はじめに – なぜ看護研究で悩むの?
こんにちは。今回は、多くのナースが悩む看護研究について、実践的なアドバイスをお伝えしていきます。看護研究というと、難しそう、面倒くさそうというイメージがありますよね。でも、コツさえつかめば、そんなに怖くないんです。
私も最初は右も左もわからず、何度も指導者に突き返されて悩みました。でも、先輩ナースたちのアドバイスを参考に、どうすれば早くパスできるのか、そのコツをつかむことができました。今日は、その経験をみなさんにお伝えしたいと思います。
研究テーマの選び方 – ここが最初の重要ポイント
研究テーマを選ぶとき、多くの人が「何を研究したらいいんだろう」と悩みます。実は、テーマ選びが研究の成功を左右すると言っても過言ではありません。
まず大切なのは、現場の実際の問題から選ぶことです。例えば、「なぜ夜勤の申し送りに時間がかかるのか」「どうすれば患者さんの転倒を減らせるか」など、日々の業務で感じている課題を研究テーマにすると良いでしょう。
また、指導者が興味を持ちそうなテーマを選ぶことも重要です。例えば、病棟の重点目標に関連したテーマや、最近の医療トレンドに関連したテーマなどです。指導者の興味を引くテーマは、指導もスムーズになりやすいです。
文献レビューのコツ – 効率的な調べ方
文献を探すとき、多くの人が「どこを見ればいいの?」「何を読めばいいの?」と悩みます。実は、文献探しには効率的な方法があります。
まず、医学中央雑誌(医中誌)やCiNii(サイニー)といったデータベースの使い方をマスターすることが大切です。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な検索方法さえ覚えれば、関連する文献をたくさん見つけることができます。
文献を読むときのコツは、最初から全部読もうとしないことです。まずは要約(アブストラクト)を読んで、自分の研究に関係ありそうか判断します。関係がありそうな文献は、結果と考察を中心に読んでいきます。
研究計画書の書き方 – 押さえるべきポイント
研究計画書は、研究の設計図のようなものです。ここでつまずく人も多いのですが、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。
まず、研究の目的は具体的に書きます。「〜について明らかにする」という形で、誰が読んでもわかるように書きましょう。例えば、「夜勤の申し送り時間を短縮するための効果的な方法を明らかにする」といった感じです。
研究方法も具体的に書くことが重要です。誰が、いつ、どこで、何を、どのようにするのか、細かく記述します。例えば、「2024年4月から6月まで、A病棟の看護師20名を対象にアンケート調査を実施する」といった具体的な記述が必要です。
指導者とのコミュニケーション – 上手な相談の仕方
指導者との関係は、研究をスムーズに進める上で非常に重要です。相談のタイミングと方法を工夫することで、指導もスムーズになります。
まず、相談のタイミングですが、指導者の忙しい時間は避けましょう。朝の申し送り直後や、夕方の記録整理の時間などは避けた方が無難です。指導者に余裕がある時間を選んで相談することで、より丁寧なアドバイスをもらえる可能性が高くなります。
また、相談に行く際は必ず資料を準備します。「今の進捗状況はこうです」「ここでつまずいています」といった具体的な内容を、書面にまとめて持っていきましょう。これにより、指導者も的確なアドバイスがしやすくなります。
データ収集・分析のコツ – 効率的な進め方
データ収集と分析は、研究の中でも特に時間がかかる部分です。ここでは、効率的に進めるためのポイントをお伝えします。
データ収集では、事前の準備が重要です。アンケートを使う場合は、質問項目を十分に検討し、プレテスト(事前テスト)を行います。インタビューの場合は、質問内容を整理し、録音の準備も忘れずに行います。
分析では、基本的な統計処理の方法を押さえておくことが大切です。例えば、平均値や標準偏差の出し方、グラフの作り方などは、多くの研究で使用します。エクセルの基本的な使い方をマスターしておくと、分析がスムーズに進みます。
考察・結論の書き方 – 説得力を高めるコツ
考察は研究の中でも特に重要な部分です。ここでは、自分の研究結果と先行研究を比較しながら、深い考察を行います。
考察を書くときのコツは、「なぜそうなったのか」を丁寧に説明することです。例えば、「申し送り時間が短縮された理由として、チェックリストの導入により情報の整理がしやすくなったことが考えられる」といった具合に、結果の背景にある要因を説明していきます。
また、臨床現場での活用方法についても触れることが重要です。「この結果を活かすことで、より効率的な看護ケアが提供できる」といった実践的な示唆を含めることで、研究の価値が高まります。
プレゼンテーションのコツ – 効果的な発表方法
研究発表では、限られた時間の中で自分の研究をわかりやすく伝える必要があります。そのために、スライドの作り方と発表の仕方に気を配りましょう。
スライドは、シンプルで見やすいものを心がけます。1枚のスライドに詰め込む情報は最小限にし、文字の大きさも十分に確保します。図やグラフを使うことで、視覚的な理解を助けることができます。
発表原稿は、何度も練習することが大切です。特に、研究の目的、方法、結果、考察のポイントは簡潔に説明できるようにしておきましょう。質疑応答に備えて、予想される質問とその回答も準備しておくと安心です。
最後に – 研究を成功させるための心構え
看護研究は、確かに大変な作業です。しかし、適切な準備と計画があれば、必ず完成にたどり着けるものです。
ここで、研究を成功させるための重要なポイントをまとめておきましょう。まず、早めに取り掛かることです。特に文献検索や研究計画書の作成には時間がかかるので、余裕を持って始めることが大切です。
次に、周囲のサポートを積極的に活用することです。先輩ナースや指導者に相談することは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、より良い研究につながる大切な機会です。
また、研究の過程で得られる学びを大切にすることも重要です。看護研究は単なる義務ではなく、自分の看護の質を高めるチャンスでもあります。
これから看護研究に取り組む方へのメッセージ
最後に、これから看護研究に取り組む皆さんへ。研究は最初から完璧である必要はありません。一歩一歩着実に進めていけば、必ず形になっていきます。
困ったときは、この記事を参考にしながら、焦らず着実に進めていってください。そして、研究を通じて得られる新しい発見や気づきを、日々の看護実践に活かしていってください。
きっと、研究を終えたときには、新しい自分に出会えているはずです。皆さんの看護研究が実り多きものとなることを願っています。一緒に頑張っていきましょう!
編集後記
この記事は、実際に看護研究で苦労した経験を持つ先輩ナースたちの声をもとに作成しました。どの先輩も最初は不安や戸惑いを感じていましたが、一つ一つ乗り越えていくことで、素晴らしい研究を完成させることができました。
皆さんも、この記事を参考にしながら、自分なりのペースで研究を進めていってください。そして、ぜひ素晴らしい研究成果を残してください。応援しています!








