最近、ぼっち大学生という言葉を耳にすることがあったのでご紹介します。
特に大学でぼっちのyoutuber(パーカーさん等)が存在していることに起因しているようです。
これを耳にして、僕はぼっちだった大学時代を思い出しました。
10年以上前の話ですが。
そんなぼっち大学生について今回は僕の経験をもとに詳しく解説していきます
ぼっち大学生とは

僕が大学生だったころは『ぼっち』なんて言葉はそんなに流行していませんでした。
そのかわりにぼっち大学生は『準ひきこもり』というレッテルを貼られていました。
これは心理学者の樋口康彦さんという方が提唱した「大学生における準ひきこもり行動に関する考察」からその名前が付けられました。
ぼっち大学生の歴史はだいぶ古いようです。
著者である樋口康彦(55)さん自身も大学ぼっちだったそうなので、もうかなり前からですね。
準ひきこもりの定義としてはこうだ。
大学には真面目に登校し、学業成績にも問題はない。また目立った問題行動はない。しかし、家族を除く他者との交流がほとんどなく、従って対人的な社会経験が不足している状態のこと。しかし本人や周囲の者は問題の存在にさほど気づいていない。就職活動や社会人生活へのレディネスが形成されていないため、就職活動期もしくは卒業後に社会不適応を起こす状態のこと。
大学生における準ひきこもり行動に関する考察 樋口康彦
つまり、大学に行ってはいるけど他者との交流がない。
大学の授業はまるで映画館で映画を見ているような感じ。
全く知らない大勢の他者の中で授業を受ける感じ。
当時の僕にこの言葉がかなり突き刺さりました。
就職活動を目前にして不安でしょうがなかったのを憶えています。
ですが、それは後に真実となります。
僕は大学で就職活動をほとんどしなかったんですよね。
というかできなかった。
友達の居ない大学生活が苦痛過ぎて大学に行ってない期間があったので、半年間留年してしまって就職時期がずれてしまったことや、社会に出ることへの不安が要因となり就活に全く身が入りませんでした。
しかも、その頃小説家になりたいなんて思っていたのでずっと家で文章を書いていました。
小説なんてほとんど読んだことないにもかかわらずです藁。
とにかく自己表現をしたくてしょうがなかったんでしょうね(今もそうですが笑)。
大学卒業間際の自分は相当不穏な状態だったと言えます。
そして卒業後、来年の4月までまだ半年間あったので(9月卒業だった)その際に就活を少しだけして、すぐにITエンジニア(ネットワークエンジニア)の小さい会社に受かりました。
しかし、すぐにそこを辞めることになります。
それも1週間ぐらいで辞めてます(「コンビニ行ってきまーす」と言って勤務中にバックレた)。
エンジニア自体は人手不足だったので文系の僕でも簡単に就職できたのでしょう。
ですが、就職してすぐに
「この職業ではコミュニケーション能力が必要だ」
みたいなことを研修の時に上司から教えられて、急に「自分には無理だ・・・・」って思って辞めてるんですよね。
IT系はパソコンと向き合う仕事だからコミュニケーション能力が必要ないんじゃないかと思ってたんですよね。
どんな職業にもコミュニケーションは必須ですのでその考え方は間違っていたと言えます。
僕の話はさておき、もし自分が準ひきこもりになってしまった場合どう対処すればいいのか?ということをここでは説明して行きます。
対策編

樋口康彦さんはアルバイト、ボランティア活動、サークル活動、大学内の各種委員会などを通じて、仲間付き合い、参加意識、チームワークなどを体験することが防止策・対応策として有効だと述べています。
まぁ、それはそうだろうなって。すごく全うな意見。
でも、それが出来ないからぼっちなんですよね。
なのでここで講じるべきはそれが出来ない理由と出来ようになる具体的方法だと思いますね。
要はぼっちって基本的に内向的な人だと思います。
その内向的な人がどうしたら人と交われるかということ。
そもそも内向的な人は大きな大学に進むべきではないとかですね。
就活に失敗した僕はそのあと専門学校へ進みます。
専門学校に行って思ったことは、少人数のクラスでクラス替えもないような環境だったので、こっちから努力しなくても誰かが話しかけてくるような状況があったので、圧倒的にコミュニケーションが取りやすいということです。
さらには『ぼっちでいるところをクラスメイトに見られてしまう』というプレッシャーや恐怖心から自ずと誰かに話しかけに行ったりしました。
大学は規模が大きく、ひとつの街みたいなものなので、キャンパスを歩いていても『友達を作らないといけない!』みたいなプレッシャーはそれ程ありません。
ですが、小中高のような40~50人の小規模なクラスで生活していると
「友達を作らないと取り残されてしまう」
と言うプレッシャーが結構かかるので、自ずとコミュニケーションの機会が増えてきます。
なので、大学という環境自体が本来ぼっちでない人をぼっちにさせてしまっている可能性さえあると僕は考えています。
なので、高校の教員は生徒に大学のキャンパスライフについて詳しく説明したり、適性を見分けて、内向的で友達を作るのが苦手な人には専門学校か就職を進めるのがいいというのが僕の意見です。
ぼっち大学生の適職について

