疼痛を表す表現
専門用語 | 一般的な表現 | 簡単な解説 | |
圧痛 | あっつう | 手で押さえた時や圧迫した時に感じる痛み | |
圧迫痛 | あっぱくつう | しめつけられる、しびれる | 全身的な苦痛、特に胸部に多い。腫脹に伴う痛み、局所の知覚として訴える |
刺痛 | しつう | きりきり、ちくちく、 | 刺されるような痛み、胃部、腹部に限局した強い痛み |
灼熱感 | しゃくねつかん | ひりひり、びりびり | 焼けるような痛みとして表現される場合が多い |
深部痛 | しんぶつう | ぎゅーっと、しくしく | 締め付けられるような一時的な痛み、持続的な場合 |
疝痛 | せんつう | さしこむ痛み | 腹部症状として訴えられることが多い激しい痛み。結石や穿孔、子宮外妊娠の場合など |
鈍痛 | どんつう | じわじわ、重苦しい | 継続的な思い痛み。腰痛などによく表現される |
拍動痛 | はくどうつう | づきんづきん | 主に局部的で脈拍伴う。頭痛や指先の切傷、腫瘍など |
表在痛 | ひょうざいつう | しみる、ちりちり | 皮膚や粘膜の表材的痛み、しびれ |
放散痛 | ほうさんつう | 突き抜けるような | 局所から広がるような痛み、病気の原因部位とかけ離れた部位に現れる場合 |
全身症状(主観的なもの含む)
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
圧迫感 | あっぱくかん | 押される、つぶされる | 胸部や頭部の不快感、全身の苦痛と表現多い |
違和感 | いわかん | 置き場ない、しっくりしない | 自分のものでないような、 |
黄疸 | おうだん | 皮膚や白眼が黄色くなる | 皮膚や角膜などが黄色くなる。肝疾患や胆管系に異常がある場合に出 現 |
悪寒 | おかん | ぞくぞく、寒気 | 全身の寒気やふるえ。随意筋の不随意的収縮に襲われること |
胸内苦悶 | きょうないくもん | 胸が苦しい | 胸部の圧迫感、締め付け感、胸部痛。心筋梗塞、狭心症等に多く現れる |
痙攣 | けいれん | びくびくがたがた、ひきつけ | 局所的や全身的なけいれん |
眩暈 | げんうん | めまい、くらくら、目が回る | 耳鼻咽喉科、(脳)神経内科で扱われることが多い。起立性低血圧、脳貧血、メニエールなど様々 |
口渇 | こうかつ | 口や喉が渇く | 脱水感、口腔や咽頭まで乾いた表現 |
残尿感 | ざんにょうかん | また尿が出そう | 排尿後でもまたしたくなる感じ。膀胱にまだ尿が残っている感じ。急性膀胱炎や神経因性膀胱は頻度高 |
腫脹感 | しゅちょうかん | 肩がこる、筋肉が張る | 筋肉がかたくはれた状態 |
食思不振 | しょくしふしん | 食べたくない | 様々な身体的、精神的理由から食欲の起こらない状態 |
食欲不振 | しょくよくふしん | 食べる気がおきない | 疲労が激しい時や、精神的苦痛が大きいと時、口の中が痛いなど |
呻吟 | しんぎん | うめき | 苦痛に耐えかねて出る声 |
浅眠 | せんみん | うとうと、うつらうつら | 浅い眠り、眠りたい、いつのまにかまどろむ傾眠の場合。熟眠障害の部類 |
戦慄(振戦) | せんりつ しんせん | がたがた、ふるえる | 悪寒に伴うふるえ、局所的な細かいふるえ |
爽快感 | そうかいかん | すかっ、すっと、せいせい | さっぱりした、気持ちの良い、割り切れたなど |
盗汗 | とうかん | 寝汗 | 睡眠に伴っておこる不快な汗。突然症状が出始めた場合は注意要する |
とり肌 | とりはだ | ぞわぞわ、ぞ~ | 全身の寒気など |
熱感 | ねっかん | あつい、熱っぽい、ほてる | 局所的、全身的なあつさ、身体内部より感じるあつさ、温まってきたとき |
ねむけ | 眠りを催す | ||
発汗 | はっかん | 汗が出る、かいた | 体表面に汗として感じたとき |
発熱 | はつねつ | 熱がでる、 | 体温が以上に上昇した状態 |
貧血 | ひんけつ | 血の気がない、青白い | 皮膚、特に顔面や四肢が青白になった状態 |
