看護目標
長期目標:患者が迷うことなく、安全に環境内を移動できるようになる
短期目標:徘徊の原因を特定し、短期間内に徘徊行動を減少させる
観察計画(OP)
- 患者の心理状態、特に不安や興奮のレベルを観察する
- 認知機能の変化や認識力の低下を確認する
- 生理的ニーズが適切に満たされているか監視する(例:空腹、渇き、疼痛)
- 患者の身体活動パターンと運動量を記録する
- 環境への適応度合い、特に新しい環境への慣れ具合を観察する
援助計画(TP)
- 安全な歩行空間の提供と危険な箇所へのアクセス制限を実施する
- 患者が環境内を安全に移動できるよう、適切な身体的支援や誘導を提供する
- 心理的安定を支援するため、不安や混乱を和らげる対応を行う
- 生理的ニーズに対応し、適時水分や食事を提供し、排泄ケアを行う
- 認知状態に応じた適切なコミュニケーション方法を採用し、患者の理解と協力を促進する
教育計画(EP)
- 患者と家族に徘徊行動の理由と対処方法について教育する
- 安全な環境を維持するための措置、例えば離床センサーの利用方法を説明する
- 患者が周囲との関わりを持ちやすくするため、親しい人や物の写真を利用する提案をする
- 徘徊の可能性を低減するための環境調整、例えば明るさや音量の調整について指導する
- 患者自身が安全に行動するための自己管理能力を高める指導を行う、例えば移動時には必ずスタッフに知らせること