内向型人間の適職とは

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もしあなたが今、自分に不向きな仕事をしているのであれば転職したほうがいいのでは?

そう進めるサイトや書籍は多いものです。

転職サイトなんかは特にそうです。

当然、広告報酬のためなんですが・・・・

こういった向いていない仕事ならすぐに辞めてしまえ!というスタンスはやや無責任に感じてしまいます。

なぜなら僕自身が現在苦手なジャンルの仕事を続けているからです。

また、コミュ障(同時に複数人と話すのが苦手)にも関わらずコミュニケーション能力が必要な職場で働いているからです。

世の中、転職すれば解決するほど甘くはないと思うのです。

精神医学用語では短期間で職を転々とする人のことを『青い鳥症候群』と表現します。

今の職場の人間関係がしんどいとか、この分野では自分は評価されない。

そう考えた結果、違う職場に行けばもっといいことがあるだろうという考えに至るようです。

ですが、転職しても一向に幸せにはなれず、結局最初に居た場所が自分にとって一番幸せだったということに気づくという話です。

以前、僕もそうだったのですが、自分自身の考え方が変わらないことにはどこに行ってもそこはあなたにとって居心地が悪い場所になるということです。

あなたは転職すればするほど履歴書に傷がつき、実質の転職市場価値が下がっていきます。

どこの会社もすぐ辞める人を評価しません。

よって、仕事を辞めたい人に対して転職しろ!と言うのは無責任極まりないのです。

じゃあどうすればいいのか?

答えは簡単です。

本当は辞めたいけど今の不向きな職場を続ける方法を考えて行くということです。

職場で上司にイジメやパワハラにあった。

人間関係がわずらわしい。

仕事で失敗して怒られてばかり。

そんな時、誰だって仕事に行きたくなくなることがあります。

そこで、ここでは僕がやってみて効果のあった『仕事を続ける方法』をお伝えします。

まずは自分に合った仕事選びから


内向型におすすめするのは平常心でできる仕事です。

無理をしたり、背伸びをしないでも続けられるのであれば仕事上のストレスは少ないからです。

例えば無理して笑顔でいなければならない接客業と、無表情で淡々と作業をする工場や清掃員だったら、どちらが平常心でいられるでしょうか?

内向型人間にとっては後者ではないでしょうか?

僕が今まで生きてきて気づいたことは内向型の人は無理に外向性を身につける必要はないということです。

内向型の人が得意とする発想力、集中力、分析力などを生かすことができれば、外向型とは違う分野で活躍でき、職場でも頼れる存在になり得るからです。

しかし、現在の世の中は外向型優性社会となっており、当然内向型よりもそちらが世間的に良いものだとされています。

内向型というだけで社会的評価はある程度低いものになります。

しかし、内向型が外向型のマネをしても外向型に近づくことすらできないのが現実。

例えば大人数で飲み会などしてワイワイすることでストレスから回復するのが外向型で、内向型は1人でゆっくりと思索にふけったりすることで回復します。

しかし、これじゃあいつまでたってもコミュニケーション能力は低いままだし、このままでいいのかな・・・・なんて思ってしまうかもしれません。

ですが、先ほども言いましたように、自分の得意分野を伸ばすことで内向型でも社会で活躍することができます。

また、内向型はコミュ障なのではなく、コミュニケーションの取り方が外向型とは違っているだけです。

1対1での会話やスピーチなどをさせれば実は外向型よりも深いところまで差し迫る内容の深い話ができたりします。

よって、周りからは実はコミュニケーション能力が高いって思われている場面もあるようなのです。

僕は現在、精神科看護師をしています。

看護師と言えば多くの患者と関わるので接客業だとも言えます。

しかし、僕が働いているのは精神科の慢性期病棟(精神病で何年も入院している患者が多い病棟)です。

一般的な病院とは患者の質が違い、基本的には精神的には陰性の状態(簡単に言うと、うつ病のような落ち込んでいる状態)の患者ばかりです。

そんな人達に毎日笑顔で明るいテンションで接する必要はありません。

自分が落ち込んでいる時に周りがワイワイと騒がしい人ばかりだと逆に嫌になりませんか?

だから、自分のように内向的で無表情、テンションが低くても患者からクレームが出たり、嫌がられたりすることはまずありません。

むしろ波長が合って患者も穏やかに生活できるのではないでしょうか。

患者から嫌がられなければ当然仕事は続けることができます。

仕事量に関しても救急病院などとは違い、かなり少ないです。

体温を測ったり、患者をお風呂に入れたり、あらかじめ決められた計画通りにルーティーンをこなすのみ。

内向型が苦手とするマルチタスクを使用する場面も限られています。

正直あまりやりがいはないですが、仕事は日銭を得るためと割り切って仕事をしているのでそこまで苦ではありません。

コア・パーソナル・プロジェクトを持つ

僕は休日などのプライベートな時間は内向型の強みである発想力や分析力、長時間集中を行かし、こうやって興味があることをブログに書いたりしています。

僕にとって人生で一番大切なことは内向的な性格で悩んでいる多くの人に情報発信をすることです。

僕は生きていく中でいつもそこに使命感を感じていました。

これは自分が内向的な性格によって生きづらさを感じ続けてきた結果だとも言えます。

要は、『こういった情報を知っていたら自分ももっと楽に生きれたのにな』と思うからこそ、そういった良い情報(内向的な人の生き方についての)を後の世代に向けて発信していきたいのだと考えるからなんだと思います。

