大腿骨頭すべり症ってなに?
大腿骨頭すべり症は、思春期に多い病気です。この病気は、大腿骨の上部が後ろにずれてしまうことを指します。これが起こると、股関節に痛みが出たり、動かしにくくなったりします。
大腿骨頭すべり症の原因
大腿骨頭すべり症の主な原因は、成長期の骨がまだしっかりしていないためです。また、体重が増える思春期には、この病気になるリスクが高まります。特に男の子に多く見られます。
大腿骨頭すべり症の症状
この病気の症状には、股関節や太ももに痛みが出ること、歩きにくくなること、股関節を動かすときに痛みを感じることがあります。急に症状が出る場合もあれば、ゆっくり進行する場合もあります。
診断方法
大腿骨頭すべり症は、X線写真を使って診断します。股関節の動きが悪い場合や、特有の痛みがある場合に医師はこの病気を疑います。さらに詳しく調べるために、MRIやCTを使うこともあります。
合併症
この病気にはいくつかの合併症があります。例えば、大腿骨頭が壊死(えし)することや、股関節が変形してしまうことがあります。これが起こると、長期的な股関節の問題を引き起こす可能性があります。
治療法
治療の目的は、大腿骨頭を元の位置に戻し、痛みを和らげることです。具体的には、次のような治療法があります。
- 内固定: 大腿骨頭を動かないように固定する方法です。
- 手術: 必要に応じて骨切り術や変形部分の切除を行います。
- リハビリ: 固定後に、徐々に荷重をかけていくリハビリを行います。
予防とケア
この病気を予防するためには、成長期の体重管理や適度な運動が大切です。早期発見と治療が、長期的な健康を保つためには重要です。
まとめ
大腿骨頭すべり症は、思春期に多い病気で、適切な治療とケアが必要です。股関節に痛みを感じたら、早めに医師の診察を受けることが大切です。正しい知識を持って、健康な生活を送りましょう。