不快感 | ふかいかん | 気持ちが悪い、いらいら、うっとおしい、調子が悪い | 吐気や不安定感、消化器不調、心のいらだち、気分がさえない、すっきりしない、違和感がある などなど |
浮腫 | ふしゅ | むくみ、はれぼったい | 顔面や手背、下肢などがむくんだ状態、指圧でくぼむような状態 |
不眠 | ふみん | ねむれない | 不安や疼痛などで眠れない。熟睡できない。入眠障害、熟眠障害、早期覚醒など |
浮遊感 | ふゆうかん | ふわふわ、ふらふら | 体が浮いてるような感じ、力が入らず安定感がない |
循環器系
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
心悸亢進 | しんきこうしん | 動悸、息切れ、どきどき | 心臓が苦しい、高鳴りや興奮や不安.心臓の鼓動を前胸部に感じる不快感 |
チアノーゼ | 紫色、青白い(皮膚や爪など | 口唇や爪がうっ血のため紫になる、その他には貧血など。体表層毛細管中の血液の還元ヘモグロビン量が100ml中5g以上で出現 | |
脈拍について | |||
不整脈 | ふせいみゃく | 脈が途切れる、リズムが不整 | リズムがずれたり、一時的に止まる。心拍やリズムが一定でない |
微弱 | びじゃく | 脈が弱い、触れない | |
頻脈 | ひんみゃく | 脈拍数が多い、早い | 1分間に100回以上が大半の基準 |
徐脈 | じょみゃく | 脈拍数が少ない、遅い | 1分間に30~40回以下が大半の基準 |
呼吸器系
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
欠伸 | あくび | あくび | 一般的に疲労しているとき、眠くなったときに時に起こる。血液中の二酸化炭素の濃度が高くなると、呼吸中枢が刺激されて起こる。 |
咳嗽 | がいそう | せき、せきこみ | 咽頭や気管・気管支粘膜の刺激が誘引となり、それを除去しようとする時に起こる |
吃逆 | きつぎゃく | しゃっくり、ヒックヒック | 筋肉の不随意運動。主として横隔膜の強直性痙攣によって声門が突然開き、音を発する現象 |
呼吸困難 | こきゅうこんなん | 息苦しい、息ができない | 呼吸が困難または苦しいという感覚。胸部付近の圧迫感や吸気ができない時に多い |
呼吸促進 | こきゅうそくしん | はぁはぁ、早い呼吸 | 浅くて早い息づかい |
喘鳴 | ぜんめい | 息がぜいぜい、喉がごろごろ | 痰がからんだ呼吸、痰がでずらい 読み「ぜいめい」ではない。気道の一部狭窄、不完全閉塞、分泌物の有無などでいろいろな音がされます |
呼吸音などは記載が標準化されていないのと、一般表現があまりないのでよく使用されている用語を下記に記載 | |||
断続性ラ音 | だんぞくせいらおん | 湿性ラ音ともいう。末梢気道や肺胞に液体があるときに、そこを空気が通過するときに生じる。水泡音や稔髪音がこれに属する | |
連続性ラ音 | れんぞくせいらおん | 乾性ラ音ともいう。気管支の狭窄により生じる音で主に呼気に聴取される。や笛声音ががこれに属する | |
水泡音 | すいほうおん | ぷつぷつ | 粗い断続音。肺炎や肺水腫などで聴取される 。吸気の初期に聴取 |
捻髪音 | ねんぱつおん | ぱりぱり | 細かい高音性の断続音。間質性肺炎や肺線維症で聴取される 。吸気の後期に聴取 |
類鼾音 | るいかんおん | ぐうぐう | いびき音やいびき様音と表現する方が普通かも。鼾(いびき)と読む。そのままいびきに似た音で、低音性の連続音。肺炎や閉塞性肺疾患で多い |
笛声音 | てきせいおん | ひゅーひゅー | 気管支喘息で聴取されることが多いので、喘息呼吸音と表現されることがある。高音性および低音性連続音 |
消化器系
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
曖気 | あいき | げっぷ | 胃の中に空気がたまると胃内圧が高まり、空気を体外に出そうと食道の下部括約筋が緩んで出る |
嚥下困難 | えんげこんなん | のみこめない、喉につかえる | 食物がのどにつかえる、つまる、入りにくい。嚥下障害ともいう |
嘔気 | おうき | はきけ | はきそうな状態 |
