看護研究、正直しんどいですよね。
実習と国試の勉強と並行して進めないといけないのに、何から手をつければいいか分からないまま時間だけが過ぎていく。
そんな状況に追い詰められている看護学生や看護師さんに向けて、この記事では看護研究を効率よく終わらせるための方法を順番に説明していきます。
手を動かす前に全体の流れを把握しておくだけで、作業のスピードはかなり変わります。
看護研究が終わらない本当の理由
看護研究が進まない原因は、やる気の問題ではありません。
ほとんどの場合、最初の段階でテーマが広すぎるか、何を明らかにしたいのかがあいまいなまま進めてしまっていることが原因です。
テーマが決まっていないと文献も集まらず、文献が集まらないと研究の方向性も定まりません。
結果として、何度も最初からやり直すことになり、時間だけが消えていきます。
逆に言えば、最初のテーマ設定さえ固まれば、あとの作業はぐっと楽になります。
まずテーマを一文で言えるまで絞る
研究テーマは、一文で説明できる状態まで絞り込むことが先決です。
たとえば、転倒予防について調べたいという段階はまだテーマとは言えません。
転倒ハイリスク患者に対する離床センサーの使用実態を明らかにする、という形まで落とし込んで初めてテーマとして機能します。
テーマを絞る際に意識したいのは、対象・介入または現象・結果の3点が明確かどうかです。
誰を対象に、何を調べて、何が分かるのかが一文の中に入っていれば、研究の方向性がぶれにくくなります。
テーマが広いと感じたときは、対象を絞るか、調べる内容を一つに絞るか、どちらかで対応できます。
研究計画書を先に仕上げる
テーマが決まったら、本文を書く前に研究計画書を仕上げることが重要です。
研究計画書には、研究の目的、対象、方法、倫理的配慮、スケジュールを盛り込みます。
面倒に感じるかもしれませんが、計画書を先に作っておくと、指導教員への説明がしやすくなり、修正の回数が減ります。
計画書の段階で方向性を確認してもらうことで、後から大幅にやり直す事態を防ぐことができます。
スケジュールは、提出期限から逆算して組みます。
最終提出の2週間前を完成目標にして、そこから文献整理、データ収集、分析、執筆の各作業に期間を割り振っていくと、現実的なスケジュールが作りやすくなります。
文献収集は検索ワードを決めてから始める
文献収集で時間を取られる最大の原因は、何となく検索してしまうことです。
最初に検索ワードのリストを作ってから検索を始めると、無駄な時間が減ります。
看護研究で使いやすいデータベースは、医中誌Web、CiNii、J-STAGEの3つです。
医中誌Webは日本語の医療・看護系文献に強く、テーマに近い先行研究を効率よく探せます。
CiNiiは大学の紀要や学会誌も幅広く収録されているため、看護研究との相性が良いデータベースです。


圧倒的に早い
プロが作った参考例があれば、それを見て学べます
✓ 一から考える時間がない → 見本で時短
✓ 完成形の見本で理解したい → プロの実例
✓ 自分の事例に合わせた例が欲しい → カスタマイズ可
参考資料提供|料金19,800円〜|5年の実績|提出可能なクオリティ
英語文献も必要な場合は、PubMedやCINAHLを使います。
文献は読み始める前に、タイトルと抄録だけ先に確認して使えるかどうかを判断し、本文を読む文献を絞り込んでから読み進めると時間のロスが減ります。
研究デザインは手に入るデータから選ぶ
研究デザインを選ぶ際、理想ではなく現実的に手に入るデータをもとに考えることが大事です。
患者さんへのインタビューが難しい環境であれば、質的研究より観察研究やアンケート調査のほうが現実的です。
病棟スタッフへのアンケートは、比較的協力を得やすく、データの収集期間も短く済むため、期限が迫っている場合にも向いています。
1事例に絞ったケーススタディは、データ量は少なくても深い考察ができるため、文字数が稼ぎやすく、初めて研究に取り組む人にも扱いやすい形式です。
複数の患者さんを対象にした質的研究は内容が深くなる反面、コーディング作業に時間がかかるため、スケジュールに余裕がある場合に選ぶほうが無難です。
執筆は序論から書かない
研究本文を書き始めるとき、序論から順番に書こうとすると手が止まりやすくなります。
結果から書き始めるほうが、作業を進めやすくなります。
集めたデータや観察記録をもとに結果をまとめ、そこから考察を書き、最後に序論と目的を仕上げるという順番が、実際には効率よく進められます。
序論は研究全体の方向性が固まってから書くほうが、内容のつながりが自然になります。
考察で行き詰まる場合は、結果に書いた内容をひとつずつ取り上げ、なぜそうなったのか、先行研究と比べてどうかという視点で文章を足していくと書き進めやすくなります。
倫理的配慮は後回しにしない
看護研究で見落としがちなのが、倫理的配慮の手続きです。
施設の倫理審査が必要な場合、審査に時間がかかることがあるため、研究開始前に早めに確認しておくことが大切です。
患者さんを対象にする場合は、研究参加の自由意志、匿名性の確保、データの目的外使用をしないことを説明し、同意を得る手順を踏みます。
スタッフへのアンケートの場合も、無記名であること、回答しなくても不利益を受けないことを明示することが基本です。
倫理的配慮がきちんと整っているかどうかは、指導教員や審査委員が必ず確認するポイントなので、後から慌てて対応しなくて済むよう、早い段階で整理しておきましょう。
進捗が止まったときの対処法
研究を進めていると、どこかで必ず手が止まる場面が出てきます。
そのときに有効なのは、今日やることを一つだけ決めることです。
文献を3本読む、結果の表を一つ完成させる、考察を200字書くといった、小さい単位で作業を区切ると動き出しやすくなります。
全体が見えなくなってきたときは、研究計画書に戻って目的を読み直すと、今自分がどこにいるかが整理されます。
指導教員への相談も、詰まったまま放置するより早めに動いたほうが結果的に時間の節約になります。
疑問点をメモにまとめてから相談に行くと、短い時間で必要なことを確認できます。
まとめ
看護研究を速く終わらせるためのポイントは、テーマを一文で言えるまで絞ること、計画書を先に仕上げること、文献収集は検索ワードを決めてから始めること、執筆は結果から書き始めることの4点です。
やることの順番を整理するだけで、同じ時間でも進められる量はかなり変わります。
それでも一人では手が回らないと感じたときは、研究の進め方について専門的なサポートを受けることも選択肢のひとつです。
まずは今日できる一歩を、小さくていいので踏み出してみてください。








