目的
清潔な寝衣に交換することで温度や湿度を調節し、皮膚を保護する保健衛生的機能と社会生活上の機能を助ける
注意点 留意点
- 苦痛や不快を与えず疲労させないよう静かに能率よく手早く行う。きつく締め過ぎないよう、また、しわができないように注意する
- 不必要な露出を避ける
- 脱がせるときは手前側から行うが、肩や腕などに痛みや傷のある場合は健側から脱がせ、着るときは患側を先にする
- 冬の寒いときは寝衣や看護師の手を温める。また、風邪をひかないように保温に注意する
- 着衣は正しく着せ、着物の場合は左前に着せない。また、ひもは縦に結ばない
- 患者の状態に応じた援助をする。
- 身体の汚れがある場合は事前に清拭してから交換する
- 汚れた病衣は規定に沿って始末する
手順 手技 方法
- 患者に説明し、了承を得て、カーテンをする
- 床頭台、椅子をベッドから離し、ランドリーバッグは足元近くの邪魔にならないところに置く
- 綿毛布をかけ、足元に扇子折にする
- 寝衣のひもを解き、手前側の前身ごろを脇におろし、襟を持ち、折り返すようにしながら肩の部分を抜く
- 患者の肘関節を片方の手で、下から支えるように持ち、他方の手で袖口を持ち患者の腕に袖を通す
- 反対側に回り、患者を側臥位にし、汚れた寝衣は内側を中に巻くようにして背中の下のほうに押入れ、続いて新しい寝衣も背部の汚れた寝衣のしたにひもと一緒に入れる
- 患者を仰臥位に戻し、着ていた寝衣を新しい寝衣、およびひもを取り出し、着ていた寝衣は全部脱がせて取り除く
- 新しい寝衣の袖に患者の手を通し、前を合わせてひもを結び、背中の寝衣のしわをのばす
- 寝具をかけ、綿毛布をとる
- 患者の疲労度、良肢位の確認と安楽であるかを確認、観察する
- 床頭台と椅子を元に戻し、カーテンをあける
観察項目 観察ポイント
- シーツや寝衣についた排泄物の有無
- 汗
- 皮膚の落屑
- 寝衣交換時の患者の表情・訴え
- 褥瘡の有無
- 皮膚の状態(発疹・発赤など)
- 疲労の程度
- 苦痛の有無
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