嘔吐 | おうと | はく、もどす | 胃内容物を吐き出す。消化器をはじめ内臓や脳疾患など原因は様々 |
悪心 | おしん | むかむか、気持ち悪い | 胸のむかつき、嘔気とほぼ同じ意味でも使われる |
下血 | げけつ | 肛門から出血 | |
停滞感 | ていたいかん | もたれる | 胃内容物の消化不良 |
呑酸 | どんさん | 胸やけ | 胃液、胃内容物が逆流して胸がやけるような感じ |
排ガス | はいがす | おなら | 腸内にたまったがガスが排出される |
腹圧 | ふくあつ | いきみ、りきみ | 排便時などに腹部にちからを入れる |
腹部膨満 | ふくぶぼうまん | 腹がはる、ふくれる | 便秘や腹水などで腹が苦しい時に訴えることが多い。胃の運動機能低下が原因であることが多い |
腹鳴 | ふくめい | 腹がごろごろなる | グル音とも表現する。空気、消化液などが腸によって撹拌されておこる。活発な動きの指標 |
裏急後重 | りきゅうこうじゅう | しぶりばら | 腹痛、便意はあるが排便が殆んどない |
流涎 | りゅうえん | よだれを垂らす | 口唇がしまらずよだれが流れ出る |
身体部位別
頭
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
脱毛 | だつもう | 頭の抜け毛 | 異常に毛髪が抜ける |
頭重感 | ずじゅうかん | 頭が重い | |
頭痛 | ずつう | 頭が痛い | 頭の痛み全般を総称して |
片頭痛 | へんずつう | 左右どちらか片側の頭痛 |
顔
顔面紅潮 | こうちょう | 顔が赤い、ほてる | 飲酒や入浴、薬の副作用などで起こる |
顔面硬直 | がんめんこうちょく | 顔がこわばる | ひきつったような表情 |
顔面神経麻痺 | しんけいまひ | 顔がゆがむ、ひきつる | 顔面の片方が弛緩している状態。片目だけ閉鎖できなかったり口を片方のみすぼめることができないこと |
顔面蒼白 | がんめんそうはく | 顔が青い | ショックや貧血など、血色消失した状態 |
口輪筋弛緩 | こうりんきんしかん | 口がしまらない | 口輪筋の緊張が低下、口があいてしまう |
苦悶 | くもん | 苦しそうな(表情) | 苦しそうな表情、苦しんでいる状態 |
無欲 | むよく | ぼんやり、ぼ~っとしている | 意欲がない表情、状態 |
眼
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
角膜混濁 | かくまくこんだく | 白眼がにごる | 白内障や死後に出現する |
眼球振盪 | がんきゅうしんとう | 眼神経の麻痺により眼球が不随意に動く | |
眼球突出 | がんきゅうとしゅつ | 眼が飛び出ている | 原因では甲状腺機能亢進症など |
眼瞼下垂 | がんけんかすい | まぶたがたれる | 眼瞼の筋肉、神経の緊張が低下した時に出現 |
眼瞼反射 | がんけんはんしゃ | まばたき、まぶしがる | 光や音などの外的刺激に対し眼瞼が反射的に閉じる |
眼瞼ケイレン | がんけん | まぶたがピクピクする | 疲労や睡眠不足から出現する |
眼脂 | がんし | めやに、めくそ | 結膜炎に最多の症状。原因によって性状や色調異なる |
充血 | じゅうけつ | 眼が赤い | 角膜の血管が充血している |
斜視 | しゃし | がちゃめ、ロンパリ | 瞳が片寄った位置にある。内、外、上、下斜視に分かれる |
睫毛乱生 | しょうもうらんせい | 逆さまつげ | まつげがバラバラに生えてくる |
瞳孔散大 | どうこうさんだい | 黒目が大きいなっている | 生理的には暗所で散大する |
瞳孔反射 | どうこうはんしゃ | 対光反射、光に対して瞳孔が収縮する | |
麦粒腫 | ばくりゅうしゅ | ものもらい | マイボーム腺から細菌感染し腫脹、化膿した状態 |
流涙 | りゅうるい | 涙が出る | 涙管がつまって涙が外に流れる |
耳
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
