目的
基本原則に従い、正しい方法を厳守し、正確に与える
注意点 留意点
与薬原則6つのR
正しい患者 〔 Right patient 〕 同姓同名、似たような名前の患者さんと間違えないように確認します。
正しい薬物 〔 Right drug 〕 似たような名称、似たような剤形に注意します。同じ名称でも濃度のちがう薬物があります。
正しい目的 〔 Right purpose 〕 何を目的にして、薬の指示が出されているかを理解しましょう。
正しい容量 〔 Right dose 〕 指示された薬物の単位を確認しましょう(g、mg、μg、mL、mEq、U、IUなど)。同じ薬剤でも1錠、1アンプル、1バイアル当たりの薬物量が違うものもあります。
正しい方法 〔 Right route 〕 与薬方法により薬効が異なります。
正しい時間 〔 Right time 〕 指示どおりの日時・曜日かどうかを確認します。
手順 手技 方法
医師の指示票を注意深く読み、与薬の種類、量、時間、方法、回数を正しく知る。
薬物を準備するときには必ずラベルを3回読む習慣を身につけておく
- 薬物を手に取る前
- 手にとって容器から出すとき
- 容器を元に戻すとき
ラベルを3回読む規則のうえに、さらに、誤薬の危険を回避するためには
- 作業中に思い込み、誤読をしていないか?
- 患者の今の症状、状態に適切な薬であるか?
- 使用薬物の単位の表示は何か?致死量について知っているか?
- などを想定しながら行う
特殊な薬については2人以上で確認する
薬物の取り扱いは清潔な操作で行う
- 手洗いの実施
- 容器の清潔
- ラベルの保護
- 消毒物の無菌的操作
- 一度取り出した薬剤は元の容器に戻さない
患者の確認は医師の指示箋のもとに、リストバンドネーム、あるいは本人に名乗ってもらい行う
薬物の管理・保存
- 薬品戸棚を整理する
- 内服薬、外用薬、注射薬を区別して置く
- 麻薬、毒薬はそれぞれ個別に鍵のかかる戸棚に保管する
- 温度によって変質する薬品は冷蔵庫に入れる
- 光線、湿度により変化するものは収納場所を考える
- ラベルが読みやすいように整然と並べ、ラベルが不明瞭なものは速やかに薬局へ返し、薬局で貼ってもらう
- 有効期限の切れたもの、処置中止になったものなど、必要以外の薬剤は薬局に返す