実習前にみんなが持っていたから買った参考書
看護学生だった私が成人看護学実習を1ヶ月後に控えた頃、クラスメイトのほとんどがこの本を持っていました。
先輩からも、プチナースシリーズは実習に強いと言われ、特にこの疾患別看護過程の本は定番だと聞いていたんです。
そんな時、Amazonで星4.5という高評価を獲得していた『病期・発達段階の視点でみる疾患別看護過程』を購入しました。
レビューには実習で助かっているという声や、分かりやすくてとても良かったという評価が並んでいて、これなら間違いないだろうと思いました。
5,280円という価格は学生の私には高額でしたが、29疾患をカバーしているなら元が取れるだろうと購入を決意しました。
648ページという厚さで、解剖生理から疾患の基礎知識、ヘルスアセスメント、看護過程の展開まで網羅されているという宣伝文句にも惹かれました。
実習で本当に役に立ったと好評の本ということで、期待していたんです。
でも、実際に実習記録を書き始めたとき、この本だけでは全く太刀打ちできないことに気づいて愕然としました。
結局ほとんど使えなかったという苦い経験は、今でも鮮明に覚えています。
この本の評価できる良い点
まず誤解のないように言っておきますが、この本は疾患の基礎知識を学ぶ上では非常に優れた教材です。
11系統・29疾患という豊富な疾患数をカバーしており、成人期・老年期の実習で受け持つ可能性の高い疾患がほぼ網羅されています。
特に素晴らしかったのは、解剖生理から疾患の知識まで体系的に学べる構成。
なぜこの疾患が起こるのか、身体のどこに問題があるのかが、イラストでよく理解できました。
ヘルスアセスメントの部分も充実していて、具体的なアセスメント項目と根拠が掲載されています。
患者さんの全体像を整理する関連図も見やすく、疾患と症状の関連が一目で分かります。
看護診断と根拠、看護計画と根拠が示されているのも良い点です。
アセスメント力が身につくという宣伝文句も、基礎的なレベルでは間違っていないと思います。
プチナースシリーズらしく、カラフルで読みやすいデザインになっているのも良かったです。
試験勉強や事前学習の際には、この本を何度も読み返して疾患理解を深めました。
疾患の基礎知識を固めるという意味では、間違いなく良書だと思います。
レビューで実習で助かっている、分かりやすいという声があるのも理解できます。
しかし実習記録を書く段階で直面した厳しい現実
ところが、いざ実習が始まって記録を書こうとすると、次々と問題が明らかになっていったのです。
重くて持ち出せない
レビューにも重くて持ち出せないと書かれていましたが、まさにその通りでした。
648ページという厚さで、本が非常に重く、実習に持って行くことができませんでした。
家で開いても、ページが重くて開いたままにするのが大変でした。
実習中に病棟で参考にしたいと思っても、持ち運べないので役に立ちませんでした。
結局、家で事前学習をする時にしか使えなかったのです。
プチナースの付録の方が病期ごとに分かれていて良い
レビューにプチナースの付録の方が病期ごとに分かれていて良いと思いましたと書かれていましたが、私も全く同感です。
この本は疾患別に構成されていますが、実習では病期ごとの看護が重要になります。
急性期・回復期・慢性期で看護の視点が大きく異なるのに、この本ではその違いが明確に示されていませんでした。
プチナース本誌の付録の方が、病期ごとに整理されていて使いやすかったという意見は、実習を経験した者として本当によく分かります。
5,280円という高額な本を買うより、プチナース本誌を毎月買った方が良かったかもしれません。
学校のフォーマットとは完全に異なる記録様式
この本の記録形式と私の学校の記録用紙が全然違ったことも大きな問題でした。
私の学校では、ヘンダーソンの14項目に沿った情報収集シートを使用していましたが、この本の情報収集の視点は異なっていました。
アセスメントの記載方法も、学校が求める書き方とは違っていました。
実習初日に指導者から記録用紙を渡された時、本と全然違うフォーマットを見て途方に暮れたことを今でも覚えています。
結局、この本で学んだ知識を、どう自分の学校の記録に落とし込むかで本当に苦労しました。
アセスメントの内容が薄すぎる
具体的なアセスメント項目と根拠を掲載と書かれていますが、実習記録で求められる詳細さには程遠い内容でした。
アセスメントの記述が数行で済まされていて、実習で求められる深い考察とは比較になりません。
なぜこのデータからこの解釈に至るのか、その思考過程が詳しく示されていないのです。
エビデンスとなる文献の引用もなく、どの教科書を参照すればいいのかも分かりません。
結局、この本を見てもアセスメントの書き方は学べず、別の資料や指導者の助けが必要でした。
看護計画の具体性が欠けている
看護計画と根拠が示されているとありますが、その内容は非常に抽象的でした。
いつ・誰が・何を・どのように実施するのかという具体性が全くありません。
観察項目、ケア項目が箇条書きで数行ずつ書かれているだけで、実習で求められる詳細な計画とは程遠いものでした。
患者さんの個別性を反映した計画の立て方も、この本からは学べませんでした。
一般的な標準看護計画が示されているだけで、実習記録には使えなかったのです。