耳閉 | じへい | 耳がつまる | 耳垢などがつまることで難聴を生じる |
耳鳴 | じめい | 耳鳴り | じーん、きんきんなどの音が連続あるいは断続的に聞こえる感覚的なもの。原因は明確でない |
難聴 | なんちょう | 聞こえない、聞き取りにくい | 何らかの理由で聴力が低下している状態 |
鼻
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
鼻出血 | びしゅっけつ | 鼻血 | 鼻粘膜やキーゼルバッハ部位からの出血 |
鼻閉 | びへい | 鼻水がでる。鼻がつまる | 鼻粘膜の充血や鼻汁で鼻がつまっている状態 |
口
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
嚥下困難 | えんげこんなん | 飲み込みにくい、喉につかえる | なかなか飲み込めない。つかえる感じがする |
嚥下筋麻痺 | えんげきんまひ | 鼻に水がまわる | うまく嚥下できず水分が鼻から出てしまう |
牙関緊急 | がかんきんきゅう | 口があかない | 咬筋の強直により開口ができなくなる。牙関とは下顎骨と奥歯のこと |
偽膜 | ぎまく | 喉に白い膜がはる | ジフテリア、扁桃炎の時に扁桃にできた白い膜 |
口角亀裂 | こうかくきれつ | 唇が切れる | 口角が裂けた状態 |
口腔乾燥 | こうくうかんそう | 喉が、口が渇く 唇かさかさ | 口腔の不快、乾燥感 水分を欲する時 |
口臭 | こうしゅう | 口がくさい | 口の不快な臭い 消化器からの影響からも |
嗄声 | させい | 声がかすれる かすれ声 | 声帯の炎症、神経麻痺などにより声がかれる |
歯肉腫脹 | しにくしゅちょう | 歯茎がはれる | 細菌感染、歯肉炎など原因は様々 |
舌根沈下 | ぜっこんちんか | のどがふさがる | 舌が喉の奥に落ち込んだ状態。上気道を閉塞してしまう |
舌苔 | ぜったい | 舌が白くざらざら | 舌にカビが生えたような状態、白色や淡黄色 |
喘鳴 | ぜんめい | 息がぜいぜい、ごろごろ | 分泌物が気道にたまり喀出できていない時に発する音 |
兎唇 | としん | 上唇が縦に裂けている | |
どもり | 会話の始めや途中で言おうとする語音がでなくなる | ||
発声困難 | はっせいこんなん | 声が出ない、出しにくい | |
扁桃肥大 | へんとうひだい | 喉、扁桃腺がはれた | 食事や睡眠に障害を起こす。睡眠時無呼吸症候群 |
胸部
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
腋臭症 | えきしゅうしょう | わきが | アポクリン線の分泌による腋窩の汗が悪臭をはなつ |
喀血 | かっけつ | 血をはく | 咳嗽と共に肺から出血する。吐血とは分けられ肺や気道の疾患による出血の場合を指す |
胸水 | きょうすい | 胸に水がたまる | 原因は様々。原因により炎症性の滲出性胸水と非炎症性の漏出性胸水に分けられる |
血痰 | けったん | 痰に血が混じる | 血液の混ざった痰で喀血に含まれる。 |
はと胸 | 胸骨が肋骨と共に前方に突出しはと胸のように見える | ||
肋間神経痛 | ろっかんしんけいつう | 胸がチクチク痛いなど。神経の接触や圧迫で起こることが多いが、原因不明の場合もある |
腹部
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
鼓腸 | こちょう | お腹がはる | 腸内にガスがたまって腹部がはる 腹部が苦しい |
デファンス | 筋性防御とも | お腹が硬い | 腹筋の抵抗が強くなる。炎症の所見を示す |
腹水 | ふくすい | 腹に水がたまる | 腹腔内にたまった液体。原因により炎症性の滲出性胸水と非炎症性の漏出性胸水に分けられる |
腹部膨満 | ふくぶぼうまん | お腹がはる | 腹水、ガス、その他の原因で腹がはって苦しい状態 |
ヘルニア | 脱腸、でべそ | 腸内容が突出し膨隆した状態 |
肛門部
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
