ゴードン看護過程攻略法:活動-運動パターンの評価ポイント
看護学生の皆さん、ゴードン看護過程の「活動-運動パターン」を効果的に評価するためのコツを解説します。これをマスターすれば、より的確な看護計画を立てることができるでしょう!
1. 基本情報の収集
個人の情報収集項目
バイタルサインの確認
- 脈拍とリズム:不整脈の有無や脈拍数をチェックします。
- 呼吸数と深さ:呼吸の状態を評価し、呼吸困難の兆候を確認します。
- 肺機能検査:肺の機能を詳しく評価します。
- 血液ガスの分析:酸素と二酸化炭素のバランスを確認します。
- 血圧:高血圧や低血圧の状態を把握します。
- 心電図:心臓の電気的活動を記録し、異常を検出します。
- 経皮的動脈血酸素飽和度:酸素飽和度を測定し、酸素供給の状態を把握します。
基本的運動能力
- 動悸の有無と程度:日常生活動作に伴う動悸の有無を確認します。
- 呼吸障害の有無:呼吸困難や努力呼吸の有無をチェックします。
- しびれ、ふらつきの有無:神経系の異常を示す症状の有無を確認します。
- 既往歴:心疾患、肺疾患、脳疾患の有無を確認します。
歩行姿勢と筋の状態
- 歩行姿勢:正しい姿勢で歩けているかを評価します。
- 筋の緊張:筋肉の状態を確認します。
- 身体部分の欠損:欠損がある場合、その影響を評価します。
- 装具あるいは補助具の使用:使用している補助具の有無とその影響を確認します。
関節可動域と日常生活活動能力
- 関節可動域:各関節の動きをチェックします。
- MMT(徒手筋力テスト):筋力を評価します。
- 日常生活の活動能力:食事摂取、入浴、排泄行動、ベッド上での移動、更衣、整容などの自己評価を行います。
- 日常生活に必要な基礎能力:普段の活動を行うための体力や補助具の使用状況を確認します。
余暇活動の評価
- 運動パターン:普段の運動の種類、量、質を評価します。
- 余暇活動:レジャーやレクリエーションの種類、量、質、および一緒に行う相手を確認します。
2. 家族の情報収集項目
家族の活動状況
- 生活パターン:家族全員の日常生活パターンを評価します。
- 余暇活動状況:家族のレジャー活動の状況を把握します。
- 家族の拘束状況:家族のスケジュールや負担を確認します。
- 家族の協力度:家族がどの程度協力的かを評価します。
3. 日常生活活動の評価
患者の日常生活活動と基本的運動能力
- 基本的運動能力の分析:呼吸器・循環器機能障害を分析し、今後の問題点を予測します。
- 体力、筋力の低下:成長発達段階に応じた活動内容かどうか、問題の有無を判断します。
日常生活活動の自己評価
- 日常生活の行動能力:以下の行動について1人で行えるかどうか評価します。
- 食事
- 整容(身づくろい)
- 入浴
- 一般的な移動
- 排便、排尿行為
- 調理
- ベッド(布団)上での移動
- 家事
- 更衣
- 買い物
活動の変化と原因の分析
- 変化の有無:これらの行動に変化が見られるかどうかを評価し、活動低下が見られた場合、その原因を分析します。
- 余暇活動:レジャー・レクレーション活動の変化やその原因を分析します。
ゴードン看護過程の「活動-運動パターン」を効果的に評価するためには、以上のポイントを押さえて情報を収集し、分析することが重要です。これらのコツを活用して、的確な看護計画を立てるためのスキルを磨いてください。
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