どんな話?
「仮面病棟」は、知念実希人によるスリリングな物語で、主人公の外科医、速水秀悟が療養型病院でのアルバイト中に、予期せぬ事件に巻き込まれる様子を描いています。
ある夜、ピエロの仮面をつけた男が自らを撃ち、傷つけた女性を速水に治療させるという、序盤から緊迫感あふれる展開が読者を引き込みます。
その後、病院は男によって籠城され、速水と患者たち、看護師が人質となり、彼らは病院内に隠された秘密を解き明かしていくことになります。
この本の特徴
この小説は、映画版でも話題を集め、主演の坂口健太郎によってさらにイケメンな速水秀悟が演じられています。
永野芽郁が演じる美しいヒロイン、川崎愛美と共に、病院を脱出しようとする姿が描かれており、読み進めるうちに次第に明らかになる衝撃の真実は、どんでん返しの連続で読者を驚かせます。
また、この本の特徴は、その読みやすさにあります。
小説を普段あまり読まない方でもスムーズに物語に没入できる平易な文体で書かれており、多くの人にとってアクセスしやすい一冊となっています。
また、病院という閉鎖空間で展開するミステリーは、金田一少年の事件簿を思わせるような懐かしさも感じさせます。
なぜ、看護師・看護学生さんにとってオススメなの?
看護師や看護学生にこの本を特にお勧めする理由は、現代の医療現場を舞台にしている点にあります。
多くの医療関連の小説が硬いテーマを扱っている中で、「仮面病棟」は若い医療従事者にも親しみやすい内容となっています。
加えて、作者の知念実希人は「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞した実力の持ち主で、看護助手をテーマにしたドラマ「となりのナースエイド」でも注目を集めています。
看護界に新たな風を吹き込む彼の作品は、医療従事者だけでなく多くの読者にとって刺激的な体験を提供してくれるでしょう。
☞【となりのナースエイド (角川文庫)】のAmazon購入はコチラ
まとめ
「仮面病棟」は、サスペンス好きはもちろん、医療現場の人間ドラマに興味がある方にもお勧めの一冊です。
110円で購入したというお得感も魅力の一つですが、何よりもその内容の濃さ、読みごたえがこの本を特別なものにしています。
看護師や看護学生の皆さん、また医療ドラマやミステリー小説が好きな方にも、ぜひ手に取って読んでいただきたい作品です。
読後には、良い看護師ライフを送るための新たな視点やインスピレーションを得られるかもしれません。
これからも読書レビューを続けていきますので、次回の投稿もお楽しみに。