保護室
目的
保護室へは興奮、自傷行為、衝動行為など精神症状が激しかったり、禁断症状の出現している中毒患者などの治療上、保護・観察のために入室する。
方法
- 患者の適応については十分な配慮が必要である
- 入室時には患者に対し、その理由を十分に説明し、看護者も患者の状態、入室の目的を理解しておくことが必要である
- 必ず精神保健指定医の指示のもとに行う
注意事項
- 洗面・入浴・掃除など患者・部屋の衛生の確保に配慮する
- 看護者との接触を密にして患者の観察を十分に行う
- 身体状態、変化、異常など細心の注意をはらい、水分、食事摂取状況、排泄量の確認、睡眠状態、精神状態の観察を行う
開放病棟
- 精神病患者を物理的・心理的に拘束することなく、通常の病棟と同様に行動の制限を加えずに治療・看護を行う病棟の方式
閉鎖病棟
- 病棟の入り口が施錠されており、入院患者の出入りが制限されている病棟
- 精神病患者で病気の認識が不十分な者を入院させるのを目的とする
- 治療法の進歩や人権の問題もあり、開放病棟への収容が多くなってきている