ひきこもりが悪いことだと僕は思わない。
以前、心の病気にかかりそうになったことがある。
大学に入学したばかりの頃、なかなか友だちができなかった。
もともと友達が少なかった僕が、都会に出てきてすぐに友達を作れるはずもなかった。
引っ越しや入学など大きな環境の変化はうつなどの精神疾患の引き金になりやすいと言われている。
友達がいないまま学生生活をやっていけるのかとても不安だった。
かといって友達を作るためにサークルに入る勇気もなかった。
その頃の僕は周りや親からの視線をすごく気にしていた。
五月の雨が続いてて、気分も欝々としてきた頃だった。
僕は誰にも何も言わずひっそりと学校を休むようになった。
思い返すと僕は完全なひきこもりだった。
ひきこもっている間は好きなこと(映画鑑賞、音楽、テレビゲーム)をしたり、ただぼーっとしたり、好きな物を食べたりして過ごした。
親の期待を裏切ることが大事
大学に入学して1年ほど経った頃、『実は入学してからほとんど大学に行っていない』と親に告白した。
かなりの事後報告だったし、学費を支払っている親はさすがに怒った。
しかし、話を進めるうちに大学に行けとあれほど言っていた母親が『大学を辞めたいんなら、辞めてもいい』と投げやりに言った。
僕は親に期待されなくなったことを少し悲しく思ったが、同時に得体の知れない開放感を感じた。
結果、僕はまた大学に通学することに決めた。
親の期待に応えるためではない。
大学を卒業することが自分のもともとの目標だったからだ(大学を卒業することに意味があろうとなかろうと)。
ひきこもったことで体力に余裕が生まれた。
毎日悶々としている不登校生活にもうんざりしていた。
気づけば自然と大学へ足を運べるようになっていた。
友達ゼロでも全く問題なかった大学生活
全く友達はできなかったが、特に病気などせず無事に大学を卒業することができた。
無理をして友達を作る必要もないと開き直ることで、気持ちがラクになったことを今でも憶えている。
本当に自分の目標を達成するためには親であろうと他者の期待に応えないこと、しっかりと身体を休めることがすごく大切だと感じている。
その後も職場のストレス等でしんどいと感じた時は休日に1人の時間を持ち、思う存分寝て、好きなものを食べるようにしている。
もちろん今でも妻が何と言おうと休日は昼過ぎまで寝ている。
あるがままの自分で過ごせば自然と精神は安定してくる。
ひきこもることで、自然と気持ちが整い、最終的に外へ出たくなる。
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