今回も結論からいくと、
先輩看護師や上司の発言、指示を正しいと思い込み、
それを盲目的に信じて実行に移す看護師はそのうち失敗します。
その理由は
クリティカルシンキングができていないからです。
クリティカルシンキングとは
クリティカルシンキングとは
批判的な思考と呼ばれており、
感情や主観に流されずに物事を判断しようとする態度のことを指します。
かんたんに言うと、
権力を持っている人(先輩や上司)、
大多数の人が口をそろえて言っている意見。
こういったものに流されずに
ネットや本や人を使って自分で調べて、
自分の頭で考えて答えを出しましょう。
ということです。
臨床では命の危険も・・・・
クリティカルシンキングができていない看護師は患者を命の危険にさらしてしまいます。
この前なんですが、
おばさん看護師に、
「あれやったの?」って言われたので、
まだやっていなかったぼくは、すぐに「やっときます」と答えてその仕事をやりました。
それは自分で食事摂取できない患者にジュースを飲ませるという仕事だったのですが、
ぼくは患者にジュースを飲ませたあとに気づいたのですが、
もうその患者には2,3日前からそのジュースは飲ませなくていいということが看護師のミーティングで決まっていたようなんですね。
つまり、
やらなくていい仕事をやったわけです。
そのおばさんも知らなかったし、
ぼくも知らなかった。
夜勤をしていると日勤のミーティングにあまり参加できないので、
よくこういう事はあります(浦島太郎状態とか言う人もいます)。
まぁ、これは小さな事例ですが、
これが薬であったり、医療処置であったりすれば話は別。
大変な事になっていた可能性があるのです。
最初から自分で調べないで大御所の先輩を信じたぼくが一番いけなかったのですが・・・・
やはり自分で考えて行動しないとダメだと確信する出来事でしたね。
上司だって先輩だって人間である以上ミスは起こします。
つねに自分のまわりで誰かが言っていることは疑い、
自分の頭で考える。
このクセをつけていきましょう。
まとめ
クリティカルシンキングはめっちゃ大事。
たとえば看護師じゃなくても世間の多くの人が当たり前のようにやっていることってありますよね。
たとえば、
- スマホは格安SIMを使わないで大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク)を使用してしまっているとか、
- 無駄に保険(医療保険、貯蓄型保険)に入っているとか(今どき保険は掛け捨ての生命保険だけでいいのです)
- みんなと同じように35年ローンで家を買うとか(これは住む場所とかその人の価値観にもよりますが)
こういった世間の大多数がやっているけど、実はお金をかなり損しているというパターンが世の中には結構あります。
今の情報社会では自分で考えて行動しないと損をします。
にもかかわらず多くの人が自分の頭で考えるということをしません。
大多数に流されて生きています。
みなさんも騙されないように
クリティカルシンキング。ほんとに大事だよ!