小児実習を前に不安で買ったプチナースの参考書
看護学生だった私が小児看護学実習を2週間後に控えた頃、子どもの発達段階もよく分からず、どうやって看護過程を展開すればいいのか途方に暮れていました。
先輩からは、小児は発達段階の視点が重要だから専門の参考書が必要だと言われ、必死で探していたんです。
そんな時、Amazonで星4.2の高評価を獲得していた『病期・発達段階の視点でみる小児看護過程』を発見しました。
プチナースシリーズは実習に強いという評判で、レビューにはアセスメントの視点が分かりやすいという声や、関連図や看護計画がとても参考になったという評価が並んでいました。
2,200円という価格は学生の私には安くありませんでしたが、他の小児看護過程の本よりは手頃で、実習を乗り切るために購入を決意しました。
200ページとコンパクトで、これ1冊で小児の看護過程はカンペキにできますという宣伝文句にも惹かれました。
病期や発達段階の視点をもって看護が展開できると書かれていて、これなら大丈夫だろうと期待していたんです。
でも、実際に実習記録を書き始めたとき、この本だけでは全く太刀打ちできないことに気づいて愕然としました。
結局ほとんど使えなかったという苦い経験は、今でも鮮明に覚えています。
この本の評価できる良い点
まず誤解のないように言っておきますが、この本は小児看護過程の入門書としては優れた教材です。
よく出合う疾患と発達段階を網羅していて、実習で受け持つ可能性の高いケースがカバーされています。
特に良かったのは、アセスメント項目が分かりやすい言葉で記載されている点。
何を観察すればいいのか、どこに注目すればいいのか、基本的な視点が理解できました。
関連図もシンプルで見やすく、疾患と発達段階の関連が一目で分かります。
病期や発達段階の視点という切り口も、小児看護の特徴をよく表しています。
疾患の基礎知識もコンパクトにまとまっていて、事前学習には役立ちました。
看護診断から看護計画、評価までの流れも示されていて、看護過程の大まかな展開方法が理解できます。
ビジュアルで分かりやすく、カラーで読みやすい構成になっているのも良い点です。
200ページと薄いので、実習に持って行きやすいサイズでした。
プチナースシリーズらしく、初学者にも理解しやすい平易な文章で書かれています。
試験勉強や事前学習の際には、この本を読んで小児看護の基本を押さえました。
小児看護過程の入門として、概要を掴むには適していると思います。
しかし実習記録を書く段階で直面した厳しい現実
ところが、いざ実習が始まって記録を書こうとすると、次々と問題が明らかになっていったのです。
内容が薄すぎて実習には使えない
レビューにも一つ一つの疾患内容がちと薄いと書かれていましたが、まさにその通りでした。
各疾患の解説がコンパクトすぎて、実習記録に必要な深さの知識が得られません。
実習では、疾患の病態生理、検査、治療、合併症、予後まで、詳細に理解する必要がありました。
しかしこの本の疾患解説は、本当に基礎的な内容にとどまっていて、実習レベルには全く足りませんでした。
結局、別の教科書や専門書で詳しく調べなければならず、この本だけでは対応できなかったのです。
アセスメントの記述も簡潔すぎて、実習で求められる詳細なアセスメントの参考にはなりませんでした。
学校のフォーマットとは完全に異なる記録様式
最大の問題は、この本の記録形式と私の学校の記録用紙が全然違ったこと。
私の学校では、ヘンダーソンの14項目に加えて、デンバー式発達スクリーニング検査の結果、家族アセスメントシート、プレパレーション記録など、小児特有の記録が細かく指定されていました。
記録用紙はA3サイズで複数枚あり、項目が膨大でした。
この本の情報収集やアセスメントは、もっと簡略化された形式でした。
看護計画の書き方も、学校が求める詳細さとは大きく異なっていたのです。
実習初日に指導者から記録用紙を渡された時、本と全然違うフォーマットを見て途方に暮れたことを今でも覚えています。
結局、この本で学んだ内容を、どう自分の学校の記録に落とし込むかで本当に苦労しました。
アセスメントの文字数が圧倒的に足りない
本に書かれているアセスメントは、要点が簡潔にまとめられていますが、学生の記録としては不十分でした。
