目的
- 静脈内注射よりもゆっくりと、皮下注射よりも早く薬効を期待する場合に用いられる
- 組織を刺激したり、容易に吸収されない薬剤を与えるために行う
注意点 留意点
- 医師の指示票を注意深く確かめ準備する
- 注射器および注射針が完全に使用できる状態にあることを確認する
- 注射器の筒先、筒と押し子が適合しているか否か
- 針先、注射器と針の接続状態を見る
- 注射薬は3回確かめる
- 消毒および無菌操作を確実に行う
- 使用物品は滅菌されたもので、期限が有効なものを使用する
- 注射部位はアルコール綿で消毒する
- 操作は手順よく、無菌操作で行う
- 注射部位は大きい筋肉の部分で、神経、血管の分布の少ない部位、通常中殿筋、大腿外側広筋、三角筋に行われる
- 何回も注射する場合は同じ部位に行うと硬結を作ることがあるので、適当に部位を変えて行う
- 注射針は22Gか23Gを使う
- 注射時の角度は皮膚面に対し、45~90度に保ち、筋肉を弛緩させてから、注射針を刺す
- 注射針を刺したとき、患者が電撃痛を訴えたら、直ちに中止する(再度行う場合は部位を変える)
- 注射部位および患者の全身状態を観察する
手順 手技 方法
- 注射箋にある患者氏名とリストバンドネーム、あるいは本人に名乗ってもらい、患者を確認する
- 注射箋の患者氏名、薬剤名、注射器内の薬剤名を確認する
- 患者に説明する
- 注射部位を出し、安楽な体位にする。殿部の場合は腹臥位にする
- 注射部位をアルコール綿で十分に消毒する
- 注射針を上に向けて空気を出し、必要量を確かめる
- 注射器を90度の角度でさす場合は、筆を持つように支える
- 左手で皮膚を伸張させ、一気に針を刺す(皮膚から1cm~2cmほどの深さまで針を進める)
- 押し子(吸子)を引いて、注射針が血管に入っていないか、神経に触れていないかを確かめる
- 注射液をゆっくり注入した後、アルコール綿で針先を軽く押さえる様にして針を素早く抜き、針は針入れケースに入れる
- トレイを持ち帰る
- 注射器やアルコール綿は医療廃棄物入れに捨てる