実習前に奮発して買った超高額な参考書
看護学生だった私が成人看護学実習を3週間後に控えた頃、どの疾患の患者さんを受け持つか分からない不安で押しつぶされそうでした。
先輩からは、全科の疾患をカバーした辞書的な本が1冊あると便利だと言われ、必死で探していたんです。
そんな時、Amazonで星4.6という非常に高い評価を獲得していた『病期・病態・重症度からみた疾患別看護過程 第4版』を発見しました。
レビューには実習にめっちゃ役立つという声や、知りたい全部が詰まってるという評価が並んでいて、これなら間違いないだろうと思いました。
11,085円という金額は学生の私にはとんでもなく高額でしたが、全科106疾患をカバーしているなら元が取れるだろうと購入を決意しました。
2016ページという圧倒的なページ数で、ほしい情報がすべて揃ったオールインワンの1冊という宣伝文句にも惹かれました。
医学書院の本だけあって信頼性も高いだろうと期待していたんです。
でも、実際に実習記録を書き始めたとき、この本だけでは全く太刀打ちできないことに気づいて愕然としました。
結局ほとんど使えなかったという苦い経験は、今でも鮮明に覚えています。
11,085円という大金を無駄にしてしまったことが、本当に悔しかったです。
この本の評価できる良い点
まず誤解のないように言っておきますが、この本は医学的知識を学ぶ上では非常に優れた教材です。
全科106疾患という膨大な疾患数をカバーしており、実習で受け持つ可能性のある疾患はほぼ網羅されています。
特に素晴らしかったのは、イラストでみる病態生理の解説。
なぜこの症状が現れるのか、身体の中でどんな変化が起きているのかが、視覚的に理解できました。
病態関連図も見やすく、疾患の発症メカニズムから合併症までの関連が一目で分かります。
症状、診断、合併症、治療、薬剤一覧が体系的にまとまっているのも良かったです。
医学的な知識を固めるという意味では、本当に充実した内容だと思います。
カルテが読めるようになるという点も、実習では役立ちました。
病期・病態・重症度からみたケアのポイントという切り口も、臨床的な視点が学べました。
図説が充実していて分かりやすいというレビューの通り、ビジュアルでの理解がしやすかったです。
試験勉強や事前学習の際には、この本を何度も読み返して疾患理解を深めました。
医学的な基礎知識を固めるという意味では、間違いなく良書だと思います。
医学書院の本だけあって、内容の信頼性も高く、安心して学習できました。
しかし実習記録を書く段階で直面した厳しい現実
ところが、いざ実習が始まって記録を書こうとすると、次々と問題が明らかになっていったのです。
看護計画の内容が驚くほど薄い
最大の問題は、看護計画の記述が圧倒的に不足していること。
この本は医学的な解説に多くのページを割いているため、肝心の看護計画の部分が非常に簡素なのです。
実習記録で求められる詳細な看護計画とは、比較にならないほどの差がありました。
観察項目、ケア項目、教育項目が箇条書きで数行ずつ書かれているだけで、具体性が全くありません。
いつ・誰が・何を・どのように実施するのか、観察の頻度や評価基準、異常時の対応など、実習で求められる詳細さには程遠い内容でした。
特に個別性のある看護計画の立案については、ほとんど参考になりませんでした。
一般的な標準看護計画が示されているだけで、患者さんの個別性を反映した計画の立て方は学べなかったのです。
アセスメントをこれを見て書けるものではない
もう一つの致命的な問題は、アセスメントの記述も実習には不十分すぎること。
情報収集のポイントは示されていますが、それをどうアセスメントするのか、その書き方が全く分かりません。
実習記録で求められるアセスメントは、収集した情報を統合し、根拠を示しながら患者さんの状態を解釈する深い考察です。
しかしこの本のアセスメント例は、非常に簡潔で表面的な記述にとどまっていました。
なぜこのデータからこの解釈に至るのか、その思考過程が示されていないのです。
エビデンスとなる文献の引用もなく、どの教科書を参照すればいいのかも分かりません。
結局、この本を見てもアセスメントの書き方は学べず、別の資料や指導者の助けが必要でした。
学校のフォーマットとは完全に異なる記録様式
この本の記録形式と私の学校の記録用紙が全然違ったことも大きな問題でした。
私の学校では、ヘンダーソンの14項目に沿った情報収集シートを使用していましたが、この本は疾患別のアプローチでした。
看護過程フローチャートという形式も、学校の記録様式とは異なっていました。
実習初日に指導者から記録用紙を渡された時、本と全然違うフォーマットを見て途方に暮れたことを今でも覚えています。
結局、この本で学んだ知識を、どう自分の学校の記録に落とし込むかで本当に苦労しました。
2016ページという分厚さが逆に使いにくい
レビューにも分厚いからページが開きづらいと書かれていましたが、まさにその通りでした。
2016ページという膨大なページ数のため、本が非常に重く、実習に持って行くことができませんでした。
家で開いても、ページが勝手に閉じてしまって使いづらかったです。
必要な疾患を探すのにも時間がかかり、索引を使っても該当ページを見つけるのが大変でした。
情報量が多すぎて、どこに何が書いてあるのか把握するのも困難でした。
検査データの正常値や基準値が不足
実習記録では、すべての検査データに正常値を併記し、異常値の意味を詳しく考察する必要がありました。
しかしこの本では、検査データの解説はあっても、正常値の記載が不十分なケースがありました。
