事例紹介
Aちゃん 生後2～3日目の女児
出生時の情報：
妊娠期間は35週4日で、6月16日の3時15分に自然分娩で生まれました。
臍帯の巻絡は見られませんでした。
羊水の混濁はありませんでした。
酸素の追加使用はありませんでした。
出生後、臍帯にクリップを装着しました。
母子ともに識別用のタグを装着しました。
アプガースコアは、1分後に7点（皮膚の色が青白く、啼泣が少ないため-1点ずつ）、5分後には9点でした。
体重は2490g、身長は47cm、頭囲は32.5cm、胸囲は31.5cmでした。
体温は37.2℃（直腸温）、心拍数は150回/分（心雑音があり）、呼吸数は62回/分で、胸壁と腹壁の動きは同調していました。
肋間や剣状突起下に陥没は見られず、四肢末梢にはチアノーゼが見られましたが、強い啼泣がありました。
時折、鼻翼を広げて呼吸しており、呻吟はありませんでした。
四肢は活発に動いていました。
外見上の奇形や分娩時の外傷はありませんでした。
出生後、抗生剤を含む点眼薬が実施されました。
出生後28分間、早期の母子接触が行われ、赤ちゃんはしっかりと乳頭を吸っていました。
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新生児のアセスメントのコツ
- アプガースコアやシルバーマンスコアについて理解する。
- 肺サーファクタントのメカニズムを把握する。また、帝王切開と経腟分娩での違いを明らかにしておく。
- 第一啼泣（第一呼吸）について理解を深める。
- 胎児循環と新生児循環について把握しておく。
- 生理的黄疸、生理的体重減少、光線療法の基準を調べておく。
- 第一排便や羊水混濁について、どれが異常で正常化を調べる。
新生児の出生時の状態についてのアセスメント
妊娠22週0日以降36週6日までの期間に分娩に至る場合、それは早産と定義される。
Aちゃんは在胎週数35週4日で、6月16日の3時15分に自然分娩で生まれていることから、早産児である。
早産児は、多くの臓器が未熟であるため、○○困難、脳出血、感染症、その他の合併症が起こりやすい。
したがって、出生時の健康状態を迅速に評価し、適切なケアを提供することが重要である。
Aちゃんは自然経膣分娩で生まれ、出生時には臍帯巻絡、羊水混濁、酸素補給の必要がなかった。
これらの事から、Aちゃんは重篤な健康問題を抱えていないと推測できる。
アプガースコアは、出生1分後に7点、5分後には9点と評価され、正常範囲内である。
しかし、Aちゃんの体重が2490gで、これは2500g未満であるため、低出生体重児と判断する。
低出生体重児でも、妊娠35週から36週で生まれ、体重が2000g程度の場合・・・・・・・・・・続きはコチラ
生後2～3日目の新生児のアセスメントに困っている看護学生さんへ
新生児の看護は、その特性上、母性看護の一環として非常に重要な位置を占めています。
成人疾患の看護過程とは一線を画する複雑さがあり、専門的な用語や使ったことのない評価スケールなどが多く、学びがいのある分野です。
その専門性は、助産師と看護師が異なる資格を持つほど。
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それは、学ぶべき新しい知識と技術が豊富にあるからこそです。
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