はじめに
看護実習中、患者さんの認知・知覚パターンを把握することは非常に重要です。今回は、ゴードンの11項目の中から「認知-知覚パターン」に関する質問例をまとめました。この質問集を活用して、効率的に情報を収集し、患者さんの認知機能や知覚管理をサポートしましょう。
認知-知覚パターンにおける質問例
個人の情報収集項目
知覚障害の有無
- 現在、視力に問題がありますか?眼鏡やコンタクトレンズを使用していますか?
- 聴力に問題がありますか?補聴器を使用していますか?
- 食事中に味覚に変化を感じることはありますか?
- 触覚に異常を感じることはありますか?
感覚器の状況
- 視力について、何か気になる点や変化はありますか?
- 聴覚について、何か気になる点や変化はありますか?
- 騒音に晒される環境で過ごすことが多いですか?
- 味覚や嗅覚に変化を感じることはありますか?
- 感覚や知覚に関して、自覚している問題や対処方法はありますか?
- ご家族から見て、あなたの知覚に関して何か気づいたことはありますか?
疼痛、掻痒感などの状況
- 現在、痛みやかゆみを感じていますか?どの部位で、どの程度ですか?
- 痛みやかゆみを感じた場合、どのように対処していますか?
言語能力
- 最近、言葉が出にくいと感じることはありますか?
- 会話やコミュニケーションに困難を感じることはありますか?
注意力、集中力
- 最近、注意力や集中力が低下していると感じることはありますか?
意識水準
- 最近、意識がもうろうとすることがありますか?
認知
- 記憶力に変化を感じることはありますか?
- 問題解決や意思決定について、自覚している問題はありますか?
- ご家族から見て、あなたの認知に関して何か気づいたことはありますか?
家族の情報収集項目
家庭内での物事の決定方法
- 家庭内での重要な決定は、どのように行っていますか?
家族の考え方の具体性、抽象性
- 家族の中で物事を考える際、具体的な方法と抽象的な方法のどちらを重視していますか?
まとめ
この質問集を活用して、患者さんの認知・知覚パターンに関する情報を的確に収集し、看護実習をスムーズに進めましょう。質問を通じて得られた情報は、患者さんの認知機能や知覚管理に役立つ貴重なデータとなります。実習を通して、患者さんとの信頼関係を築き、より良い看護を提供できるよう心がけましょう。