微弱陣痛
分娩開始から陣痛が弱く、発作の時間が短く、また周期が長い。
よって分娩が進行しない。
原因
原発性微弱陣痛:子宮内感染、精神的不安、全身の衰弱、不眠、子宮筋腫合併の妊娠などによるもの。
続発性微弱陣痛:軟産道強靭、胎児の過大、膀胱や直腸の充満、疲労によるもの。
対処方法
未破水時の分娩第一期
必要に応じて浣腸や導尿を行い、膀胱、直腸を空にする。
十分な睡眠と栄養補給をし、疲労回復に努める。
破水後の分娩第一期
水分、栄養の補給をおこないつつ、陣痛促進剤(オキシトシンorプロスタグランジン)をつかう。
分娩第二期
陣痛促進剤をつかう。
未破水の場合、人工破膜を行う。
過強陣痛
子宮筋の行き過ぎた収縮状態のことをさす。
子宮収縮剤の過剰投与や産道の抵抗が原因となる。
原因
子宮収縮剤の過剰投与。
軟産道強靭
回旋異常
狭い骨盤
巨大児
症状
- 褥婦の苦悶
- 不安の増強
- バンドル収縮輪の上昇
対処方法
- 胎児心拍数モニタリングで、non-reassuring(安心できない)パターンならば、子宮収縮剤の投与を中止する。
- 母体体位変換、酸素投与を行う
- 帝王切開する