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実習攻略法看護レポート

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実習攻略法

看護実習で学んだことの書き方:振り返りの型と例文、つまずく点の直し方

この記事は看護学生向けに、看護実習で「学んだこと」を書くときの型と、良くない例・良い例、よくある疑問をまとめたものです。

先に答えをお伝えします。学んだことは、どんな場面で(事実)→ 何を考え、どう行動したか → 相手はどう反応したか → なぜそうなったと考えるか(根拠)→ 何を学び、次にどうするかの順に書くと伝わります。感想だけで終わらせず、事実と根拠を通して学びを示すことがポイントです。

この記事では、書く前の準備、文章の型、学習用の架空の文例を使った書き直し、つまずきやすい点を順に説明します。

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「学んだこと」で求められていること

実習の「学んだこと」や「振り返り」は、実習目標に照らして、自分の経験から何を学んだかを示すための記録です。「楽しかった」「難しかった」という感想ではなく、経験をもとに考えを深め、次の実践につなげる力が見られています。

日本看護協会の「看護職の倫理綱領」は、看護職が自己の実践を振り返る際の基盤と位置づけられています。実習の振り返りは、看護職として自分の実践を振り返る練習でもあります。

書き始める前に、課題の指示(テーマ、文字数、書式、提出日)と実習目標を確認しておきましょう。

▶ あわせて読みたい:看護過程・実習記録で教員が見ているポイント|伝わる記録と伸び悩む記録の違い

書き方の型:6つの要素で組み立てる

経験を振り返る方法として、グラハム・ギブスが1988年に示した「リフレクティブ・サイクル」がよく紹介されます。出来事を「記述」「感情」「評価」「分析」「結論」「行動計画」の6段階で振り返る方法です。実習の振り返りに当てはめると、次のようになります。

  1. 場面(記述):いつ、どの場面で、何が起きたか。事実だけを書く
  2. そのときの気持ち(感情):緊張した、迷った、うれしかったなど
  3. よかった点と課題(評価):うまくいったこと、うまくいかなかったこと
  4. なぜそうなったか(分析):知識、情報、方法、関わり方に分けて考え、教科書や文献で根拠を確認する
  5. 学んだこと(結論):この経験から分かったこと
  6. 次にどうするか(行動計画):次の実習で、どの場面で、何をするか

評価と分析は混ざりやすいので、「何がよかったか」は評価、「なぜそうなったか」は分析と分けて考えます。文字数が少ない課題では、感情と評価を短くまとめ、分析と学びに字数を使うと内容が濃くなります。

書く前の準備:場面を1つ選び、メモを分ける

場面の選び方

  • 迷った、困った場面
  • うまくいった場面(なぜうまくいったかを分析できる)
  • 指導者から助言を受けた場面
  • 実習目標と関係が深い場面

いくつも詰め込むより、1〜2場面に絞ると深く書けます。

メモを4つに分ける

  • 事実:観察したこと、患者さんの言葉、測定した値
  • 自分の判断:そのとき考えたこと
  • 実施した援助:何を、どのように行ったか
  • 反応:患者さんの言葉や表情、行動の変化

反応を記録していなかった場合は、「反応は確認できていない」と書きます。実際にはなかった発言や変化を書き足さないようにしましょう。

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良くない例と良い例

学習用の架空事例です。以下は書き方を学ぶために作った文例で、実際の患者さんや学生の記録ではありません。

例1:コミュニケーションの場面

良くない例:「患者さんとたくさん会話することができ、コミュニケーションの大切さを学んだ。これからも患者さんに寄り添った看護をしていきたい。」

どの場面のことか、何をどう工夫したのかが分からず、誰の実習にも当てはまる文章になっています。

良い例:「受け持ち2日目の午後、言葉が出にくい患者さんに体調を尋ねたが、返事がなかった。焦って質問を重ねてしまったが、指導者の助言を受けて『はい・いいえ』で答えられる質問に変えたところ、うなずきで『痛みはない』と伝えてくれた。」

「言葉が出にくいことは、理解できていないことと同じではない。相手が答えやすい方法を選ぶことで、意思を確かめられると学んだ。次の実習では、関わる前に本人の伝え方を記録や看護師から確認し、質問の形を準備しておく。」

場面、行動、反応、学び、次の行動がつながっているため、読み手に学びの中身が伝わります。

会話の場面を詳しく振り返りたいときは、自分と患者さんのやりとりを順に書き出すプロセスレコードという方法もあります。

▶ 関連記事:アイダ・J・オーランド:看護過程記録(プロセスレコード)について解説!!

