はじめに
看護実習中、患者さんの価値観や信念を理解することは非常に重要です。今回は、ゴードンの11項目の中から「価値-信念パターン」に関する質問例をまとめました。この質問集を活用して、効率的に情報を収集し、患者さんの価値観や信念を尊重した看護を提供しましょう。
価値-信念パターンにおける質問例
個人の情報収集項目
宗教実践
- 宗教に関する物を置いている場所はありますか?
- 宗教関係者の訪問はありますか?
- 普段の宗教習慣について教えてください。
患者の行動と気分
- 最近、気分や感情に変化を感じることはありますか?
- 怒り、不信、絶望感、無気力、抑うつ、不安などを感じることがありますか?
価値・目標・信念
- 望むような生き方ができていますか?
- あなたにとって人生で一番大切なものは何ですか?
- 人生で達成したいことは何ですか?
- 自分自身の意思決定に最も影響を与えるものは何ですか?
- 人生における希望や生きる力の源になっているものは何ですか?
- 入院期間中に大切にしていることは何ですか?
宗教的・精神的信念
- 持っている宗教は何ですか?
- その宗教の意義や重要性について教えてください。
- 病気の間(入院中)必ず行う生活習慣や規律がありますか?その内容を教えてください。
- 宗教以外で大切にしているものや信念はありますか?その意義や重要性について教えてください。
家族の情報収集項目
家族内での価値や信念の共有
- 家族の中で、自分自身の価値や信念を共有していますか?
- 家族の中で価値や信念に関する問題はありますか?
まとめ
この質問集を活用して、患者さんの価値観や信念に関する情報を的確に収集し、看護実習をスムーズに進めましょう。質問を通じて得られた情報は、患者さんの価値観や信念を尊重した看護を提供するための貴重なデータとなります。実習を通して、患者さんとの信頼関係を築き、より良い看護を提供できるよう心がけましょう。