嘔吐
観察
嘔吐・吐物の性状を観察する
- 食事やミルクの時間との関係
- 吐物に胆汁、血液の混入はあるか、臭いはどうか、量は出来るだけ正確に記録する
随伴症状
- 発熱、咳、下痢、腹部膨満、腹痛、悪心、食欲不振、脱水
看護
- 嘔吐があれば上位を高くし、顔を横に向け、誤嚥を避ける。膝を曲げて側臥位にしたり腹臥位など患児が最も安楽な体位にする
- 胃内吸引や吐物の口鼻吸引が必要なこともある
- 水分も嘔吐する場合は禁食とし、輸液が行われる。経口が再開される場合は少量の水から与える
- 嘔吐時にあわてず、静かに対応し、患児にはゆっくりと呼吸するように伝え、落ち着かせ、うがいをさせて口腔内の清潔に注意する
下痢
観察
便の性状の観察
- 不肖化物の有無、粘液混入、臭気、色、量など
一般状態
- 発熱、嘔吐、腹痛、腹部膨満、食欲、機嫌、哺乳や食事との関係、脱水症状や程度
看護
十分な水分補給
- 食事を禁じたり制限することが多く、ミルクを薄めて与える。制限はなるべく短い時間にとどめ、水分が不足する場合は点滴静注が行われる。
- 摂取水分量の記録を行う
症状の緩和
- 腹部の保温として食事の再開時は便の性状を見ながら湯ざましや番茶を少しずつ与え、固形物は消化のよいものから与える
- 殿部の清潔
- 便性が悪いと発赤、びらんを生じやすい。頻回にオムツを取り替え、そのつど温水綿または温水布で清拭し乾燥させる