目的
- 脈拍の異常の有無の確認
- 疾患の兆候として現れる熱を観察し患者の状態を把握するため
- 疾患の現在の状況やいままでの熱型の経過の流れを把握するため
手順 手技 方法
- 患者に脈拍測定することを説明し、楽な体位になってもらう
- 患者の橈骨動脈に示指・中指・環指を当てる
- 脈拍の測定を行う
- 患者の衣類を整え、測定結果を伝える
- 測定値および観察事項を記録する
注意点 留意点
- 頭部は曲げないようまっすぐに保つ(首を曲げることで鎖骨下動脈が圧迫される→橈骨動脈まで脈が伝わらなくなるから)
- 患者が運動、食事、入浴などの直後でないか、精神的興奮などはないかを確認する。あった場合は5~10分安静にする
- 患者が疲れないように腕を支える
- 強く抑えない
- 保温・安楽への配慮
観察項目 観察ポイント
- 1分間の脈拍数を数え、脈の正常を観察する(脈拍数、リズム、緊張など)
- 異常値の場合は状況により、患者に伝えないこともある(動揺を防ぐ)
- 脈拍の左右差と上下肢の差
- 動脈の緊張度と弾力性、動脈の走行
正常値
- 正常値:60~80/分
- 毎分100回以上は頻脈
- 毎分60回以下は徐脈
- 乳幼児は毎分100回以上