実習記録で求められる詳細さとは、比較にならないほどの差があります。
本では1つの項目のアセスメントが数行程度ですが、私の学校では発達段階の評価だけで2〜3ページ書くことを求められました。
子どもの発達を多角的に評価し、年齢相応かどうか、遅れがある場合はその原因や看護の方向性まで、詳細に記述する必要がありました。
本のレベルでは、実習で求められる深さには全く到達できなかったのです。
指導者からは、もっと具体的に、もっと深く考察するよう何度も指導されました。
検査データや正常値の記載が不足
これは本当に困りました。
小児の検査データは年齢によって正常値が異なりますが、本ではその記載が不十分でした。
実習記録では、患児の年齢に応じた正常値を併記し、異常値の意味を詳しく考察する必要がありました。
身長・体重の成長曲線上の位置、発達指標の評価方法なども、もっと詳しく知りたかったです。
そのため、結局は別の資料で調べなければならず、この本だけでは対応できませんでした。
アセスメントの根拠となるエビデンスが薄い
本書のアセスメントを読んでいて感じたのは、根拠となる文献の引用が少ないことです。
実習記録では、なぜそう判断したのかという根拠を、文献を引用して明確に示す必要がありました。
教科書のページ数、小児医学のガイドライン、発達理論の文献など、具体的な出典を明記することが求められたのです。
しかし本のアセスメントは、どの文献を参照したのかが不明確で、そのまま引用することができませんでした。
私は実習指導者から、すべてのアセスメントに文献の出典を記載するよう厳しく指導されました。
結局、小児看護の教科書や発達心理学の本を読み漁ることになりました。
発達理論の活用が不十分
実習で驚いたのが、発達理論を用いたアセスメントが必須だったことです。
ピアジェの認知発達理論、エリクソンの心理社会的発達理論など、複数の理論を用いて子どもを理解することが求められました。
しかし本書では、こうした発達理論への言及が少なく、理論を活用したアセスメントの書き方が学べませんでした。
理論的枠組みのないアセスメントは評価されないと指導者から指摘されました。
子どもの行動を理論に照らし合わせて解釈する必要があったのです。
プレパレーションの記録方法が分からない
小児看護実習で重要なのが、プレパレーションの実施と記録です。
検査や処置を受ける子どもへの心理的準備を行うプレパレーションですが、本書ではこの記録方法が詳しく説明されていません。
どんな説明をしたのか、どんなツールを使ったのか、子どもの反応はどうだったのか、詳細に記録する必要がありました。
しかし本には、プレパレーションの具体例や記録の書き方がほとんど載っていなかったのです。
私はプレパレーションの記録の書き方が分からず、何度も書き直しを命じられました。
PES形式での看護問題の記述が不明確
看護診断の基本であるPES形式についても、本書では十分に説明されていません。
PESとは、Problem、Etiology、Symptomsの略で、看護問題を構造化して記述する方法です。
私の学校では、看護問題は必ずPES形式で記載することが求められました。
しかし本の事例では、PES形式が明確に示されておらず、どう書けばいいのか分かりませんでした。
小児特有の看護問題を、PES形式でどう表現するのか、もっと詳しく知りたかったです。
看護計画の具体性が欠けている
本に載っている看護計画も、学生の記録としては抽象的すぎました。
実習では、いつ・誰が・何を・どのように実施するのかを明確に記載する必要があります。
観察項目だけでなく、観察の頻度、時間帯、年齢に応じた声かけの内容、評価基準まで求められました。
しかし本の事例では、そこまでの具体性はありませんでした。
遊びを用いた看護介入の具体的な方法や、発達段階に応じた説明の仕方なども、もっと詳しく知りたかったです。
ページ数が少なすぎる
200ページという薄さは、持ち運びには便利ですが、内容の充実度という点では大きな問題でした。
実習で必要な情報量を、200ページに収めるのは無理があります。
各疾患の解説も、アセスメントの記述も、看護計画の展開も、すべてが表面的にならざるを得ないのです。