外痔核 | がいじかく | いぼ痔 | 静脈叢がコブ状になったもの。歯状線より下の部分 |
痔出血 | じしゅっけつ | 切れ痔 | |
脱肛 | だっこう | 脱肛 | 内痔核が肛門外に脱出して元に戻らない状態。痔が進行した場合になりやすい |
下肢
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
X脚 | がにまた | 膝蓋骨を前方正面にして、膝をそろえ起立した時に左右の内踝が接しない状態 | |
O脚 | 内また | 膝蓋骨を前方正面にして、足を揃えて起立したときに左右の膝が接しない状態 | |
外反足 | がいはんそく | 足先が外側をむいて正常な位置に戻らないこと | |
静脈瘤 | じょうみゃくりゅう | 静脈のこぶ | 静脈の怒張した状態。下肢、食道静脈瘤などが多い。痔核も静脈瘤の一種 |
尖足 | せんそく | 足背部が伸展したまま屈曲できなくなり足底部が地につかない。原因は下腿三頭筋の短縮が最も多い | |
内反足 | ないはんそく | 足先が内側をむいて正常な位置に戻らないこと | |
跛行 | はこう | びっこをひく | 足を引きずって歩く。歩行パターンや速度の以上を総称して跛行という |
扁平足 | へんぺいそく | べた足 | 土踏まずの弯曲がなく足底がべったり地についた状態 |
尖足 | せんそく | 足背部が伸展したまま屈曲できなくなり足底部が地につかない。原因は下腿三頭筋の短縮が最も多い | |
内反足 | ないはんそく | 足先が内側をむいて正常な位置に戻らないこと |
全身状態
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
悪液質 | あくえきしつ | 死人のような顔 | 栄養失調に基づく病的な全身の衰弱状態。浮腫、貧血による皮膚蒼白や皮膚の色が黄灰色となるなどの症状 |
脊柱彎曲 | せきちゅうわんきょく | ねこぜ | 背中が強く曲がり脊柱が前屈し背が丸くなった状態 |
脱水状態 | だっすいじょうたい | 水分が失われ皮膚が乾燥し張りがなくなった状態 | |
肥満 | ひまん | ふとる、太っている | |
るいそう | やせる、やせている | ||
麻痺 | まひ | 感覚がない。しびれ | |
片麻痺 | かたまひ | 片側の麻痺 | 身体及び四肢の片側の麻痺 |
皮膚状態
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
黄疸 | おうだん | 皮膚が黄色い | 皮膚や角膜が黄染している状態。血中ビリルビンが増え血漿成分が黄色に変色する |
潰瘍 | かいよう | びらんよりも深くなった状態 | |
痂皮 | かひ | かさぶた | |
乾燥 | かんそう | かさかさ、ざらざら | |
汗疱性白癬 | かんぽうせいはくせん | 水虫 | |
丘疹 | きゅうしん | 皮膚が扁平上に隆起している状態。直径1cm以下 | |
結節 | けっせつ | ちいさなしこり | 皮膚から隆起し直径1cm以上。 |
紅暈 | こううん | 赤くなる | 水泡や膿疱のまわりにできる発赤 |
紅潮 | こうちょう | 赤くなる、赤い顔 | 皮膚表面に血液が集まり赤く見える状態 |
紅斑 | こうはん | 赤くなる | 限局的に皮膚が紅潮している状態 |
色素性母斑 | しきそせいぼはん | 黒あざ | |
紫斑 | しはん | 紫の斑点、まだら | |
雀卵斑 | じゃくらんはん | そばかす | |
腫脹 | しゅちょう | はれてる | 身体の一部が腫れあがった状態 |
腫瘤 | しゅりゅう | こぶ | 塊をなしている物すべて腫瘤といえる |
褥創 | じょくそう | 床ずれ | |
紫藍色 | しらんしょく | 紫色、あざ | 打撲やうっ血により紫色になった状態 |
脂漏 | しろう | ふけ | 皮膚の分泌物が多く脂ぎっている状態 |
尋常性座瘡 | じんじょうせいざそう | にきび | |
蕁麻疹 | じんましん | 限局的に皮膚が膨隆した状態。掻痒感を生じる場合 | |
水疱 | すいほう | みずぶくれ | 皮膚の表面が膨隆しその中に漿液がたまったもの |
