こんにちは!今日は、看護の現場で遭遇する可能性のある生命倫理の難しい問題について、詳しく説明していきます。
賢い猫のマカロンと、熱心な看護師の大賀さんと一緒に、じっくり考えていきましょう。

こんにちは、大賀さん。今日はお仕事がお休みですか?

はい、マカロンさん。今日は休みなので、少し看護について勉強しようと思いまして。最近、倫理の授業で安楽死ってについて勉強する機会がありまして・・・・授業ではイマイチわからず・・・
1. 安楽死:命の終わりに関する難しい選択
大賀:「安楽死について、もっと詳しく教えてください。」
マカロン:「安楽死は、重い病気で苦しんでいる人の命を、本人の希望で終わらせることだよ。でも、これには積極的安楽死と消極的安楽死があるんだ。」
大賀:「積極的安楽死と消極的安楽死?それぞれどういう意味ですか?」
マカロン:「積極的安楽死は、薬を使って直接命を終わらせることだよ。例えば、致死量の薬を注射するようなことだね。一方、消極的安楽死は、生命維持装置を外すなど、治療を止めることで自然に亡くなるのを待つことなんだ。」
大賀:「日本ではどうなっているんですか?」
マカロン:「日本では、積極的安楽死は法律で禁止されているんだ。でも、消極的安楽死については、特定の条件を満たせば認められる可能性があるんだよ。」
大賀:「その条件って何ですか?」
マカロン:「主に4つあるんだ。1つ目は、患者さんが耐えがたい肉体的苦痛にあること。2つ目は、死が避けられず、その時期が迫っていること。3つ目は、苦痛を和らげるあらゆる方法を尽くしても効果がないこと。そして4つ目は、患者さん本人の明確な意思表示があることだよ。」
大賀:「なるほど。でも、現場で判断するのは難しそうですね。」
マカロン:「そうだね。だから、看護師さんの役割がとても大切なんだ。患者さんの痛みや苦しみを細かく観察して、医師に正確に伝えること。そして、患者さんや家族の気持ちに寄り添い、心のケアをすることが重要だよ。」
大賀:「痛みを和らげる方法はたくさんありますか?」
マカロン:「そうだね。痛み止めの薬を使うのはもちろん、リラックスする方法を教えたり、患者さんの好きな音楽を聴いてもらったり、家族と過ごす時間を大切にしたりするんだ。こういった緩和ケアの方法をたくさん知っておくことも、看護師さんの大切な仕事だよ。」
大賀:「分かりました。命を大切にしながら、苦しみを和らげることに力を注ぐんですね。」
2. 減数(減胎)手術:命の選択を迫られる難しい場面
大賀:「次は、減数手術について詳しく知りたいです。」
マカロン:「減数手術は、お腹に3つ以上の赤ちゃんがいる場合に、一部の赤ちゃんの成長を止めて数を減らす手術のことだよ。」
大賀:「どうしてそんな手術が必要になるんでしょうか?」
マカロン:「多胎妊娠、特に3つ以上の場合、お母さんと赤ちゃん全員に危険が高くなるんだ。早産のリスクが高くなったり、赤ちゃんの発育不全が起きたりする可能性があるんだよ。」
大賀:「でも、赤ちゃんの命を選ぶなんて、とても難しい決断ですね。」
マカロン:「そうだね。だからこそ、看護師さんの役割がとても重要なんだ。家族の気持ちに寄り添い、十分な情報提供と心のケアをすることが大切だよ。」
大賀:「具体的にはどんなことをすればいいですか?」
マカロン:「まず、多胎妊娠のリスクについて、分かりやすく説明することが大切だね。そして、減数手術を選択した場合と選択しなかった場合、それぞれのメリットとデメリットを丁寧に説明するんだ。」
大賀:「家族の気持ちを考えると、つらい場面もありそうです…」
マカロン:「そうだね。だから、家族の気持ちをよく聞いて、どんな決断をしても支えることが大切なんだ。また、心理的なサポートが必要な場合は、カウンセラーなどの専門家を紹介することも看護師さんの役割だよ。」
大賀:「法律的にはどうなっているんですか?」
マカロン:「日本では、母体保護法という法律で、お母さんの健康を守るために必要な場合は中絶が認められているんだ。減数手術もこの法律の範囲内で行われることが多いよ。でも、倫理的な議論は今も続いているんだ。」
大賀:「難しい問題ですね。でも、家族に寄り添い、最善の選択ができるようサポートすることが大切なんですね。」
マカロン:「その通りだよ。そして、どんな決断をした家族に対しても、偏見を持たず接することが大切だね。」
3. 医学実験・治療実験:新しい治療法を生み出す過程での課題
大賀:「医学実験や治療実験について、詳しく教えてください。」