レビューにやや物足りないと書かれていましたが、まさにその通りでした。
実習は合格点とれたら良いという考え方もあるかもしれませんが、私はしっかり学びたかったので、この本の薄さは致命的でした。
なぜ市販の参考書では実習記録が書けないのか
実習を経験して、私は重要な真実に気づきました。
小児看護実習の記録様式は、学校や実習施設によって極めて大きく異なるのです。
ゴードンを使う学校もあれば、ヘンダーソンを使う学校もあります。
発達段階の評価方法も、学校によって独自の基準があります。
市販の参考書は、あくまで一般的な内容を扱っているだけで、あなたの学校の教育方針や実習施設の特性には対応していないのです。
2,200円という金額を払っても、実際の記録を書く段階で使えないという厳しい現実があります。
同じ気管支喘息の患児でも、学校によってアセスメントの視点や記録の書き方が全く違うことを、私は身をもって知りました。
レビューで実習で使えたと書いた人は、おそらく元々優秀で応用力のある学生だったのでしょう。
私のような普通の学生には、この薄い本の内容を学校の記録に落とし込むのは非常に困難でした。
学生時代の私が本当に必要としていたサポート
私自身、この本だけでは不安で、結局は先輩に相談したり、指導教員に何度も添削してもらったりしました。
でも、先輩も実習や国試勉強で忙しく、教員からの指摘は厳しくて心が折れそうになることも。
記録を書くのに毎晩深夜1時2時までかかり、睡眠時間は3時間程度。
患児や家族との関わりよりも記録に追われる日々で、これが本当に小児看護なのかと疑問に思うこともありました。
卒業してから知って本当に悔しかったのが、個別対応型の小児看護過程支援サービスの存在です。
後輩たちがこのサービスを使っていると聞いて、学生時代の私にも教えてほしかったと心から思いました。
このサービスの素晴らしい点は、あなたの学校専用のフォーマットに合わせて、実習記録の書き方を具体的にアドバイスしてくれること。
ヘンダーソンでもゴードンでも、どの枠組みにも対応しています。
情報収集から発達段階の評価、アセスメント、プレパレーションの記録、看護計画、実施・評価まで、一貫してサポートしてもらえます。
何より、あなたの受け持ち患児の状況に応じた、完全オーダーメイドの支援が受けられるのです。
市販の参考書では絶対に得られない、実践的で即戦力になるアドバイスがここにはあります。
学校独自の評価基準を熟知したサポートなので、指導者から高評価をもらえる記録が書けるようになります。
小児の検査データの正常値の記載方法、エビデンスに基づいたアセスメント、発達理論を活用した考察、PES形式での看護問題の記述まで、トータルでサポートしてもらえるのです。
プレパレーションの記録方法や、家族アセスメントの書き方、遊びを用いた看護計画の立案方法も教えてもらえます。
複雑な家族背景を持つケースへの対応や、発達に遅れがある子どもへのアセスメント方法も学べます。
薄い参考書では得られない、深い知識と実践的なスキルが身につきます。
まとめ:薄い参考書か、確実なサポートか
小児看護過程の参考書は、基礎的な知識を学んだり試験対策をするには便利な教材です。
この『病期・発達段階の視点でみる小児看護過程』も、入門書としては手頃な一冊だと思います。
しかし、実習記録を完成させるには明らかに内容が薄すぎるのです。
2,200円の本を買って結局実習では使えなかったという経験は、多くの看護学生が通る道です。
薄い参考書で表面的な知識を得るか、それとも自分の学校に完全に合わせた個別サポートを受けるか。
あなたの学校、あなたの実習施設、あなたの受け持ち患児に完全に合わせた看護過程を一緒に作り上げていく。
そんな伴走型のサポートを選ぶという道もあります。
記録に追われて睡眠時間を削り、患児や家族との大切な関わりが疎かになってしまう前に、効率的な学び方を検討してみてください。
個別サポートを利用すれば、実習で評価される記録が書けるようになり、自信を持って患児や家族と向き合える時間が増えます。
限られた実習期間を、不十分な参考書と格闘して終わらせるのか、それとも本来の小児看護を学ぶ時間にするのか。
どちらを選ぶかは、あなた次第です。