樋口康彦さんはぼっち大学生の就職先には工場の生産現場、農業、造園業関係が適している述べています。
理由は
「それらの職場では弁舌の巧みさよりもまじめに取り組む粘り強さが評価されるから」
ということです。
また、
「本来ぼっち大学生はホワイトカラーでの仕事も十分可能だが、社交性が無いので勤まらない。仮にもし就職活動または親のコネにより、何らかの企業に就職できていたとしても結局は早期退職に至る」
と述べており、最後までぼっち大学生に救いの手を差し伸べようとしません。
そもそも論ですが、生産現場、農業、造園業関係に就職するのであれば大学に行く必要はありません。
むしろ、高卒で行ったほうが大学生より4年早く就職することになりますから、その間の給料をもらえる分マシです。
仮に高卒時の年収が300万だったとしても4年間でトータル1200万になりますので、それらは大学4年間の学費・生活費を上回るほど高額です。
その方が親にも迷惑かけませんしね。
ここでぼっち大学生につらいお話しをします。
就職活動に失敗したぼっち大学生(多くは失敗する)は
基本的に人手不足の会社でしか働けないという現実が待っているということを伝えておきます。
競争率がある人気の企業ではふるいにかけられ面接ではすぐに落とされます。
面接の練習とかをしてもこればかりはダメです。
ぼっち生活で長年培ってきた話し方のクセとか雰囲気でダメなんです。
コミュニケーションは身振り手振りやしぐさなどの視覚情報が9割と言われています(話の内容はわりとどうでもいい)。
つまり、ぼっち大学生が面接で良いとされる模範的な受け答えをしたとしても、コミュニケーションスキルが無いことは簡単に露呈してしまうのです。
なので、受かるところと言えば人が嫌がる仕事=不人気の業種になってしまうのです。
なので、ぼっち大学生は基本的に面接の練習はしなくてもいいと思います。
不人気企業はどんな人でも採用してくれますから。
なので、そういったところで採用してもらい、嫌々ながらも働く。
それがぼっち大学生の基本スタイルになります。
僕もそうです。
ですが、プライドは捨てないで欲しいです。
僕は自尊心とかプライドとかはずっと残っています。
特に大学を卒業したというプライドです。
親にその分のお金を負担してもらっているし、いつか恩返しだってしたいですよね。
大学時代だって4年間かそれ以上つまらない大学生活を我慢してやっと卒業したんですよね。
だったら、その分の人生を取り戻しましょうよ。
今は副業が出来る時代。
僕が大学生だったころに比べスマホの普及が進んでインターネットが誰でも出来る時代になりました。
ネット配信ですよ。
ひたすらネットで自分を発信しましょうよ。
そして、お金を稼いでいきましょう。
会社には内緒で。
いつか見返しましょうよ。
大学でリア充生活を送っていた連中を。
自分の人生を取り戻しましょうよ。
最後に

樋口康彦さんはぼっち大学生が趣味であるパソコン、アニメやゲームを楽しみながら幸せな4年間を過ごすと言っていましたが、僕は友達のいない大学生活を幸せだと感じたことはありませんでした。
確かに家でアニメを見たりPCをしたりしていましたが、どこかしら虚しさとか孤独感を抱いてました。
その悶々とした4年間。
その中で僕は
『自分は他の連中(学生)とは違う』
『あいつらを見返してやる』
と言う思いを募らせていきました。
もし大学生活が地獄だったとして、そこに蜘蛛の糸が降りて来たら一目散にその糸を捕まえて天国まで昇ってやる所存でした。
時が過ぎるのは早く、大学を卒業してもう20年近くが経過しました。
未だに僕は人手不足の業界で働いていて、評価されないで平社員のままです。
人手不足の業界は誰でも採用するので、周りは僕よりも学歴が低い人ばかり。
学歴で差別したいわけではないですが、同僚に中卒の方もいて、一緒に働いているというだけで何となく損した気分になります。
そしてすごく悔しい気持ちになります。
諦めれば全てが楽になることはわかっています。
それでも諦めていません。
というか、諦めようと努力しても諦めきれないんです。
いつか・・・・いつか必ず!
俺は越えたいんです。
あの頃のリア充大学生たちを!このブログや配信で!
僕に共感してくれた方がいたら一緒に頑張っていきましょう。
僕はあなたを応援しています。
コメントをどうぞ ※匿名可