皺壁 | すうへき | ひだ、しわ | |
赤銅色 | せきどうしょく | 日焼け、赤黒い | |
創傷 | そうしょう | 傷、怪我 | 皮膚、粘膜及び臓器の損傷 |
掻傷 | そうしょう | かき傷 | 掻痒感のために皮膚をかいてできた傷 |
蒼白 | そうはく | 真青、真白 | 主に顔面が青く見える状態 |
凍傷 | とうしょう | しもやけ | |
膿疱 | のうほう | うんだ | 水疱の内容が膿汁の状態 |
膿瘍 | のうよう | うみが出る | 化膿性炎症の一種。真皮、皮下に膿が貯留 |
白斑 | はくはん | 白まだら | 皮膚が部分的に白く脱色されている状態 |
発汗 | はっかん | 汗がでる | |
ばら疹 | ばらしん | えんどう豆より小さい紅斑 | |
瘢痕(ケロイド) | はんこん | ひきつれ | 傷あとが平らで毛穴や汗腺がなくなっている |
糜爛 | びらん | ただれ | 皮膚や粘膜表面が発赤し湿潤している |
披裂 | ひれつ | 裂ける | 深くて細い裂目 |
胼胝 | べんち | たこ | 表皮が厚く硬くなっているもの |
発疹 | ほっしん | ぶつぶつ | 吹出物、丘疹など皮膚がぶつぶつ隆起した状態 |
発赤 | ほっせき | 赤くなる | 限局的に皮膚が充血している状態 |
落屑 | らくせつ | 皮がむける | ふけより大きい皮がはがれる |
瘤 | りゅう | おでき | 大きな腫れ物 |
切創 | せっそう | 切り傷 | |
火傷 | かしょう(やけど) | ||
挫創 | ざそう | ぐちゃぐちゃ | 外力により組織が挫滅した創。簡単に言うと傷創面がぐちゃぐちゃしている状態。切創に比べて損傷が高度 |
擦過傷 | さっかしょう | すり傷 | 物体に擦れてできた傷 |
裂創 | れっそう | 裂けている | ねじれ、過伸展によってできた傷 |
刺創(刺傷) | しそう(ししょう | 刺し傷 | |
咬創 | こうそう | 噛まれた跡 | 噛まれてできた傷 |
排泄物
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
眼脂 | がんし | めやに、めくそ | 結膜炎の最重要な症状で原因は様々 |
耳垢 | じこう | みみくそ | |
鼻汁 | びじゅう | 鼻水、鼻くそ | |
流涎 | りゅうえん | よだれを流す、たらす | |
流涙 | りゅうるい | 涙がこぼれる、流れる | 嚥下が困難で口角から唾液が流れでている状態 |
喀出困難 | かくしゅつこんなん | 痰がらみ。ぜーぜー、ごろごろ | 咽頭、喉頭に異物感があってもうまく排出できない状態 |
喀血 | かっけつ | 血を吐く | 咳と共にでる肺からの出血 |
血痰 | けったん | 痰に血が混じる | 痰に血液が混ざった状態 |
喀出困難 | かくしゅつこんなん | 痰がらみ。ぜーぜー、ごろごろ | 咽頭、喉頭に異物感があってもうまく排出できない状態 |
喀血 | かっけつ | 血を吐く | 咳と共にでる肺からの出血 |
血痰 | けったん | 痰に血が混じる | 痰に血液が混ざった状態 |
胃液 | いえき | 透明に近い白色、 | |
食物残渣 | しょくもつざんんさ | 食べたもの、たべかす | 胃の中で消化中の食物 |
胆汁 | たんじゅう | 苦い水、黄色い水 | 肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性、淡黄褐色の液体 |
吐血 | とけつ | 血を吐く | 消化器から血液を嘔吐する |
血尿 | けつにょう | 尿が赤い | 尿路結石や膀胱炎、ネフローゼ症候群など腎障害や尿路の病変、全身性の出血傾向などが原因 |
混濁 | こんだく | にごる | 蛋白や細菌がまじっているため乳白色、濁っている。膿尿、塩類尿、乳ビ尿などが原因である |
残尿感 | ざんにょうかん | また尿が出たい感じ | 急性膀胱炎や神経因性膀胱が原因の頻度が高い |
尿線異常 | にょうせんいじょう | ちょびちょび出る | 尿がとぎれとぎれに出る。排尿困難の原因でもあるが尿道・膀胱や前立腺の異常。神経支配の障害が主 |
