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看護師が完全理解!大腿骨頭すべり症の基礎知識と看護ケア

この記事は約6分で読めます。
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はじめに

こんにちは。整形外科病棟で7年の経験を持つ看護師です。今回は、思春期の子どもたちに多く見られる「大腿骨頭すべり症」について、看護師の皆さんにわかりやすく解説していきます。特に新人看護師さんや看護学生さんに向けて、臨床でよく遭遇する症状や具体的なケア方法をお伝えしていきますね。

大腿骨頭すべり症って何?基礎知識を押さえよう

まず、大腿骨頭すべり症とはどんな病気なのか、簡単に説明しましょう。この病気は、太ももの付け根にある骨(大腿骨)の頭の部分が、後ろや下の方向にずれてしまう病気です。特に成長期の子どもたちに多く見られます。

骨の構造を思い浮かべてみてください。大腿骨の一番上の部分(骨頭)と、その下の部分(骨幹部)をつなぐ部分(骨端線)があります。成長期には、この骨端線の部分がまだ柔らかく、十分に固まっていません。そのため、体重や運動による負荷がかかると、骨頭がずれやすくなってしまうのです。

どんな子どもがなりやすい?患者の特徴

この病気になりやすい患者さんには、いくつかの特徴があります。まず、年齢は10歳から16歳くらいの思春期の子どもたちが多いです。特に男の子に多く見られ、女の子の2~3倍の発症率があります。

体型的な特徴としては、肥満傾向の子どもさんがなりやすい傾向があります。これは、骨端線に余分な負担がかかるためです。また、内分泌系の病気(成長ホルモンの異常や甲状腺機能低下症など)がある子どもさんも、リスクが高くなります。

症状のチェックポイント – 見落としがちな初期症状

症状は、急に出る場合(急性型)と、徐々に進行していく場合(慢性型)があります。看護師として、以下のような症状に注意して観察しましょう。

痛みの特徴として、股関節や太ももの前面、時には膝の痛みを訴えることがあります。特に歩き始めや長時間の歩行後に痛みが強くなる傾向があります。また、足を内側に回す動作(内旋)が制限されることも特徴的です。

観察のポイント – 看護師が見逃してはいけないサイン

患者さんを観察する際の具体的なポイントを説明していきます。特に病棟での日常生活動作(ADL)の中で、以下のような点に注意を払う必要があります。

まず、歩き方の変化に注目します。患者さんの多くは、痛みを避けるために特徴的な歩き方をします。例えば、患側の足を外側に向けて歩いたり(外旋歩行)、足をひきずるような歩き方をしたりします。また、痛みのために体重をかけられず、跛行(はこう)が見られることもあります。

次に、日常生活での動作制限を観察します。ベッドから起き上がる時や椅子に座る時、トイレ動作など、股関節を使う動作でどの程度困難を感じているかをチェックします。

検査時の看護 – 患者さんの不安に寄り添って

診断のために行われる主な検査について説明します。基本となるのはレントゲン検査です。この時、看護師として以下のようなケアが必要です。

まず、検査の説明をわかりやすく行います。特に子どもの患者さんには、年齢に応じた説明が大切です。例えば、「写真を撮るみたいに骨の様子を見るんだよ」といった具合に、理解しやすい言葉で説明します。

また、レントゲン撮影時の体位による痛みに注意が必要です。股関節を動かす際は、患者さんの痛みに十分配慮しながら、ゆっくりと介助します。

治療時の看護 – 安全と安楽を確保

治療方法は症状の程度によって異なりますが、多くの場合、手術療法が必要となります。手術では、ずれた骨頭を固定するために、スクリューやピンを使用します。

手術前の看護では、以下の点に注意します:

  • 患肢の安静保持
  • 痛みの観察とコントロール
  • 手術に向けての不安軽減
  • 感染予防

手術後は、合併症予防と早期リハビリテーションが重要です。特に注意すべき合併症として、大腿骨頭壊死があります。これは血流が悪くなって骨が壊死してしまう状態で、予後に大きく影響します。

リハビリテーション期の看護 – 段階的な回復を支援

リハビリテーションは、医師の指示に従って段階的に進めていきます。初めは免荷(体重をかけない)期間があり、その後徐々に部分荷重、全荷重と進めていきます。

この時期の看護のポイントは:

  • 確実な免荷の実施
  • 関節可動域訓練の援助
  • 筋力低下予防
  • 安全な移動動作の指導

退院指導 – 家庭での生活に向けて

退院後の生活に向けて、患者さんとご家族への指導が重要です。再発予防と安全な生活のために、以下のような点について具体的に説明していきます。

生活上の注意点として、まず体重管理が大切です。過度な体重増加は骨への負担を増やすため、適正体重の維持を指導します。具体的な食事の取り方や、可能な運動についてアドバイスします。

また、学校生活での注意点も説明が必要です。体育の授業や部活動については、医師の指示に従って、どの程度の運動が可能かを明確に伝えます。例えば、「走る」「跳ぶ」といった動作は控える必要があることや、階段の昇り降りの仕方なども具体的に指導します。

反対側の予防 – 両側発症のリスク

この病気の特徴として、反対側にも発症するリスクがあります。約20~40%の患者さんが、反対側にも症状が出るとされています。そのため、健側の定期的な観察と予防的な管理が重要です。

症状の早期発見のために、以下のような点に注意するよう指導します:

  • 股関節や膝の痛み
  • 歩き方の変化
  • 足の動きにくさ

心理的サポート – 成長期特有の不安に寄り添う

思春期の患者さんにとって、長期の治療や運動制限は大きなストレスとなります。特に、学校生活や友人関係への影響を心配することが多いです。

看護師として、患者さんの気持ちに寄り添い、不安や悩みを傾聴することが大切です。また、同じ病気を経験した先輩患者さんの体験談を紹介したり、回復への希望が持てるような声かけを心がけます。

最新の治療動向 – 看護師も知っておきたい情報

治療法は日々進歩しています。従来の手術方法に加えて、最小侵襲手術関節鏡視下手術なども行われるようになってきています。これらの新しい治療法について basic な知識を持っておくことで、患者さんからの質問にも対応できます。

まとめ – 実践で活かすポイント

大腿骨頭すべり症の看護で最も大切なのは、早期発見と適切なケアです。思春期特有の「痛いけど我慢する」という傾向もあるため、些細な変化も見逃さない観察眼が必要です。

また、成長期の子どもたちの心理面にも配慮しながら、安全で確実なケアを提供することが求められます。この記事で学んだ知識を、ぜひ日々の看護実践に活かしてください。

本記事が、皆様の臨床での看護ケアの一助となれば幸いです。病棟でわからないことがあれば、先輩看護師や医師に積極的に相談しながら、より良いケアを目指していきましょう。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。実際の診療やケアは、必ず主治医や担当看護師の指示に従ってください。

参考文献:

  • 日本整形外科学会『整形外科診療ガイドライン』
  • 日本小児整形外科学会『小児運動器疾患診療ガイド』