内向型は外向型に比べて思考力や内省する力が高いです。
それをうまく活用することで最大のパフォーマンスを発揮することができます。
その方法を今回は2点、厳選してご紹介します。
内向型が効率的に仕事をする方法

内向型は発想力が高く、脳内で様々な事を考えすぎる傾向があります。
外向型人間が1つの出来事から1~3つほどのアイデアしか発想しないのに対し、
内向型は10個のアイデアが生まれると言われています。
しかしこれには欠点があります。
それは、脳内のタスクが増えてしまうということ。
アプリを複数立ち上げたスマホを想像してもらえたらわかりやすいのですが、動きが固まったりニブくなったりしますよね。
内向型人間もよくそういった状態におちいります。
つまり集中力が途切れ、行動が鈍くなりやすいのです。
これを防ぐ方法がノートに自分の思っていることを何でもいいので書き出すという方法です。
そうすることで脳内のタスクが減りスムーズに次の仕事に移ることができます。
1日20分ほどノートに書く。それを4日間以上続けることで効果が現れるそうです。
これをエクスプレッシブ・ライティングと呼びます。
ある研究では、「エクスプレッシブ・ライティング」の効果を検証した2017年の論文でこう言っています。
悩みをいったん外に吐き出せば、認知のリソースは解放されもっと効率よく脳を使えるようになる
つまり、心配事や不安やストレスを感じやすく、なにも手につかないor集中できない状態を無くすことが出来るようになるのです。
思いを吐き出せば脳内の整理ができて、更に自分が何を普段考えているのかを客観視(メタ認知)出来るようになります。
これは瞑想と同じような効果が得られます。
やり方としては
①一日20分以上それを最低でも4日間以上続ける。
研究によると一日20分以上それを最低でも4日間続けないと効果が薄れてしまいます。
最初はなれないかもしれませんが、習慣化してしまえばこっちのものです。
タイミングとしては夜寝る前がいいようです。
②包み隠さず本心を書く、誤字や脱字、文法は気にしない。
脳内で起きていることをアウトプットしているとわかるのですが、脈絡がなかったり、日本語っぽくないこともしばしば。
でも気にしないでください。
大事なのはありのままを書いていくことです。
習慣化することで脳を休めることでストレス軽減、集中力アップが期待できるのでおすすめです。
ストレスをエネルギーに変換する方法

みなさんはストレスが有害なものだと思っていないでしょうか?
ストレスを避けることに躍起になっていないでしょうか?
だとすると、とてももったいないことをしています。
実は世の中の多くの人が
『ストレスは健康や家庭生活や仕事に悪影響を及ぼす』
そう考えています。
これはテレビなどのメディアがそういった発信をしていることが影響しています。
しかし海外の研究はもっと進んでいて、
『ストレスは有益だ』
ということをもうすでに発見しています。
日本は遅れているのです。
基本的にストレスを有害と思っている人はストレスを避けた結果、
- ストレスには向き合おうとしない
- 原因に対処しようとせず紛らわす(お酒やタバコ、パチンコに逃げる)
- ストレスに向き合わない結果、努力しなくなる
反対に、ストレスには役に立つ点もあると考えている人の多くは、ストレスに対して積極的に対処しようとします。そして次のような行動をとります。
- 強いストレスを行動エネルギーへ変換することが出来る
- 困難な状況を自分のためになる良いことだと考える
- ストレスの原因に対処する方法を考える
ストレスが役に立つと考えることで、ネガテイブにならず、それを自分の将来のための行動に移すことが出来るようになるのです。
例えば
テスト前や大事なスポーツの試合前って、緊張したり不安に思うことってあると思います。
しかし、適度な緊張は人の集中力を高めると言われています。
つまりテストでは「緊張」するひとのほうが集中力が高く成績が良いのです。
だから「緊張」を感じたらそれを「ストレスで集中できる脳内ホルモンがでている」と自分に言い聞かせましょう。
今までが『緊張から逃げる』だったのに対し、
『緊張に寄り添う』のスタンスに変えるということが大事です。
また、不安は事前学習をする上でのモチベーションとしてとても役に立つ感情です。
だって、テストの点数が悪いことで『落第するかもしれない』とか、
『行きたい大学に受からないかもしれない』などの不安があるからこそ人は努力出来るわけですから、不安ほど学習者にとって有益な感情はないはずです。
これらの考え方をマインドセット介入といいます。
マインドセット介入とは思い込みが持つ強い力を利用するというテクニックのことです。
内向型は特に緊張や不安が強く、長引きやすいと言われています。
しかし、これらの感情は非常に高い利用価値があります。
緊張や不安が長引く=パフォーマンスを向上させるためのエネルギー源が豊富である
と言えるからです。
逆に外向型は熱しやすく冷めやすいので、あまり緊張や不安が長引きません。
多少嫌なことがあってもケロッとしているのはそのせいです。
それに比べて内向型の持つ内的なエネルギーは莫大なものと言えるでしょう。
イヤな人や苦手な人も資源である
会社で仕事をしていると、
- 上司にくだらない雑用を押し付けられた
- 同僚にバカにされた
- 自分は悪くないのに責任を押し付けられた
そういった様々なストレスを感じますよね。
特に怒りの感情は会社で働いていると常に味わい続けます。
ですが、マインドセット介入では怒りは自分の成長のエネルギーになると考えます。
誰かに嫌なことをされたとき、その人に対して怒りをぶつけるのはもったいないと考えます。
怒りを感じたときは深呼吸をして、
『いつか見返してやる』
と心に誓うのです。
それによって怒りを成長のエネルギーへと変えることができます。
つまり、ストレスを与えてくるすべてを行動のためのエネルギーに転換するのです。
そうすることによって怒りや屈辱といった感情にとらわれることも少なくなります。
そして、最終的には『ムカツクあいつや苦手な人はストレスを与えてくれる有益な人物』と考えられるようになります。
苦手な相手はストレスを活用するためのいい練習台といえますので、とりあえずそういった人物に遭遇したときは、逃げるのではなく、マインドセット介入の練習をしてみることをおすすめします。
まとめ
それでは今回は内向型がその能力を高める方法を2点ご紹介しました。
こういった方法を活用して、内向型が社会で大活躍してくれることを願っています。
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