ゴードン看護過程攻略法:認知-知覚パターンの評価ポイント
看護学生の皆さん、今回はゴードン看護過程の「認知-知覚パターン」を効果的に評価するためのポイントをご紹介します。これを参考にして、質の高い看護計画を立てるためのスキルを磨いてください。
1. 基本情報の収集
個人の情報収集項目
知覚障害の有無
- 視力:視力検査や眼鏡、コンタクトレンズの使用状況を確認します。
- 聴力:聴力検査や補聴器の使用状況を確認します。
- 触覚:触覚の有無や感覚の変化を把握します。
- 食事摂取状況:食事摂取状況と味覚の変化を確認します。
感覚器の状況
- 視力についての知覚と眼鏡の使用の有無:視力の自己評価と眼鏡の使用状況を確認します。
- 聴覚についての知覚と補助具の使用の有無:聴覚の自己評価と補聴器の使用状況を確認します。
- 騒音暴露の状況:日常生活での騒音暴露状況を把握します。
- 味覚についての知覚と変化:味覚の変化や自己評価を確認します。
- 触覚についての知覚と変化:触覚の変化や自己評価を確認します。
- 嗅覚についての知覚と変化:嗅覚の変化や自己評価を確認します。
- 感覚・知覚について自覚している徴候と対処方法:感覚や知覚に関する自覚症状とその対処方法を把握します。
- 家族からみた患者の知覚に関する状況:家族から見た患者の知覚に関する情報を収集します。
疼痛、掻痒感などの状況
- 表情:患者の表情から痛みや不快感を読み取ります。
- 言動、行動:言動や行動から痛みや不快感の有無を把握します。
- 対処方法:疼痛や掻痒感に対する対処方法を確認します。
不快症状
- 疼痛の有無と程度、部位:痛みの有無、程度、部位を把握します。
- 掻痒感の有無と程度、部位:掻痒感の有無、程度、部位を把握します。
言語能力
- 理解力、抽象能力:言語の理解力や抽象的な思考能力を評価します。
- 注意力、集中力:注意力や集中力を評価します。
- 意識水準:意識レベルを評価します。
- 学習困難:学習困難の有無を確認します。
- 最終学歴:最終学歴を把握します。
認知
- 記憶力と変化:記憶力の変化を把握します。
- 問題解決、意思決定についての自覚:問題解決能力や意思決定の自覚を確認します。
- 家族からみた患者の認知状況:家族から見た患者の認知に関する情報を収集します。
2. 家族の情報収集項目
家庭内での物事の決定方法
- 家族崩壊状況の有無:家族関係や家庭内の状況を把握します。
- 家族の考え方の具体性、抽象性:家族の思考パターンを評価します。
3. 認知と知覚の評価
患者の認知作業能力
- 言語能力、記憶、問題解決、意思決定:患者の言語能力、記憶力、問題解決能力、意思決定能力を総合的に評価します。
感覚と知覚の機能
- 話す、聞く、見る、嗅ぐ、触れる:各感覚機能が日常生活にどの程度影響を与えているかを評価します。
- 機能低下の有無と日常生活への影響:機能低下が日常生活に及ぼす影響を分析し、今後の問題点を予測します。
不快症状の評価
- 疼痛、掻痒感の有無と程度:不快症状が心身に与える影響を予測し、適切な対処方法を検討します。
認知の評価
- 理解力、判断力の評価:日常生活一般に関する理解力や判断力を評価し、問題点を予測します。
- 病気や自己状態に対する理解度:患者の病気や自己状態に対する理解度を把握し、今後の治療や看護における問題点を予測します。
ゴードン看護過程の「認知-知覚パターン」を効果的に評価するためには、以上のポイントを押さえて情報を収集し、分析することが重要です。これらのコツを活用して、質の高い看護計画を立てるためのスキルを磨いてください。