はじめに
看護学生の皆さん、実習は不安でいっぱいだと思います。特に気を付けないといけないのは、ちょっとしたミスで留年してしまう可能性があることです。この記事では、実習で絶対に避けるべきミスと、安全に実習を終えるためのポイントを詳しく解説していきます。
個人情報漏洩で即留年!要注意ポイント
カルテやメモの取り扱い
実習記録やメモは絶対に紛失厳禁です。電車やバスの中で実習記録を確認したくなることもあると思いますが、これは非常に危険な行為です。なぜなら、うっかり置き忘れたり落としたりする可能性があるからです。実習記録は必ず家や学校でのみ確認するようにしましょう。
メモを取る時は、患者さんの氏名は必ずイニシャルで記載します。また、ポケットからメモが落ちることがないよう、必ずバインダーやノートに貼り付けるか、専用のメモ帳を使用しましょう。ポケットに入れたメモは必ず実習終了時に確認し、不要なものはシュレッダーで処分します。
SNSでの情報共有は厳禁
実習中に見たことや経験したことを、SNSに投稿したくなる気持ちはわかります。でも、これは絶対にやってはいけません。たとえ患者さんの名前を出さなくても、場所や状況の描写から個人が特定される可能性があります。実習の出来事は、SNSには一切投稿しないと決めましょう。
また、LINEなどでグループ学習をする時も注意が必要です。患者さんの情報は一切共有せず、純粋に看護技術や疾患の勉強に限定しましょう。
身だしなみで減点・留年を避けるポイント
制服・靴・靴下のルール
実習服は必ずきちんとアイロンがけをします。しわくちゃな制服は、第一印象で大きな減点になる可能性があります。特に胸ポケットや襟元のしわには気を付けましょう。
靴下は必ず白色の清潔なものを着用します。色物の靴下や、くるぶしソックスは厳禁です。予備の靴下を必ず持参することをお勧めします。汚れてしまった時にすぐに履き替えられるようにしておきましょう。
シューズも白色で清潔なものを使用します。かかとを踏まないようにし、毎日きちんと拭いてから使用します。
実習中の重大な態度のミス
時間厳守の重要性
時間に関することは特に厳しく指導されます。実習開始時間の15分前には必ず病棟に到着するようにしましょう。ギリギリの到着は、準備不足と見なされる可能性があります。電車の遅延も遅刻の理由として認められないことが多いので、余裕を持った通学時間を設定することが大切です。
また、カンファレンスや報告の時間も厳守です。患者さんのケアに夢中になって時間を忘れがちですが、時計をこまめにチェックする習慣をつけましょう。指導者の方々は、時間管理ができない学生は患者さんの命も管理できないと考えています。
提出物の期限は絶対厳守
実習記録や課題レポートの提出期限は、どんな理由があっても守らなければいけません。体調不良で書けなかった場合でも、必ず期限までに提出することが求められます。そのために、毎日少しずつ記録を書き進め、決して溜めないようにすることが大切です。
特に実習最終日の記録は、次の実習が始まってしまうと書く時間がなくなってしまいます。計画的に進めることを心がけましょう。
指導者への対応で気を付けること
指導者の方々への態度も、とても重要なポイントです。指導を受けている時は、必ずメモを取りましょう。メモを取らない姿勢は、学ぶ意欲がないと判断される可能性があります。
また、指導を受けた内容は必ず翌日までに復習し、実践できるようにしておくことが求められます。「昨日言ったことが今日もできていない」という状況は、最悪の場合、実習中断の理由になることもあります。
臨床での致命的なミス防止
報告・連絡・相談の重要性
看護の現場で最も重要なのが、報告・連絡・相談です。特に患者さんの状態の変化は、どんなに小さなことでも必ず報告しましょう。「たいしたことではないかも」と思って報告を怠ると、重大な問題に発展する可能性があります。
報告は必ずタイミングを考えて行います。患者さんのバイタルサインに異常があった場合は、その場で速やかに報告します。それ以外の気づきは、適切なタイミングでまとめて報告するようにしましょう。
医療安全に関わる基本ルール
医療現場での安全管理は最重要事項です。特に以下の点は、絶対に守らなければいけないルールです:
手指消毒は必ず患者さんのところに行く前と後に行います。これを怠ると、感染管理上の重大な問題となります。
また、処置や検査の介助を行う際は、必ず患者さんの確認を行います。名前を確認せずに処置を行うことは、絶対に避けなければいけません。
患者さんへの対応での注意点
患者さんとの関係づくりは大切ですが、プライバシーに関する質問や不適切な会話は厳禁です。診療に必要のない個人的な質問は、セクシャルハラスメントと判断される可能性があります。
また、患者さんの前での私語や、スタッフステーションでの大きな声での会話も問題となります。常に患者さんの立場に立って、適切な態度を心がけましょう。
実習記録の書き方で失敗しないために
記録の基本ルール
実習記録は評価の大きな部分を占めます。以下の点に特に注意して記載しましょう:
患者さんの情報は必ずイニシャルで記載し、年齢は「70歳代」のように幅を持たせた表現にします。
実施したケアは、必ず時系列で具体的に記載します。あいまいな表現や、事実と異なる記載は厳禁です。
提出前のチェックポイント
記録を提出する前には、必ず以下の点を確認しましょう:
誤字脱字がないか、日付や時間は正確か、記載漏れはないかなど、細かくチェックします。特に個人情報に関する部分は二重三重にチェックすることが重要です。
まとめ:実習を無事に終えるために
実習で留年しないためには、細かい注意点をしっかりと守ることが大切です。特に個人情報の取り扱い、時間厳守、提出物の管理は最重要ポイントです。
この記事で紹介した内容を意識しながら、充実した実習を送ってください。一つ一つの経験を大切にしながら、でも基本的なルールはしっかりと守る。それが実習を成功させる秘訣です。
皆さんが無事に実習を終えられることを願っています。困ったことがあれば、必ず教員や指導者の方に相談してください。一人で抱え込まず、支援を求めることも大切な学びの一つです。