看護実習の初日までに準備しておくこと
【前日】受持ち患者情報が分かっている場合
1.疾患の理解
あまり深く考えず、学校の教科書レベルで充分です。
疾患および、その主な症状とその合併症の理解が大切です。
疾患そのものの理解は教科書レベルで充分。
ここで大切なのは、疾患による症状と、
疾患には合併症も現れるので、その合併症についても理解しましょう。
そして、必要な看護援助、治療方法を学習します。
上記の疾患および、その主な症状とその合併症の理解が出来ていれば、必要な看護援助が浮かんできます。
『なぜその看護が必要なのか?』を根拠をもって説明できるようにしましょう。
例えば、
寝たきりの糖尿病患者に対して清拭援助を行う場合、
糖尿病により、インスリンの作用が低下することで、肝臓や筋肉でグルコースを十分にエネルギーに転換できなくなるために、易疲労感が起こる。
そのため感染予防の為にも清潔援助が必要となる。などなど・・・・
2.年齢、性別からその患者の発達段階と発達課題を調べる
成人期もしくは老年期なのかを知り、全体像の把握や個別性に取り入れていく
受持ち患者情報が分からない場合
実習1日目の帰宅後に上記の1と2について調べましょう。
看護実習の初日に行うこと
看護実習 1日目
カルテや受持ち患者から疾患や個別性に関連した情報をとる。
実習中は思わずあれこれと時間をかけて不要な情報まで取ってしまいがちですが、
疾患やそれに伴う看護、発達段階についての事前準備ができていれば、必要な項目が見えてきます。
受持ち患者に関係なく必要な情報や行われている看護援助をカルテから情報を収集しましょう。
なぜその看護援助が行われているのか根拠をもって理解できればGood!
例えば、
手術から2日後の患者で、歩くことへの看護援助が行われていた場合、
身体を動かすことで麻酔によって低下していた腸の運動を回復させ、
吐き気や嘔吐、腸閉塞(イレウス)などの合併症を予防するから。
患者のADL
ADLを把握する事で、ケア時に気をつける点も浮かんできます。
また今の状態(時期)がADLをあげるべきなのか、維持するのか、によって、ケアの方法も変わってきます。
ADLを上げるために清潔ケアは自ら時間をかけて行なってもらうのか?
それとも素早く介助で行うのか?
ここは自分で考えていきましょう。
バイタルサインの平均値
バイタルサインに大きな変動が無いかを報告しなくてはなりません。
そのため、過去のバイタルサインを知っておき、だいたいの平均は把握しておきます。
看護実習2日目以降
受持ち患者の状態や反応をみながら個別性を追加していきましょう。
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