この記事は、病院でパワハラを受けて悩んでいる看護師さんに向けて書いています。
私の経験した怖い日々
私は看護師として病院に入ったばかりの時、とても怖い経験をしました。
上司がすごく怖い人で、毎日ビクビクしながら働いていました。
具体的にどんなことをされたかというと:
- 「おはようございます」と挨拶しても完全無視
- 何かを聞くと「そんなことも分からないの?」と怒鳴られる
- みんなの前で「使えない!」と言われる
- 休憩中でもずっと呼び出される
- 仕事が終わっても帰らせてもらえない
新人だから分からないことがあるのは当たり前なのに、分からないことを聞くと必ず怒られました。最初の1ヶ月は「これが普通なのかな」「私が悪いのかな」と思って我慢していました。
でも、4ヶ月くらい経った頃から、体に異変が出てきました:
- 朝起きると吐き気がする
- お腹が痛くなる
- 手が震える
- 夜眠れない
- 涙が止まらなくなる
誰にも相談できなかった日々
看護師長に「辞めさせてください」と何度も相談しましたが、全然聞いてもらえませんでした。
看護師長からは:
- 「今は人手不足なの」
- 「みんな同じように頑張ってるのよ」
- 「あなただけ特別扱いはできないわ」
- 「もっと強くならないと」
こんな言葉ばかり返ってきました。
そのうち、もっと怖い気持ちになってきました:
- 生きているのが本当に辛い
- 何をしても楽しくない
- 布団から出るのが怖い
- 電車に乗るとめまいがする
- 病院に近づくと震えが止まらない
今考えると、これは完全にうつ病になっていたんだと思います。でも、その時は自分がうつ病だとも分かりませんでした。
運命の日
ある土曜日、久しぶりに友達からラインが来ました。「今夜、好きな歌手のライブがあるんだけど、一緒に行かない?」
正直、その時は何も楽しめる気分じゃありませんでした。でも、「行かないと友達に心配をかける」と思って、無理して行くことにしました。
そのライブで、歌手が観客に向かってこんな言葉を言ったんです:
「人生は楽しむためにあるんだ。今を楽しめないなら、それは絶対に間違ってる。明日死ぬかもしれないのに、今日を我慢して生きる必要なんてない」
その瞬間、私の中で何かが変わりました。そうだ、私、全然人生を楽しんでいない。ただ毎日「頑張らなきゃ」「我慢しなきゃ」って思って生きてた。
大きな決断
次の月曜日、私は思い切った行動を取りました:
- いつもより早く病院に行く
- 事務所で制服を全部返す
- 「今日で辞めます」とだけ言う
- そのまま帰る
これは「バックレ」という、あまり良くない行為かもしれません。普通なら2週間前に言うべきです。でも、私にはそれしか方法がありませんでした。
辞めた瞬間、不思議なことが起きました。今まで全部灰色に見えていた世界が、急に色とりどりに見えてきたんです!
新しい生き方
その後、私は大切なことに気づきました:
「これでいいのだ」
これは昔の漫画「天才バカボン」のパパが言っていた言葉です。この言葉には、とても大切な意味が込められています:
- 今の自分を認めること
- 無理に頑張らなくていい
- 楽しいと感じることをする
- 人と比べない
- 自分のペースで生きる
実は、東洋の考え方でも「今を受け入れる」ことの大切さが言われています。
今の私
あれから1年が経ちました。今は:
- 違う病院で働いています
- 休みの日は好きなことをして過ごします
- 無理な残業はしません
- 分からないことは素直に聞きます
- 自分の時間を大切にします
もちろん、今の職場が完璧というわけではありません。でも、「これでいいんだ」と思えるようになりました。
最後に
パワハラで悩んでいるあなたへ:
「あなたは何も悪くありません」 「逃げることは恥ずかしいことじゃありません」 「生きることの方が大切です」
辛い時は、信頼できる人に相談してください。一人で抱え込まないでください。必ず道は開けます。
私は今、こうして元気に生きています。あなたにも、きっと明るい未来が待っているはずです。