目的
- 頭皮や頭髪の汚れの除去、悪臭の予防
- 頭皮をマッサージする事で、血行を促進させ、毛髪に栄養を与える
- 清潔にすることによる感染予防
- 外観を美しく整え、気分を爽快にする
注意点 留意点
- ケリーパッドに入れる空気量は患者の体格に合わせて調節する。多いと不安定に、少ないと沈むので十分に空気を入れた状態で患者にあて、微調整する
- 湯は準備中の温度差を考え、40~42℃で準備する。
- 大ピッチャーに足し湯用の50~60℃の湯を準備する
- ケリーパッド使用後、ゴムの劣化によるべたつき防止のために洗って水分を良く拭き取り、乾燥後にパウダーをふる
- 頭部と肩部の位置が水平になるようにする
- 頭部がケリーパッドの中央にある事を確認する
- シャンプーは十分に泡立て、指腹を使い、一定の圧力をかけて洗う
- ケリーパッドを除去したら、すぐに安楽な体位に整える
手順 手技 方法
- 必要物品を準備し、患者に洗髪すること、食事、排泄の有無を確認する
- 環境を調整し、動きやすい位置に物品を配置する。
- 枕をはずし、頭部を手前側、下半身を反対側に移動する
- 左側臥位に動かし、患者が仰臥位にした時、患者の肩甲骨に当たる位置に小枕が来るように置く
- 小枕の上にゴムシーツ、バスタオルを広げ、マットレス手前側を覆う。膝窩に大枕を挿入する。
- 患者の寝衣を襟抜きし、襟を内側に折り込み、背部、肩の襟を十分に広げ、縁にフェイスタオルを置く
- タオルケットを下げ、バスタオルを胸にかけ、肩を十分に覆う
- ケリーパッドの排水路が頭側になるように斜めに置く。ケリーパッドの縁と小枕が接する様に置く
- ケリーパッドの空気量を頭部と肩部が水平になるようにする。排水路はくぼみを付け、先端をバケツに入れる
- 安楽であるかを確認する。(頸部の高さ、息苦しさ、肩枕の高さと位置、頭部がケリーパッドの中心にあるか否か)
- ブラッシングをし、頭皮、頭髪を観察する。その後、顔にハンカチをかけ、耳栓する
- 湯温を確認し、遠位から近位へ頭に近い位置からかけ、頭皮まで十分に濡らし、全体になじませる。耳・後頸部は壁を作り、流れないように洗う
- シャンプーを手に取り、十分に泡を立てて、頭皮、頭髪を額の生え際、前頭部、側頭部、後頭部、頭頂部の順で洗う。
- 患者に洗い方の強さ、痒いところがないか確認する
- 頭髪の泡を手でしごき除去し、乾いたタオルで残りを拭き取る
- 湯温を確認し、後頭部、後頸部のすすぎ残しがないように手掌をお椀状にして頭皮に浸み渡るようにする。
- 耳栓・ハンカチを取り、襟のタオルで紙の余分な水分をしぼり、タオルで頭部を覆う
- ケリーパッド、小枕を取り、安楽な体位に整える。
- バスタオルで髪の水分を拭き取る
- 患者の髪を整え、胸元のバスタオルを外し、四つ折りにして小枕の上に置く
- 防水シーツ、バスタオルを取り、枕、体位、寝衣、寝具を整える
- 患者の状態を確認し、物品の後始末をする
必要物品
- ケリーパッド
- かけ湯の為の清潔な湯(40~42℃)を入れたバケツ1個
- 空のピッチャー小1個
- 足し湯の為の清潔な湯(50~60℃)を入れたピッチャー1個
- 汚水用バケツ1個
- シャンプー・リンス
- タオル1枚
- バスタオル2枚
- 防水シーツ
- ケープ
- ガーゼ
- 耳栓(青梅綿)
- クシ・ドライヤー
- 枕(膝下に入れる)
- 新聞紙
- 水温計
観察項目 観察ポイント
頭皮の状態(傷、かゆみ、発赤、汚れの有無) 疲労感 頭部からの冷感 寝衣・寝具が濡れていないか
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