看護診断:体液量過剰
関連因子
- 蛋白質の摂取不足や栄養不良により体液が体外に漏れ出る。
- 心拍出量の減少により血液が体の各部に行き渡らずに静脈血が貯留する。
- 水分の過剰摂取による体液量の増加。
- ナトリウムの過剰な蓄積による体液量の増加。
- 右心不全による腎血流量の減少。
看護目標
- 水分・塩分・食物摂取の自己管理を行うための知識を得る。
- 体液量過剰の症状を理解し、自分で説明できるようになる。
- 自分の体調を観察し、異常があれば速やかに対処できるようになる。
OP(観察計画)
- 水分の出納状況(飲食の摂取量、発汗、排尿・排便の量など)を確認する。
- 浮腫の有無や増減を観察する。
- 体温、脈拍、呼吸、血圧の変化を記録する。
- 呼吸状態(呼吸数、性質、換気音)や痰の量をチェックする。
- 体調や訴え(息切れ、脱力感、倦怠感など)を記録する。
TP(ケア計画)
- 体温、脈拍、呼吸、血圧の測定を行い、異常があれば医師に連絡する。
- 指示に従って水分制限を行い、低ナトリウム食や高蛋白食を提供する。
- 浮腫のある部位を挙上するなどして、患者の体位を調整する。
- 喀痰の喀出を促すケアを行う(体位変換、体位ドレナージ、吸入など)。
- 適切な薬物管理を行い、必要に応じて酸素療法を実施する。
EP(教育計画)
- 体液量過剰になる原因について教える。
- ナトリウムの制限や摂取方法について指導する。
- 安静の必要性と適切な度合いについて教える。

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