看護学生必見!ゴードン看護過程の栄養-代謝パターンを攻略するためのポイント
看護学生の皆さん、ゴードン看護過程の中で「栄養-代謝パターン」を効果的にまとめる方法をご存知ですか?今回は、このパターンに必要な情報を収集し、看護過程を充実させるためのコツとポイントを詳しく解説します。
1. 栄養-代謝パターンの基本情報収集
個人の情報収集項目
体重、身長、肥満度(BMI)
- 基本的な身体データを把握し、肥満度や栄養状態を評価します。
上腕三頭筋皮下脂肪厚
- 皮下脂肪の厚みを測定することで、栄養状態や体脂肪の分布を確認します。
食事摂取量
- 日々の食事摂取量を確認し、栄養バランスや摂取カロリーを把握します。
輸液等による栄養補給状態
- 輸液や経管栄養の実施状況を確認し、患者の栄養補給状態を把握します。
食事制限、治療食
- 食事制限や治療食の有無を確認し、患者の特別な栄養管理の必要性を把握します。
年齢・性別
- 患者の年齢と性別に基づいて、適切な栄養管理を行うための基礎データを収集します。
勤労・活動状況からみたエネルギー消費量
- 日常の活動量を把握し、必要なエネルギー摂取量を評価します。
血液検査データ
- 血清アルブミン、血清トランスフェリン、血清総蛋白、血清総コレステロール、TG(中性脂肪)、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、RBC(赤血球)、Ht(ヘマトクリット)、Hb(ヘモグロビン)、AST、ALT、血清Na、γ-GTPなどの血液検査データを確認し、栄養状態や代謝の状況を把握します。
皮膚の光沢、張り、乾燥
- 皮膚の状態を観察し、栄養状態や水分補給の適切さを評価します。
体重の増加・減少
- 最近の体重変化を確認し、体重増減の原因を分析します。
水分のIN、OUT
- 飲水量、食事中の水分量、輸液による水分量、尿量、発汗状態、下痢の有無、その他の分泌物を確認し、水分バランスを評価します。
浮腫、腹水の有無
- 浮腫や腹水の有無を確認し、栄養状態や水分管理の状況を評価します。
透析実施の有無
- 透析を受けているかどうかを確認し、栄養管理や水分管理に必要な対策を把握します。
薬剤の使用(利尿薬など)
- 利尿薬などの薬剤の使用状況を確認し、栄養状態や水分バランスに与える影響を評価します。
口腔内の状態
- 歯数(齲歯の有無)、口腔内の食物残差の有無、むせる・咳嗽の有無、舌苔の有無と程度、口腔内の乾燥の有無と程度、口腔内病変の有無と程度、口内炎の有無と程度、口臭、口呼吸の有無を確認し、嚥下障害や食事摂取に対する障害を評価します。
全身状態
- 皮膚の状態(表皮、皮膚組織の破綻の有無、皮膚の剥離、紅斑、病変、湿潤、乾燥)、生命維持または成長発達に伴う栄養・代謝状態を日常生活面から判断します。
2. 家族の情報収集項目
家族の食事生活パターン
- 家族全体の食事パターンを把握し、患者の食生活にどのような影響を与えているかを評価します。
家庭での炊事係
- 誰が炊事を担当しているかを確認し、食事の準備や栄養管理の責任者を特定します。
家庭での買い物係
- 食材の選定や購入を担当する人を確認し、食材選びのポイントを評価します。
看護過程において「栄養-代謝パターン」を詳細に記述することで、患者の全体的な栄養状態を把握し、適切なケアを提供するための土台を築くことができます。このガイドを参考にして、効果的な情報収集と看護過程の記述を実践してみてください。