検査データの正常値や基準値が不足
実習記録では、すべての検査データに正常値を併記し、異常値の意味を詳しく考察する必要がありました。
しかしこの本では、検査データの解説はあっても、正常値の記載が不十分なケースがありました。
そのため、結局は別の資料で正常値を調べなければならず、この本だけでは対応できませんでした。
PES形式での看護問題の記述が不明確
看護診断と根拠が示されているとありますが、PES形式での具体的な書き方が不十分です。
PESとは、Problem、Etiology、Symptomsの略で、看護問題を構造化して記述する方法です。
私の学校では、看護問題は必ずPES形式で記載することが求められました。
しかしこの本では、PES形式が明確に示されていない部分もあり、どう書けばいいのか分かりませんでした。
29疾患でも実際の患者さんとは合わない
29疾患という豊富な疾患数でも、実際の患者さんは複数の疾患を持っていることが多く、本の事例とは全く違いました。
私が受け持った患者さんは、心不全に加えて糖尿病、腎不全、認知症も持っていました。
複数の疾患を統合してアセスメントする方法は、この本では学べませんでした。
高齢者は特に、複数の疾患を併せ持つことが多いのに、この本の事例は単一疾患が中心です。
実際の臨床とのギャップが大きすぎました。
なぜ市販の参考書では実習記録が書けないのか
実習を経験して、私は重要な真実に気づきました。
実習記録の様式は、学校や実習施設によって極めて大きく異なるのです。
ゴードンを使う学校もあれば、ヘンダーソンを使う学校もあります。
アセスメントの詳しさ、看護計画の具体性、文字数の目安など、学校ごとに求められるレベルが異なります。
市販の参考書は、あくまで一般的な内容を扱っているだけで、あなたの学校の教育方針や実習施設の特性には対応していないのです。
5,280円という高額な金額を払っても、実際の記録を書く段階で使えないという厳しい現実があります。
この本は疾患の基礎知識を学ぶには良いですが、実習記録の具体的な書き方を学ぶ本ではないのです。
レビューで実習で助かったと書いた人は、おそらく疾患の予習をする目的で使ったのでしょう。
しかし実習記録を書くという目的では、この本は明らかに不十分でした。
学生時代の私が本当に必要としていたサポート
私自身、この本を買っても不安で、結局は先輩に相談したり、指導教員に何度も添削してもらったりしました。
でも、先輩も実習や国試勉強で忙しく、教員からの指摘は厳しくて心が折れそうになることも。
記録を書くのに毎晩深夜2時3時までかかり、睡眠時間は3時間程度。
5,280円という大金を払ったのに、結局は別の助けが必要になったことが本当に悔しかったです。
卒業してから知って本当に悔しかったのが、個別対応型の看護過程支援サービスの存在です。
後輩たちがこのサービスを使っていると聞いて、学生時代の私にも教えてほしかったと心から思いました。
このサービスの素晴らしい点は、あなたの学校専用のフォーマットに合わせて、実習記録の書き方を具体的にアドバイスしてくれること。
ヘンダーソンでもゴードンでも、どの枠組みにも対応しています。
情報収集からアセスメント、看護計画、実施・評価まで、一貫してサポートしてもらえます。
何より、あなたの受け持ち患者さんの状況に応じた、完全オーダーメイドの支援が受けられるのです。
市販の参考書では絶対に得られない、実践的で即戦力になるアドバイスがここにはあります。
学校独自の評価基準を熟知したサポートなので、指導者から高評価をもらえる記録が書けるようになります。
検査データの正常値の記載方法、エビデンスに基づいたアセスメント、PES形式での看護問題の記述、個別性のある看護計画の立案方法まで、トータルでサポートしてもらえるのです。
複数の疾患を持つ患者さんへのアセスメント方法や、病期ごとの看護の視点の違いも教えてもらえます。
重くて持ち運べない参考書ではなく、いつでもどこでも相談できるサポートがあります。
まとめ:高額な参考書か、確実なサポートか
疾患別看護過程の参考書は、疾患の基礎知識を学んだり試験対策をするには良い教材です。
この『病期・発達段階の視点でみる疾患別看護過程』も、疾患理解を深めるには優れた一冊だと思います。
しかし、実習記録を完成させるには明らかに力不足なのです。
5,280円という高額な本を買って結局実習記録には使えなかったという経験は、本当に悔しいものでした。
高額で重い参考書で疾患知識を得るか、それとも実習記録の書き方を直接学べる個別サポートを受けるか。
あなたの学校、あなたの実習施設、あなたの受け持ち患者さんに完全に合わせた看護過程を一緒に作り上げていく。
そんな伴走型のサポートを選ぶという道もあります。
記録に追われて睡眠時間を削り、患者さんとの大切な関わりが疎かになってしまう前に、効率的な学び方を検討してみてください。
個別サポートを利用すれば、実習で評価される記録が書けるようになり、自信を持って患者さんと向き合える時間が増えます。
限られた実習期間を、重くて持ち出せない参考書と格闘して終わらせるのか、それとも本来の看護を学ぶ時間にするのか。
どちらを選ぶかは、あなた次第です。







