今回はヘンダーソンのアセスメントの1つめの項目である正常に呼吸するについて解説します。
S情報
- 呼吸困難
- 息切れの訴え
- 痛みの訴え
- 痛みの有無・程度
- 現在の気分
- ストレス
- 不安
- 抑うつの有無
- 室温
- 湿度
- 臭気に対する訴え
O情報
- 年齢
- 体格
- 精神状態
- 呼吸型
- 呼吸数
- 安静時と労作時の呼吸の変化
- 呼吸音、喘鳴の有無
- アレルギーの有無
- 薬剤の副作用の有無
- 気道閉塞の有無
- 胸郭運動の異常の有無
- 脈拍
- 血圧
- チアノーゼの有無
- 呼吸の体位
- 血液ガス検査データ
- 胸部 X-P所見
分析の視点
安楽に呼吸することを阻害している原因を判断する
- 身体的影響か:肥満・体位の違いによる換少、運動負荷による酸素消費量の増加に伴う呼吸困難の出現
- 精神的影響か:怒りや不安による呼吸中枢の興奮に伴う呼吸促進
- 環境的影響か:外気温の変化による末梢血管の収縮・拡張や組織の代謝異常による呼吸状態の変化
ガス交換を阻害する原因を判断する
- 疾病に伴う影響か
- モルヒネ、オピアトなどの薬剤の副作用による呼吸抑制か
- 呼吸障害と関連する症状による影響か
ガス交換の障害の程度を判断する。
- ヒュージョーンズの分類や NYHA の分類に照らし合わせると、呼吸困難の程度はどのレベルか
- 呼吸不全の程度を判断する
統合の視点
ニードの未充足を来している原因および結果を体力・意思力・知識の不足の視点から、各基本的看護の構成要素間の関連性をみながら探求する
体力の不足をきたす
分析の視点を検討し、体力の不足をきたす原因および結果を探求する
意思力不足をきたす
分析の視点を検討し、意思力の不足をきたす原因および結果を探求する
知識の不足をきたす
分析の視点を検討し、知識の不足をきたす原因および結果を探求する