尿失禁 | にょうしっきん | たれ流し | 尿意を感じないで無意識に排尿してしまう |
尿閉 | にょうへい | 排尿がない状態。尿道の閉塞と膀胱の機能不全に大別 | |
膿尿 | のうにょう | どろどろしている | 膿が混じっている尿。正式には非遠心尿で白血球8個以上/μLと定義される |
排尿困難 | はいにょうこんなん | でにくい | 尿が出にくい。出たくても出ない。思うように出ない。一部尿線異常を参照 |
頻尿 | ひんにょう | 排尿が近い | 明確な定義はなく排尿の時間間隔が短いこと。主な原因は排尿障害と多尿 |
夜尿 | やにょう | おねしょ、寝小便 | 4~5歳以後に少なくとも月に1回以上のおねしょがあるものを夜尿症という |
顆粒便 | かりゅうべん | ぶつぶつした。ぶつぶつがある | 便の中に石鹸用のつぶつぶがる。乳児の場合に多い |
血便 | けつべん | 便に血液が混ざっている状態。痔、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など消化管出血が多い。便の状態により上部、下部消化管かが判断される場合が多い | |
下痢便 | げり | げり。ぴーぴー | 便の水分含有率が85%を超えると下痢の形状になる。急性、慢性に大別され、原因や治療法も大きく違う |
水様便 | すいようべん | 水のような、しゃー | 水のように排泄される。軟便や水溶便が急激に排出される状態を下痢という |
石鹸便 | せっけんべん | ねっとりした白っぽい便 | |
タール便 | 黒い便 | ねっとりとしたコールタールのような便。上部消化管出血が主な原因でヘ、モグロビンが胃散で変性し黒くなる | |
泥状便 | でいじょうべん | お腹がゆるむ | 軟便よりさらにゆるい便。例えるとカレー状 |
兎糞便 | とふんべん | 小石のような細かい便 | 小指または母指頭大の塊になった硬い便。痙攣性便秘の際に観られることがおおい |
軟便 | なんべん | ゆるい、ゆるむ | 定義は曖昧。通常より軟らかく有形の便。 |
排便困難 | はいべんこんなん | 出にくい | 便意があっても排泄されないか、または少量しか排泄されず残便感がある |
便失禁 | べんしっきん | たれながし、便もらし | 無意識的に排便してしまう |
便秘 | べんぴ | 便が出ない | 急性と慢性便秘に分けられ、急性は腸閉塞などの急性疾患に伴う便秘が主、慢性は機能性便秘・器質性便秘・薬剤性便秘などがある。運動不足の機能性が最多 |
裏急後重 | りきゅうこうじゅう | しぶりばら | 頻回に便意がおこるが排便はほとんどない |
緑便 | りょくべん | 乳児に多い便 | |
油汗 | あぶらあせ | じっとり じっとり汗をかく | 苦しみに伴った出る汗 |
盗汗 | とうかん | 寝汗 | 睡眠中に出る不快な汗 |
発汗 | はっかん | だらだら、汗をかく | 多量に汗がでる |
冷汗 | れいかん | たらたら、冷や汗 | 熱感を伴わない不快な汗 |
帯下 | たいげ | おりもの | 腟から出る白色もしくは淡黄色の分泌物(多量、悪臭、着色は異常 |
感覚器
眼
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
遠視 | えんし | 遠目 | 一般には遠くまで見える。医学的には遠方からの光が眼底のに後ろ像を結ぶ状態 |
近視 | きんし | 近目 | 一般に遠くが見えにくい。医学的には遠方からの光が眼底の前に像を結ぶ状態 |
色弱 | しきじゃく | 色盲の程度が軽度のもの。最近では色弱、色盲を合わせて色覚異常という | |
色盲 | しきもう | 主に赤と緑の見分けがつかない。原因は遺伝。色覚異常の遺伝子がある | |
弱視 | じゃくし | よく見えない | 不同視弱視、斜視弱視、屈折異常弱視、視性刺激遮断弱視に分けられる |
乱視 | らんし | ちらちら、二重に、 | 物がはっきり見えない状態。角膜と水晶体に歪みがあると起こる。光方向により像の結ぶ場所違う |
矯正視力 | きょうせいしりょく | レンズをかけて出た視力 | |
