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褥瘡予防

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褥瘡とは

 身体の骨突出部で皮膚や皮下の組織が自分の体の重さで圧迫され局所の血流が遮断され、その部位の組織が壊死に陥り、皮膚潰瘍を生じたものである。褥瘡は床ずれとも呼ばれ、長期臥床を強いられる脳血管系および脊髄系傷害による麻痺、あるいは老人性精神障害、老衰、悪性腫瘍の終末期など自分自身で体位の変換が不可能な患者に良く見られる合併症である。褥瘡は細心の注意を払い看護することで予防は可能であり、褥瘡発生を予防するケアは重要である

褥瘡の主な発生要因

可動性の減少、活動性の低下、知覚認知の障害

患者の可動性の減少、活動性の低下、知覚認知の障害は同一体位を招き、圧迫を持続することにつながる

同一体位による圧迫の継続

これは褥瘡の直接的な原因であり、これにあたるのは体の重さによる圧迫である。圧迫が長時間続くと圧迫を受けた部分の皮膚は壊死に陥る。特に骨の突出した部位は局所に体重の圧が集中しやすく、褥瘡が起こりやすい

皮膚摩擦とずれ

身体表面の摩擦力が大きく滑りが悪い状態では組織のずれを発生させ、血流障害を起こす。反対に摩擦力が小さく、滑りが良い状態ではほとんど組織のずれが起こらない。仰臥位から座位へと姿勢を変えると、骨格や筋肉は体重により下方に移動するが、皮膚、皮下組織は寝具との摩擦によって引っ張られ、血管が伸ばされて閉塞し、血流が遮断される

皮膚の不衛生状態と湿潤

皮膚が不潔になる原因には尿失禁、便失禁、発汗、創傷からの滲出液などがあり、皮膚表面がそれらによって湿潤していると皮膚はアルカリ性に傾き感染を起こしやすい

循環障害・浮腫および低栄養状態

これらがあると組織の耐久性が低下し、褥瘡を起こしやすく、また回復も遅れやすくなるので循環や栄養状態の改善は重要である

褥瘡の深さによる分類

ステージI
通常骨突出部位に限局する消退しない発赤を伴う、損傷のない皮膚。暗色部位の明白な消退は起こらず、その色は周囲の皮膚と異なることがある

ステージII
スラフを伴わない、赤色または薄赤色の創底をもつ、浅い開放潰瘍として現れる真皮の部分欠損。破れていないまたは開放した/破裂した血清で満たされた水疱として現れることがある

ステージIII
全層組織欠損。皮下脂肪は確認できるが、骨、腱、筋肉は露出していないことがある。スラフが存在することがあるが、組織欠損の深度が分からなくなるほどではない。ポケットや瘻孔が存在することがある

ステージIV
骨、腱、筋肉の露出を伴う全層組織欠損。黄色または黒色壊死が創底に存在することがある。ポケットや瘻孔を伴うことが多い

褥瘡の好発部位

仰臥位褥瘡:後頭部、肩甲骨部、肋骨角部、脊柱棘突起部、仙尾・仙腸部、踵骨部
側臥位側頭部、耳介、肩峰部、肩甲骨部、肋骨角部、腸骨稜部、大転子部、腓骨頭部、内・外踝部
座位尾骨部、坐骨部

褥瘡の発生しやすい患者

  • 同一体位による持続の圧迫を受けている
  • 麻痺がある
  • 失禁
  • 多汗
  • 栄養状態が悪い
  • 循環障害がある
  • 感覚障害がある

褥瘡予防のポイント

  • 褥瘡発生の危険因子をアセスメントする
  • 適切な除圧を図る
  • 健康な皮膚を維持するためにスキンケアを行う
  • 栄養状態を良好にする

好発部位の圧迫を除く

体位変換

長時間の組織の虚血状態を防ぐために体位変換が必要である。血行障害が2時間続くと酸素や栄養素が組織に届かず、乳酸などの代謝性老廃物が蓄積して、組織が壊死を起こす。仰臥位での臥床の場合、仙骨部に約200mgの力が加わり、この状態が2時間続くと壊死が生じる。したがって、少なくとも2時間ごとの体位変換が必要である。体位変換はスケジュール表を作成し、確実に実行する。車椅子では坐骨結節の部位に約500mgの圧がかかっているので、より頻回に減圧、除圧の援助が必要である

体位変換の方法

完全な(90度)側臥位は大転子部に直接圧迫がかかるため、30度の側臥位が推奨されている。これは骨突出部ではなく、殿筋で支え、しかも支えられる圧力が分散されるためである。体位変換時はシーツや寝具の摩擦やずれを最小限にするために看護師は患者のからだを浮かすように移動したり、シーツなどを使用して移動する

褥瘡予防具

褥瘡予防具は体圧分散、通気性、耐久性など多方面から研究され、各種のものが市販されている。

摩擦・ずれを避ける

  • シーツや寝衣と皮膚との間に摩擦が生じると、皮膚はこすられて薄くなり、皮膚の損傷を招く。体位変換時は看護師2名で患者を浮かせるように行い、摩擦を避ける。シーツ、寝衣のシワはつくらないようにする(※現在はハンモック現象を予防するために褥瘡リスクの高い患者のシーツはあえてピンと張らない方が良いという意見もある)。また、寝衣の縫い目、結び目に注意する。
  • 皮膚が乾燥していると摩擦が生じやすい。摩擦を減じるには親水性のクリームなどを塗布して皮膚を保護することが大切である。特に老人は新陳代謝が低下していて乾燥しやすいので注意が必要
  • ギャッジアップすると身体がずり落ちやすく寝衣のシワができたり、ずり落ちた体を元に戻そうとして摩擦やずれが生じる。ギャッジアップを行う際は膝を立てるように膝の下に枕をいれるなどして、ずり落ちないように工夫する必要がある。上半身は30度より上に上げた場合、最もずれの力が発生しやすいといわれている。したがってギャッジアップは30度までが推奨されている。

清潔を保つ

  • 発汗後、便・尿器の使用後、および尿失禁後には患者の清拭を行い、水分を拭き取る。熱いお湯で何度も拭くと摩擦とずれが生じ、褥瘡の誘発につながるので適温で一度で拭き取るようにする。石鹸は弱酸性のものを使用する。
  • 失禁患者でやむおえずオムツを使用している場合はムレに注意し、通気を良くする
  • 予防的に清拭後、背部、腰部の軽いマッサージを行い、血行を促進する。
  • 寝衣・ベッドを常に清潔に保つ

栄養状態を良好にする

バランスの取れた栄養素の補給は抵抗力の増進、褥瘡予防、治癒の上から非常に有効である

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