ICG試験とは?
ICG試験は肝臓の解毒機能を調べるための検査です。肝臓の状態を知ることで、さまざまな病気を早期に発見し、適切な治療を行うことができます。
ICG試験の手順
- ICG注射
体重1kgあたり0.5mgの緑色の色素「インドシアニングリーン」を静脈から注射します。この色素は、肝臓で解毒されることで肝機能を評価します。 - 15分後の採血
注射後15分経過した時点で、反対側のひじの静脈から採血します。このときのICG残留量を測定し、肝臓の解毒能力を調べます。 - 追加の採血
もし15分後の残留量が15%以上であれば、30分後と45分後にも採血を行い、肝機能の異常の程度をさらに詳しく調べます。
ICG試験の意義
ICG試験は、以下のような肝臓の病気の診断や予後の判定に役立ちます。
- 肝硬変
- 慢性肝炎
- 肝がん
- 胆汁流出障害
- 体質性黄疸
ICG試験で高値が出ると考えられる病気
- 肝硬変
- 慢性肝炎
- 肝がん
- 胆汁流出障害
- 体質性黄疸
ICG試験の結果の見方
- 基準値
ICG残留量は15分後で0-10%が正常とされています。 - 弱陽性
15%以上の値が出た場合、肝臓の解毒機能に何らかの問題があると考えられます。 - 強陽性
30分後、45分後の値も異常である場合、肝機能障害がより深刻である可能性があります。
検査時の注意点
- 診断と予後判定
ICG試験は肝臓の病気の診断や予後判定に重要な役割を果たします。 - 他の検査との併用
異常値が出た場合、他の検査も実施して肝機能障害の特定を行います。
病名の変更について
「原発性胆汁性肝硬変」という病名は2016年4月から「原発性胆汁性胆管炎」に変更されました。
まとめ
ICG試験は、肝臓の解毒機能を評価するための重要な検査です。この検査を通じて、肝臓の病気を早期に発見し、適切な治療を行うことで健康を維持しましょう。
よくある質問
Q1. ICG試験は痛いですか?
A1. 注射と採血がありますが、通常の採血と同じ程度の痛みです。
Q2. 結果が異常だったらどうしますか?
A2. 異常が出た場合、他の検査も併せて行い、詳しい診断をします。
Q3. 検査の前に気を付けることはありますか?
A3. 検査前に特別な準備は必要ありませんが、医師の指示に従ってください。
このように、ICG試験は肝臓の健康をチェックするための大切な検査です。ぜひ覚えておいてくださいね!