裸眼視力 | らがんしりょく | 眼鏡をかけない時の視力 | |
羞明 | しゅうめい | まぶしい、疲れ目 | 光線に対し強く刺激を感じる |
閃光 | せんこう | ちかちか、ちらちら | 一瞬にして放たれる光刺激による眼の不快 |
盲目 | もうもく | めくら | 全く視力がないこと |
夜盲症 | やもうしょう | 鳥目 | 夜や暗いところで、みにくいこと。原因として先天性は遺伝性、後天性はビタミンAの欠乏 |
耳
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
耳鳴 | じめい | きんきん、がんがん | 未だ明確な原因は不明。耳鳴の原因疾患としては各難聴、メニエールなどが有名 |
難聴 | なんちょう | 聞き取りにくい、耳が遠い | 伝音性難聴と感音性難聴と両方を併せ持つ混在性難聴がある。聴力が30dB以上低下してる状態を難聴という |
聾 | ろう | 耳が聞こえない。100dB以上の音が聞こえない事 |
感覚の表現
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
空腹感 | くうふくかん | お腹がすいた | |
掻痒感 | そうようかん | かゆい、かゆみ | |
感覚鈍麻 | かんかくどんま | かんじない | |
全身倦怠感 | けんたいかん | だるい、つらい | |
疲労感 | ひろうかん | ||
緊張感 | きんちょうかん | はれた感じ、はれぼったい | |
不安感 | ふあんかん | 胸騒ぎ、嫌な感じ |
精神状態全般
意識
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
恍惚 | こうこつ | もうろく、うっとり | 何事かに心奪われている。ぼんやりとしている |
失神 | しっしん | 気を失う | 一過性に脳の血流が途絶え一時的に意識を失う状態 |
もうろう | ぼんやり、もうろう | ぼ~っとしていて周囲に関心がない | |
不明 | ふめい | はっきりしない | 意識がない状態。JCSなら3桁の状態といえる |
鮮明 | せんめい | はっきり | 意識がはっきりしている |
覚醒 | かくせい | 目が覚める、気がつく | |
昏蒙 | こんもう | 意識混濁のはじまり、理解悪くぼんやり。傾眠よりも軽い | |
傾眠 | けいみん | 軽い刺激で覚醒するが、注意散漫で応答や行動は緩慢 | |
嗜眠 | しみん | 痛みや強い刺激を与えなければ覚醒しない。傾眠、昏蒙より重い | |
昏睡 | こんすい | 意識がなくめざめさせることもできない |
意志
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
意欲 | いよく | やる気、意気 | |
頑固 | がんこ | かたくな | |
固執 | こしつ | 我を張る | 自分の意見を主張して譲らないこと |
強固 | きょうこ | 強い | やりとげようとする |
薄弱 | はくじゃく | 弱い | 意思が明確でない。決断力が弱い |
貪欲 | どんよく | がむしゃら | |
無欲 | むよく | 何もしたくない | 欲がない、やる気がない |
情緒
専門用語 | 一般的な表現 | 解説 | |
安定 | あんてい | 落ちつく | |
不安定 | ふあんてい | 落ちつかない、じっとしていられいない | 気分がいらいら、心配事、精神的不安定 |
興奮 | こうふん | 説明するまでもないが、感情の高まること | |
抑うつ | よくうつ | ゆううつ | 活動意欲がない。自己にこもる |
明朗 | めいろう | ほがらか | 明るく朗らかなこと |
固執 | こしゅう | こだわる | 過去のことが忘れられず維持しようとする |
饒舌 | じょうぜつ | おしゃべり | 口数が多い。多弁なこと |
寡黙 | かもく | 無口、だんまり | 言葉数が少ないこと |
焦燥 | しょうそう | あせり、じっとしていられない | あせる。気分がいらだちあせること |
羞恥心 | しゅうちしん | 恥ずかしい | 恥じらいの感情 |