はじめに
みなさん、こんにちは!今日は看護研究をするときに、絶対に押さえておきたい注意ポイントについて、できるだけわかりやすく説明していきたいと思います。「研究って難しそう…」と思っている方も多いと思いますが、基本的なポイントを押さえれば、誰でもできるようになります。一緒に理解していきましょう。
なぜ注意ポイントを知る必要があるの?
看護研究は、私たちの看護をより良くするためにとても大切な活動です。でも、研究に協力してくれる患者さんの権利や安全を守ることが、何より重要です。そのために、いくつかの大切なポイントがあるんです。
研究のリスクと対策をしっかり説明しよう
研究に参加してくれる方に、起こりうる問題点をきちんと説明することが大切です。例えば、インタビュー研究の場合を考えてみましょう。
患者さんに手術の体験を話してもらう研究があったとします。この場合、「つらい経験を思い出して、気持ちが落ち込むかもしれません」ということを、あらかじめ説明しておく必要があります。
その上で、「もし気分が悪くなったら、すぐに休憩を取りましょう」「話したくないことは、話さなくて大丈夫です」といった対策も一緒に伝えます。このように、問題点とその対策をセットで説明することで、安心して研究に参加してもらえるんです。
参加は必ず自由意思で
研究への参加は、必ず本人の自由な意思で決めてもらうことが重要です。「参加してくれないと困ります」などと、プレッシャーをかけてはいけません。
実際に私が経験した例を紹介します。糖尿病患者さんの食事管理について研究をしていた時のことです。最初、「研究に参加してください」とお願いすると、患者さんは少し困ったような表情をされました。そこで、「参加するかどうかは自由です。参加しなくても、普段の看護ケアは変わりません」と説明すると、肩の力が抜けたような様子でした。
途中で辞めたくなったら辞めても大丈夫
研究に参加してもらった後でも、途中で「やめたい」と言われたら、すぐに辞めていただいて構いません。これは、とても大切なポイントです。
例えば、私の研究では、最初は「協力します」と言ってくれた患者さんが、体調を崩して「申し訳ないけど、続けるのが難しい」と話されることがありました。その時は「お体が一番大切です。無理なさらないでください」と伝え、すぐに研究への参加を終了していただきました。
研究結果はどうなるの?
研究に協力してくれる方には、研究結果がどのように使われるのかをきちんと説明する必要があります。
具体的には以下のようなことを説明します:
「この研究は、看護の質を高めるために使わせていただきます。学会で発表したり、看護の雑誌に載せたりする予定です。でも、お名前や個人が特定できる情報は、絶対に出しません」
このように、研究結果の使い道を正直に伝えることで、安心して協力してもらえます。
質問や疑問が出たときの対応
研究を進めていく中で、協力してくれる方から質問や疑問が出ることがあります。そんな時のために、連絡先をきちんと伝えておくことが大切です。
私の場合は、研究の説明書に病棟の電話番号と、研究責任者の連絡先を書いておきました。「何か分からないことがあれば、いつでも連絡してください」と伝えることで、より安心して参加してもらえます。
相手に合わせた説明を心がけよう
研究の説明をする時は、相手の理解力に合わせた説明をすることが大切です。
例えば、お年寄りに説明する時は:
- 文字を大きくした説明書を用意する
- ゆっくりと分かりやすい言葉で話す
- 必要に応じて、ご家族にも説明する
このように、相手に合わせた工夫をすることで、より良く理解してもらえます。
自由な環境づくりが大切
研究への参加を決めてもらう時は、プレッシャーを感じない環境を作ることが重要です。例えば、病棟の師長さんや担当医の先生が同席していると、断りづらい雰囲気になってしまうかもしれません。
私の経験では、患者さんと1対1で話せる時間を選んで説明するようにしています。「今、お時間よろしいでしょうか?」と確認してから始めると、リラックスした雰囲気で話を聞いてもらえます。
具体的な研究の例で考えてみよう
ここで、実際の研究例を使って、これまでの注意ポイントを確認してみましょう。
例えば、「手術後の痛みケア」について研究するケースを考えてみます。この場合、以下のような説明が必要です:
研究の目的と方法について:
「手術後の痛みをより良くコントロールする方法を見つけるための研究です。毎日10分程度、痛みの状態についてお話を伺いたいと思います」
予想されるリスクと対策について:
「お話しいただく時間が少し負担になるかもしれません。疲れた時はすぐに休憩を取りましょう。また、話したくないことは話さなくて大丈夫です」
参加の自由について:
「この研究に参加するかどうかは、完全にあなたの自由です。参加しなくても、普段の看護ケアは全く変わりません」
記録の取り方も大切
研究を進める中で、記録をしっかり取ることも重要なポイントです。特に、説明して同意をもらった内容は、必ず記録に残します。
例えば:
「2024年2月10日、患者Aさんに研究について説明。質問に答えた後、同意書に署名をいただく。研究の途中でも辞退できることを説明し、理解を得る」
このように具体的に記録することで、後から確認が必要になった時も安心です。
おわりに
看護研究の注意ポイントについて、いかがでしたか?最初は「たくさんのことに気をつけないといけない」と感じるかもしれません。でも、これらは全て「研究に協力してくれる方の権利と安全を守る」ためのものなんです。
一つ一つのポイントを意識しながら、より良い看護研究を目指していきましょう。みなさんの研究が、看護の質の向上につながることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。このブログ記事が、みなさんの研究の参考になれば幸いです。分からないことがあれば、先輩看護師や指導者に質問してみましょう。一緒により良い看護を目指していきましょう!