そのため、結局は別の資料で正常値を調べなければならず、この本だけでは対応できませんでした。
検査データの経時的変化や、複数のデータを統合した解釈方法も、もっと詳しく知りたかったです。
PES形式での看護問題の記述が不明確
看護診断の基本であるPES形式についても、この本では十分に説明されていません。
PESとは、Problem、Etiology、Symptomsの略で、看護問題を構造化して記述する方法です。
私の学校では、看護問題は必ずPES形式で記載することが求められました。
しかしこの本の看護診断は、PES形式が明確に示されていない部分もあり、どう書けばいいのか分かりませんでした。
関連因子と症状・徴候を明確に区別して記述する必要があるのですが、その書き方が本からは学べなかったのです。
在宅看護領域の疾患が網羅されていない
レビューにも指摘されていましたが、在宅看護領域の疾患が網羅されていないのは大きな問題です。
褥瘡、片麻痺、フレイル、廃用症候群、失語症など、在宅や慢性期で重要な疾患が収載されていません。
これだけ分厚く高額な本なのに、なぜこれらの疾患を入れなかったのか理解できませんでした。
地域・在宅看護論実習では、この本は全く役に立ちませんでした。
11,085円という価格に見合わない内容
最大の問題は、この高額な価格に対して実習で使える内容が少なすぎること。
医学的な知識は確かに充実していますが、看護学生が本当に必要としているのは看護過程の展開方法です。
アセスメントの書き方、看護計画の立て方、個別性の出し方など、実習記録に直結する内容が薄すぎるのです。
11,085円という大金を払って、結局は別の資料や指導者の助けが必要になるなら、この本の価値は何なのでしょうか。
レビューで高いけど価値ありますと書いた人もいましたが、私にとっては価値を感じられませんでした。
なぜ市販の参考書では実習記録が書けないのか
実習を経験して、私は重要な真実に気づきました。
看護過程の記録様式は、学校や実習施設によって極めて大きく異なるのです。
ゴードンを使う学校もあれば、ヘンダーソンを使う学校もあります。
看護計画の記載方法も、学校によって独自のルールがあります。
市販の参考書は、あくまで一般的な内容を扱っているだけで、あなたの学校の教育方針や実習施設の特性には対応していないのです。
11,085円という高額な金額を払っても、実際の記録を書く段階で使えないという厳しい現実があります。
この本は医学的知識の辞書としては優秀ですが、看護過程の展開方法を学ぶ本ではないのです。
レビューで実習にめっちゃ役立つと書いた人は、おそらく疾患の基礎知識を調べる目的で使ったのでしょう。
しかし実習記録を書くという目的では、この本は全く不十分でした。
学生時代の私が本当に必要としていたサポート
私自身、この本を買っても不安で、結局は先輩に相談したり、指導教員に何度も添削してもらったりしました。
でも、先輩も実習や国試勉強で忙しく、教員からの指摘は厳しくて心が折れそうになることも。
記録を書くのに毎晩深夜2時3時までかかり、睡眠時間は3時間程度。
11,085円という大金を払ったのに、結局は別の助けが必要になったことが本当に悔しかったです。
卒業してから知って本当に悔しかったのが、個別対応型の看護過程支援サービスの存在です。
後輩たちがこのサービスを使っていると聞いて、学生時代の私にも教えてほしかったと心から思いました。
このサービスの素晴らしい点は、あなたの学校専用のフォーマットに合わせて、実習記録の書き方を具体的にアドバイスしてくれること。
ヘンダーソンでもゴードンでも、どの枠組みにも対応しています。
情報収集からアセスメント、看護計画、実施・評価まで、一貫してサポートしてもらえます。
何より、あなたの受け持ち患者さんの状況に応じた、完全オーダーメイドの支援が受けられるのです。
市販の参考書では絶対に得られない、実践的で即戦力になるアドバイスがここにはあります。
学校独自の評価基準を熟知したサポートなので、指導者から高評価をもらえる記録が書けるようになります。
検査データの正常値の記載方法、エビデンスに基づいたアセスメント、PES形式での看護問題の記述、個別性のある看護計画の立案方法まで、トータルでサポートしてもらえるのです。
高額な参考書では得られない、実践的で具体的な指導が受けられます。
まとめ:高額な辞書か、確実なサポートか
疾患別看護過程の参考書は、医学的知識を学んだり疾患理解を深めるには良い教材です。
この『病期・病態・重症度からみた疾患別看護過程 第4版』も、医学の辞書としては優れた一冊だと思います。
しかし、実習記録を完成させるには明らかに力不足なのです。
11,085円という高額な本を買って結局実習記録には使えなかったという経験は、本当に悔しいものでした。
高額な医学辞書で疾患知識を得るか、それとも実習記録の書き方を直接学べる個別サポートを受けるか。
あなたの学校、あなたの実習施設、あなたの受け持ち患者さんに完全に合わせた看護過程を一緒に作り上げていく。
そんな伴走型のサポートを選ぶという道もあります。
記録に追われて睡眠時間を削り、患者さんとの大切な関わりが疎かになってしまう前に、効率的な学び方を検討してみてください。
個別サポートを利用すれば、実習で評価される記録が書けるようになり、自信を持って患者さんと向き合える時間が増えます。
限られた実習期間を、分厚い辞書と格闘して終わらせるのか、それとも本来の看護を学ぶ時間にするのか。
どちらを選ぶかは、あなた次第です。







