1. 吸引は清潔に
気管切開を受けた子供は、口や気管内に分泌物がたまりやすいです。これを防ぐために、吸引を行います。吸引は口用と気管内用に分け、清潔に行いましょう。吸引チューブは丁寧に扱い、気管を傷つけないようにしましょう。
2. カニューレの閉塞を防ぐ
気管カニューレが詰まると、無気肺や肺炎の原因になります。ネブライザーや頻繁な吸引を行い、気管の中をきれいに保ちましょう。吸引前後に肺の音を確認し、必要に応じてタッピングを行います。
3. 気管壁を守る
吸引チューブやカニューレが気管壁を傷つけることがあります。内視鏡で気管の状態を確認し、適切なカニューレのサイズや種類を選びましょう。吸引チューブは慎重に扱い、気管分岐部まで入れないようにしましょう。
4. カニューレの誤操作を防ぐ
気管切開後の早期は、カニューレが誤って気管外に入ることがあります。交換時には明るい場所で行い、内視鏡で位置を確認することが重要です。小さいカニューレも用意しておくと安心です。
5. カニューレの自己抜去を防ぐ
小児は動きが活発で、カニューレが抜けやすいです。カニューレホルダーを適切に固定し、アンビューバッグを用意しておきましょう。体の緊張時や動いた時に抜けることがあるので、常に注意が必要です。
6. 気管腕頭動脈瘻の予防
カニューレの圧迫が長期間続くと、致命的な出血を引き起こすことがあります。カニューレ交換時に気管の状態を確認し、出血があれば圧迫止血を試みます。重度の障害がある場合は、予防的に手術を検討することもあります。
7. 気管食道瘻の対策
カニューレやカフの圧迫で気管と食道が繋がることがあります。これがむせこみや肺炎の原因となります。絶飲食を行い、カニューレの長さを調節することで自然閉鎖を期待します。閉鎖しない場合は手術が必要です。
気管切開を受けた子供の看護は、正しいケアと観察が大切です。これらの簡単な方法を実践することで、子供の健康を守りましょう。
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