マカロン:「医学実験や治療実験は、新しい薬や治療法を開発するために欠かせないものなんだ。でも、人を対象にする実験だから、とても慎重に行う必要があるんだよ。」
大賀:「具体的にはどんな実験があるんですか?」
マカロン:「例えば、新しい抗がん剤の効果を調べる実験や、新しい手術方法の安全性を確認する実験などがあるよ。他にも、新型コロナウイルスのワクチン開発のための実験なんかも、最近の大きな例だね。」
大賀:「でも、危険はないんでしょうか?」
マカロン:「リスクは常にあるんだ。だからこそ、実験を行う前に、しっかりとした倫理審査を受けることが義務づけられているんだよ。」
大賀:「倫理審査ってなんですか?」
マカロン:「病院や研究機関の中にある倫理委員会が、その実験が倫理的に問題ないかをチェックするんだ。実験の目的、方法、予想されるリスクとベネフィット、被験者の権利保護などを細かくチェックするんだよ。」
大賀:「なるほど。看護師は何をすればいいんでしょうか?」
マカロン:「看護師さんの役割はとても重要だよ。主に3つあるんだ。
1つ目は、インフォームド・コンセントのサポートだね。被験者に実験の内容をしっかり理解してもらい、自由意思で参加してもらうことが大切なんだ。看護師さんは、被験者の不安や疑問に丁寧に答えて、理解を助ける役割があるよ。
2つ目は、被験者の体調管理と観察だね。実験中に予期せぬ副作用が出ていないか、細かくチェックする必要があるんだ。
3つ目は、被験者の権利擁護者としての役割だよ。もし被験者が実験の継続を望まなくなったら、いつでも辞退できることを伝えたり、被験者の気持ちを研究チームに代弁したりすることも大切な仕事なんだ。」
大賀:「被験者の安全と権利を守ることが大切なんですね。でも、新薬に期待している患者さんもいると思います。そういう時はどうすればいいですか?」
マカロン:「そうだね。希望と現実のバランスを取ることが大切なんだ。新薬への期待を大切にしながらも、現時点での効果や副作用についての正確な情報を伝えることが大切だよ。そして、たとえ実験に参加しなくても、最善の治療を受けられることを保証することも看護師さんの大切な役割なんだ。」
大賀:「分かりました。患者さんの希望と安全、両方を大切にしながらサポートしていくんですね。」
4. 「宗教上の理由」による治療拒否:信仰と医療の間で
大賀:「宗教上の理由で治療を拒否されるケースについて、詳しく教えてください。」
マカロン:「これは本当に難しい問題だね。患者さんの信仰を尊重することと、最善の医療を提供することの間でジレンマが生じることがあるんだ。」
大賀:「具体的にはどんなケースがありますか?」
マカロン:「代表的なのは、エホバの証人の方が輸血を拒否するケースだね。彼らの信仰では、聖書の教えに基づいて輸血を受けることを禁じているんだ。他にも、特定の薬剤の使用を拒否したり、安楽死を希望したりするケースもあるよ。」
大賀:「でも、輸血が必要な緊急時はどうするんですか?」
マカロン:「そこが本当に難しいところなんだ。基本的には患者さんの意思を尊重することが原則だけど、生命の危険がある緊急時には医療者の判断で輸血を行うこともあるんだ。でも、そうした場合、患者さんの信仰を傷つけてしまう可能性があるんだよ。」
大賀:「法律的にはどうなっているんですか?」
マカロン:「日本の場合、成人で判断能力のある患者さんが治療を拒否する権利は、基本的に認められているんだ。でも、子どもの場合は別で、両親が子どもの治療を拒否しても、医療者が必要と判断すれば治療を行うことができるんだよ。」
大賀:「看護師はどう対応すればいいんでしょうか?」
マカロン:看護師さんの役割はとても重要だよ。主に以下のようなことが大切なんだ:
- 患者さんの信仰や価値観をよく理解し、尊重する姿勢を示すこと。
- 治療の必要性や代替治療の可能性について、分かりやすく説明すること。
- 患者さんと医療チームの間の橋渡し役になること。患者さんの気持ちを医師にしっかり伝えたり、医師の説明を患者さんが理解できるようサポートしたりするんだ。
- 倫理委員会や専門家への相談をサポートすること。
- どんな決定がなされても、差別なくケアを提供し続けること。
大賀:「患者さんの信仰を尊重しながら、最善の医療を提供する方法を探るんですね。」
マカロン:「その通りだよ。そして、こういった難しい場面に備えて、日頃から倫理的な問題について考え、話し合う機会を持つことも大切なんだ。」