例2:清潔ケアの場面

良くない例:「清拭がうまくできなかったので、もっと練習が必要だと思った。」

何がうまくいかなかったのか、原因が何なのかが書かれていないため、次に何を練習すればよいかが見えません。

良い例:「全身清拭の途中で、患者さんが『寒い』と話した。準備の段階で室温とお湯の温度は確かめていたが、拭き終えた部分をタオルで覆っていなかった。保温の手順が抜けていたことが原因と考える。手順を覚えるだけでなく、患者さんの感じ方を確かめながら進める必要があると学んだ。次回は、拭き終えた部分をすぐに覆い、途中で寒さを尋ねる。」

うまくいかなかった場面でも、原因と次の行動が具体的なら、十分に意味のある学びになります。

振り返りでつまずきやすい点

  • 感想や反省で終わる → 「なぜそうなったか」と「次にどうするか」を必ず足す
  • 自分を責める言葉ばかりになる → 相談できた、観察を続けたなど、できていた行動も書く
  • 一般論を書く(「看護師は患者に寄り添うべきだ」など)→ 自分が経験した場面に戻って書く
  • 効果を言い切る(「不安が軽減した」など)→ 根拠となる言葉や表情を書き、確認できなければ断定しない
  • 学びと次の課題がつながらない → 学びの文と次の行動の文で、同じ場面・同じ言葉を使う
  • 患者さんや施設が特定される情報を書く → 氏名、施設名、具体的な日付などは書かない

援助の効果は、患者さんの言葉や動作など観察した反応から考えます。実施と評価を記録に残す方法も確認しておくと、振り返りの材料がそろいやすくなります。

▶ 参考記事:看護計画の実施と評価の記録方法:効果的なPDCAサイクルの回し方

実習領域ごとの振り返りの視点

領域によって、振り返るときに注目したい点が変わります。

  • 基礎看護学実習:生活援助の場面で観察したこと、援助を選んだ理由、本人ができる部分をどう確かめたか
  • 成人看護学実習:病気や治療が仕事・家庭・生活にどう関係していたか、本人の希望をどう確認したか
  • 手術を受ける人の看護の実習:術前と術後の情報を時間の流れで分け、安全のための条件と生活援助の判断を振り返る
  • 老年看護学実習:入院前の生活、本人の強み、実際の動作と必要な援助をどう確かめたか
  • 小児看護学実習:発達段階、子どもの表現、保護者の受け止めを分けて記録し、関わり方を振り返る
  • 母性看護学実習:母親と赤ちゃんの情報を分け、本人が望む出産・育児と支援の進め方を振り返る
  • 精神看護学実習:本人の言葉や生活の様子と自分の解釈を分け、関係づくりを振り返る
  • 在宅看護の実習:住環境、本人と家族の希望、利用している支援、続けられる療養の工夫を振り返る

すべての領域で同じ経験があるわけではありません。経験していない場面を補って書かず、実際に観察した内容を使います。

よくある疑問

Q. 実習の途中で受け持ち患者さんが変わった場合は、どう書けばよいですか?

二人の情報は分けて扱い、それぞれの場面から学んだことを書きます。そのうえで、二人の違いから気づいたこと(たとえば、伝え方や援助の進め方を相手に合わせて変えた経験)をまとめると、患者さんに合わせた関わりの学びとして整理できます。

Q. 反省点しか思いつきません。

うまくいかなかった場面の前後をよく思い出すと、相談できた、観察を続けた、方法を変えたなど、できていた行動が見つかることがあります。反省点は「原因」と「次の行動」に置きかえて書きましょう。

Q. 指導者に言われたことを、学びとして書いてよいですか?

助言の内容を書くこと自体は問題ありません。ただし「指導者に言われた」で終わらせず、その助言がどの場面のどの判断に向けられたものか、自分がどう理解したかまで書きます。

Q. 文字数が足りないとき、多すぎるときは?

足りないときは、「なぜそうなったか」の分析を深めます。多すぎるときは、場面の説明を短くし、学びと次の行動を残します。

まとめ

  • 学んだことは「場面→考えと行動→反応→分析→学び→次の行動」の順に書く
  • 書く前に場面を1〜2つに絞り、事実・判断・援助・反応を分けてメモする
  • 感想や一般論で終わらせず、自分の経験と根拠に結びつける
  • 確認できない効果や反応は書き足さず、個人や施設が特定される情報も書かない
  • 次の行動は「どの場面で、何をするか」が分かる形にする

振り返りは、次の実習でよりよい看護をするための準備です。課題の指示や教員の助言と照らし合わせながら、自分の言葉でまとめてください。

振り返りの書き方や先生の指摘の読み取りで迷うときは、実習記録サポートで考え方の解説や添削の相談ができます。

参考資料

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