看護師や看護学生のみなさん、こんにちは!今回は、看護研究を行う際に注意すべきポイントを分かりやすく紹介します。
1. 研究のリスクと対策を説明する
まず、研究に参加することで生じる可能性のあるリスクをしっかりと説明しましょう。その上で、そのリスクを最小限にするための対策も提示することが重要です。例えば、面接を行う際に話したくないことは話さなくても良いことを伝えるなど、参加者の気持ちに配慮した対応策を考えましょう。
2. 参加は自由であることを保証する
研究への参加は完全に自由意思であることを強調しましょう。参加を拒否しても治療やケアには影響を与えないことを保証することが大切です。参加者が「自分の経験が他の人に役立つか」と不安になることがありますが、ケーススタディは個人の経験が他の人に役立つ可能性があることを説明しましょう。
3. 途中で辞退する自由を保証する
研究に参加するうちに、途中で辞退する必要が出てきた場合でも、辞退する自由があることを説明しましょう。体調の変化や研究に対する疑問など、辞退の理由はいろいろありますが、どの理由であっても辞退を保証することが必要です。
4. 研究結果の公表方法を明示する
実習のレポートとして学校に提出する、関連学会で発表する予定があるなど、研究結果がどのように役立てられるのかを明示しましょう。研究対象者もその点に期待しているかもしれません。
5. 質問や疑問が生じた場合の連絡先を確保する
インフォームドコンセント(研究参加の同意)を取る前に、理解できないことがあったら遠慮せずに質問するよう促しましょう。そのために、対象者に適した連絡先(複数が望ましい)と責任の所在を明らかにしておくことが必要です。
6. 対象者の承諾能力を考慮する
対象者の理解力に合わせた説明(文字の大きさ、言葉づかいなど)を行いましょう。研究対象者が自律的に承諾する能力が十分でない場合は、代理人(家族など)が必要になるかもしれません。そのことも考慮しておきましょう。
7. 参加者が自発的に同意する環境を整える
担当医や教員、看護師長などの権威によって強制的に同意させられる状況は避けましょう。対象者が自由意思で心から参加を表明できるような研究者の態度や環境、雰囲気を大切にしましょう。
以上、看護研究を行う際に注意すべきポイント7選でした。これらのポイントを押さえて、参加者にとって安心できる研究を行いましょう。看護研究がうまく進むことを応援しています!