看護目標
1.症状に合った身体的安静を保ち胸部症状の軽減がはかれる。
2.精神的不安の軽減がはかれる。
3.患部の保持が出来大喀血を起こさない
問題点
#1.咳、痰が多く血痰がでる。
胸痛、息苦しさがある
目標:安静にすることで咳・痰の量が減り血痰が増強しない
*アスペルギルス症:
感染に対しての抵抗の弱い部分に定 着・発育しやすいので注意
#2.喀血に対する不安が強い
目標:不安の軽減を図ることが出来る
#3大喀血を起こす恐れがある
目標:患部の安静が保持できる
前駆症状が分かる
落ち着いた対応が出来る
看護計画
#1について
O―1.バイタルサイン、咳の回数や強さを観察
2.血痰の回数、量、性状を観察
3.SpO2値チェック息苦しさ、胸痛の有無
4.指示の安静が保持できているか
5.検査データーチェック(RBC、WBC、CRP、血小板など)
6.体重減少の有無
7.食事摂取量
T―1.安静に応じた日常生活を援助する(清潔介助、排泄介助、食事介助)
2.体位ドレナージをすることで痰の喀出をはかる
(タッピングは刺激となるため行わない)
3.血痰量多い時は、胸部に冷罨法をする
4.食事は冷茶、冷食とし刺激物、硬いものは避ける 血痰喀出期間は冷茶・冷食とする
5.食事が食べられない時には、捕食を考慮する
6.十分な水分補給と口腔ケアをする
E-1.無理に強い咳はしないように説明する 咳をする時は
胸に手をあて小さな咳をするように説明
2.体力の維持をはかり二次感染予防の為含、嗽手洗いについて説明
3.熱い食べ物や刺激的な物を摂取すると刺激となり血痰
の増強になる為、避けるように説明
4.内服の長期服用の必要性を理解できるよう指導する
5.安静の必要性の指導、禁煙指導
6.痰・血痰は飲みこまないように指導
#2について
O―1.不安に思っていることを話してもらう
2.食欲、言動、表情の観察
T-1.慌てないで落ち着いた態度で接し安心感を与える
2.規則的な静かな呼吸を促す
3.不必要な会話はしない
4.病状の説明を医師から行う
#3について
O―1.バイタルサイン、呼吸困難の程度、咳漱、喀痰の量
性状、SPO2測定、倦怠感の有無、食欲の有無、
食事摂取量
2.血痰、喀血の有無(有るときは性状、量、色を確認)
3.胸部不快の有無
e x )胸部に温かい液がこみ上げてくる感じが無いか
4.指示の安静が保持できているか
5.検査データチェック
T-1.安静に応じた日常生活援助をする
2.食事は刺激物、熱いもの、硬いものは避ける
3.体温、室温の調節
4.患部を下にした臥床体位と患部の冷却
5.口腔内を清潔にする
6.喀血時は痰、血は飲み込まず吐き出させる
また誤嚥しないように顔を横に向ける
喀出できない場合は吸引施行する
E-1.安静の必要性の指導
2.痰、血液は飲み込まないように指導
3.急変時はすぐにナースコールを押すよう指導する