骨盤形態の特徴
正常な骨盤の最大経は、入口部では黄経、
濶部では斜頸、
出口部では前後経
である。
分娩時、胎児は児頭の最大経である前後径がこの骨盤各平面の直径に一致するように回旋しながら下降する。
また、各骨盤各面の前後経の中点を結んだ線を骨盤軸という。
骨盤軸は骨盤誘導線ともよばれる。
先進分の下降度をホッジの平行平面やドゥリ―のステーション法を用いて表す。
児頭の応形機能
児頭は産道を通過するとき、産道の抵抗を受けて、縫合及び泉門の部分で少しずつ重なり合う。
これを骨重積という。
母体の骨盤にあわせて変形し、産道内通過が簡単になる。
この胎児の頭蓋骨が変形する性質を応形機能という。