<目的>
・加齢に伴い皮膚の油分が少なくなり乾燥しているので、油分の補給。
・末梢から体幹に向かってマッサージを行うことによって、血液循環をよくする。
・マッサージを行うことで、気分転換を図る。
<注意事項>
・左手首から肘関節の間は留置針と延長チューブが包帯で固定されているので、その部分についてはマッサージを行わない。
・両下肢足背部に浮腫が見られ、皮膚が損傷を受けやすい状態にあるので、決して力強くマッサージを行わない。
<方法>
①患者にマッサージを行うことを伝え、確認を得る。
②下肢のマッサージから行う。
③両膝の下にある枕を外し、膝を立ててもらいズボンを膝の上まであげる。
④両手にオイルをとり、指先から徐々に膝に向かってマッサージを行う。
⑤終わったら、枕を元に戻す。
⑥上肢のマッサージを行う。
⑦上腕部分までパジャマをあげ、両手にオイルをとり、指先から徐々に肩に向かってマッサージを行う。
⑧終わったことを伝え、パジャマを元に戻す。
<中止基準>
・37.5℃以上の発熱が見られる
・呼吸数が25回/分以上のとき
・脈拍数が100回/分以上あるとき
・不整脈があるとき
・血圧が100/-以下のとき
・呼吸困難があるとき
・呼吸困難の症状(チアノーゼ、爪床色・口唇色の異常、四肢冷感、咳嗽)が見られるとき