僕も様々な書籍やブログなどでそういった良い情報に触れてきましたから。

地位や名誉、お金などよりも、それが大事だと心から思えること。それがコア・パーソナル・プロジェクトです。

ハーバード大学教、Brian R. Little氏が説く自由特性理論によると、

人は特定の性格特性を持って生まれるが、自分にとって重要な事柄(コア・パーソナル・プロジェクト)に従事する時、その特性の枠を超えて振る舞うことができる

要するに本人が本当に必要性を感じていることに従事する場合、内向型人間であっても外向型人間のようにふるまうことができるということです。

内向型人間も自分の興味ある分野なら饒舌になります。

僕もこのブログ記事の内容を説明してと言われたら、台本なんてなくてもベラベラ喋り続けることができます。

時々、妻にこのブログ記事のような内容をスピーチしてうっとおしがられますが・・・・

基本的に集団で仕事をすることが嫌いなので、いつかはこういったブログなどが少しずつ仕事になって独立できればいいなって思ってたりします。

1人でマイペースに仕事ができるなんて最高ですよね。

しかも自分の好きなことで収入を得るなんて、ずっと自分が思い描いていた夢でもあります。

たくさん転職を経験し、色んな求人票を見てきたから言えることですが、自分が好きな分野で、しかも自分でもやっていけそうな仕事を見つけたことは今まで一度もありません。

好きな分野あっても、それに関する経験がなかったり、外向的なコミュニケーション能力を求められる職場であったり、とりあえず集団で仕事をやるってこと自体が、マイペースな自分には向いていませんからね。

今も職場ではマイペースって言われます。

でも、心の中ではマイペースですけど、何か?って思っています。

それくらい自分の性格を受け入れているから、嫌な仕事でも自然体でストレス無く続けられるんでしょうね。

世の中に自分の適職が唯一あるとしたら、フリーランスになってこうやって自分の興味ある分野を発信して収入得るという道だと考えています。

平日にカフェで執筆活動、それをブログやSNSにアップし、それが収益化、出版社から本も出したり、企業で内向型の処世術や仕事術などを講義形式でプレゼンテーションする。

もし、そういったことができればいいなぁ、と想像してカフェで休日を楽しんだりしています。

仕事が休みの日を楽しみに待つという方法


最近はスマホにあらかじめ設定しておいた日までの残り日数をカウントダウンしてくれるアプリが無料で入手できます。

嫌な仕事を続ける場合、それを利用してみるのも一つの手です。

僕はスマホの一番に最初に出てくる画面にそれを表示させています。

設定日は次の休日。

そうすれば休日まであと何日仕事を頑張ればいいのか?

ということが毎日把握できてそれまでの日数をクリアすることに充実感や達成感を感じることができます。

また、僕は休日にカフェや銭湯など、好きな場所へ行く予定を立てたりします。

一日中パジャマ姿のままでのんびり過ごしたり、コーヒーを飲みながら読書したりもします。

自分の好きな食べ物を思いっきり食べるのもいいですね。

仕事に行きたくない時ほど休日のリフレッシュに自己投資していいと思います。

普段は節約したり、貯金している人でも、そういうときは思い切ってお好きなことに金をかけていいと思います。

そして、仕事に行きたくない時期が過ぎれば、また仕事に行くのが苦じゃない時期が必ずやって来ます。

そしたら元の生活に戻って貯金したり、節約したりすればいいのです。

つらいときは頑張らないで仕事もほどほどにしたほうがいいです。

つらいことを忘れようと腕まくりして仕事を頑張る人もいるでしょう。

そういうのは逆効果になることが多いです。

とにかくありのままの自分でのんびりと気持ちをリフレッシュすることが大事。

別に無理して周りの人達に評価されようと頑張らなくても、仕事を継続したという結果さえ残すことができれば、社会的な信用はついてきます。

社会的信用があれば住宅ローンなども組むことができるようになります。

また、家族や周りの人達からの信用も手に入ります。

あなたが独身の場合、社会的信用があれば結婚もしやすくなります。

不況が続いている中、リストラの無い公務員がモテるという話を耳にすることはあります。

いくら彼女が自分のことを好いてくれていても、あなたが定職を持っておらず、親に結婚を反対されたならば、彼女との関係は続かないでしょう。

前職の経験年数が長ければ転職する際も有利になります。

だから、どんなに向いてない仕事でも、続ける努力はした方がいいです。

それが結果的にあなたのためでもあるし、あなたの家族のためでもあるからです。

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