はじめに
看護実習中、患者さんのストレス耐性やコーピングパターンを把握することは非常に重要です。今回は、ゴードンの11項目の中から「ストレス耐性-コーピングパターン」に関する質問例をまとめました。この質問集を活用して、効率的に情報を収集し、患者さんのストレス管理をサポートしましょう。
ストレス耐性-コーピングパターンにおける質問例
個人の情報収集項目
表情・会話状況
- 最近、表情や話し方に変化を感じることがありますか?
- 会話の内容や態度に、何か気になる点はありますか?
身体の動き
- 日常の動作や動きに、ストレスが影響していると感じることはありますか?
気分の観察
- 最近の気分や感情の変化について教えてください。
ストレスと生活上の問題点の知覚
- 普段、リラックスできていると感じますか?それとも緊張していることが多いですか?
- 生活の中で、最もストレスを感じることは何ですか?
- 現在の病気や状況がストレスに影響していますか?その程度はどのくらいですか?
- 過去1年間で、大きな生活の変化や出来事がありましたか?その内容を教えてください(例:親しい人を失う、離別など)。
コーピング方法
- 問題に直面したとき、どのように感じ、どのように対処していますか?
- ストレスを和らげるために薬物やアルコールに依存していますか?
- ストレスや緊張を和らげるために、普段行っている方法は何ですか?
サポートシステム
- 周囲の人からどのようなサポートを望んでいますか?
- 自分をサポートしてくれる人はいますか?それは誰ですか?
家族の情報収集項目
家族が感じるストレス
- 家族が生活する上で、最もストレスを感じることは何ですか?
患者の状況が家族に及ぼすストレス
- 患者の病気や状況が、家族にどの程度のストレスを与えていますか?
家族の生活上の変化や出来事
- 家族にとって、最近の大きな生活の変化や出来事は何ですか?
家族の問題対処方法
- 家族が問題に直面したとき、どのように対処していますか?
家族のストレスや緊張を和らげる方法
- 家族メンバーのストレスや緊張を和らげるために、普段行っている方法は何ですか?
まとめ
この質問集を活用して、患者さんのストレス耐性やコーピングパターンに関する情報を的確に収集し、看護実習をスムーズに進めましょう。質問を通じて得られた情報は、患者さんのストレス管理をサポートするための貴重なデータとなります。実習を通して、患者さんとの信頼関係を築き、より良い看護を提供できるよう心がけましょう。