はじめに

やあ大賀、今日は医療専門用語について話そうか。看護学生たちにとって難しい部分だけど、実際の現場では重要なんだ。

そうですね、マカロン。専門用語を知ることは、医療チームの一員として効率的にコミュニケーションを取るために不可欠です。
医療現場で使われる隠語
マカロン: まず、病院内で使われる隠語から始めよう。例えば「ステる」という言葉を知っているかい?
大賀: ええ、「ステる」は「亡くなる」という意味ですよね。患者さんや家族に配慮して使う言葉です。
マカロン: その通り。「ステる」はドイツ語の「sterben(死ぬ)」から来ているんだ。他の患者さんに聞こえても不安にならないように使われているんだよ。
大賀: なるほど。他にも「アポる」という言葉もよく聞きますね。
マカロン: ああ、「アポる」は脳卒中で倒れることを意味するんだよ。「アポプレキシー(脳卒中)」が語源なんだ。緊急事態を周りに悟られないようにする配慮でもあるね。
大賀: そうだったんですか。医療現場特有の言葉遣いって奥が深いですね。
マカロン: その通りだ。こういった隠語を適切に使うことで、患者さんやご家族への配慮と、医療スタッフ間の迅速なコミュニケーションの両立ができるんだよ。
医療略語の効率的な覚え方
大賀: 略語も多いですよね。例えば「DM」は「糖尿病」のことですが、どうやって効率的に覚えればいいでしょうか?
マカロン: いい質問だね。略語は元の言葉と関連付けて覚えるのが効果的だよ。「DM」は「Diabetes Mellitus」の頭文字だ。ラテン語で「甘い尿」という意味なんだ。
大賀: なるほど、そういう背景を知ると覚えやすくなりますね。
マカロン: そうなんだ。他にも「BP」は「Blood Pressure(血圧)」、「HR」は「Heart Rate(心拍数)」といった具合だよ。
よく使われる医療用語とその意味
大賀: 医療用語の中でも、特によく使われるものを教えていただけますか?
マカロン: もちろん。例えば「バイタル」という言葉は頻繁に使われるね。これは生命徴候のことで、体温、脈拍、血圧、呼吸数などを指すんだ。
大賀: 「オーダー」も多く聞きますよね。
マカロン: その通り。「オーダー」は医師の指示のことだ。「スタット・オーダー」は緊急指示を意味するんだよ。
大賀: 「デブリードマン」という言葉も最近よく耳にします。
マカロン: ああ、「デブリードマン」は壊死組織を除去する処置のことだね。フランス語の「débridement(くびきを取る)」が語源なんだ。
医療用語の活用法
大賀: これらの用語を実際の現場でどう活用すればいいでしょうか?
マカロン: 良い質問だね。まず、正確なコミュニケーションのために使うことが大切だ。例えば「患者さんのBPが急上昇してる」と言えば、すぐに血圧が上がっていると分かる。
大賀: 確かに、そうすれば素早い対応が可能になりますね。
マカロン: その通り。でも患者さんやご家族と話すときは、分かりやすい言葉に置き換えることも大切だよ。
大賀: なるほど。専門用語を使いつつ、状況に応じて言い換える柔軟性が必要なんですね。
新しい医療用語への対応
マカロン: 医療の世界は日々進化しているから、新しい用語も次々と生まれているんだ。
大賀: そうですね。最近では「COVID-19」や「PCR検査」などの言葉が一般的になりました。
マカロン: その通りだ。新しい用語に対応するには、常に学び続ける姿勢が大切なんだよ。医療雑誌を読んだり、研修に参加したりするのが良いだろうね。
大賀: 理解しました。医療専門用語は患者さんのケアに直結する重要なツールなんですね。
マカロン: そうだね。言葉の力を理解し、適切に使うことで、より良い医療を提供できるんだ。これからも一緒に学んでいこう。
大賀: はい、頑張ります!ありがとうございました、マカロン。
マカロン: どういたしまして。これからも質問があればいつでも聞いてくれたまえ。コーヒーでも飲みながら、医療の話を深めていけたらいいね。