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母性看護

看護 課題 ウェルネス|診断の立て方とコツ

この記事は約6分で読めます。

看護過程の課題で多くの学生がつまずくのが、ウェルネス診断です。

異常がないのに診断を立てることに違和感を覚え、手が止まってしまうケースは非常に多いです。

問題志向の看護診断とは違い、ウェルネス診断は患者の強みや可能性に注目します。

この記事では、ウェルネス診断とは何か、なぜ課題で求められるのか、どう考えれば診断が立てられるのかを詳しく解説します。

課題で使える視点に絞って説明しますので、ぜひ参考にしてください。


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ウェルネス診断とは何か

ウェルネス診断とは、現在は問題がない、または安定しているが、さらに良い状態を目指せると判断したときに用いる看護診断です。

従来の看護診断は、問題や障害に焦点を当てたものでした。

しかし、ウェルネス診断は、患者の持っている力や意欲、すでにできていることに注目します。

異常や障害が前提ではなく、本人の力や意欲がある状態を評価します。

今後の成長や維持がテーマになる点が、問題志向の診断との大きな違いです。

つまり、困っているから支援するのではなく、できていることを伸ばすために関わるための診断です。


なぜ看護課題でウェルネス診断が出るのか

看護学生の課題でウェルネス診断が出題される理由は明確です。

それは、問題探しではなく、全体像を見る力を身につけるためです。

実習や事例では、重い問題ばかりに目が向きやすい傾向があります。

しかし実際の看護では、すでに自立している行動、本人が大切にしている生活習慣、継続できているセルフケアも重要な看護の視点です。

患者の問題点だけでなく、強みや資源を評価する力が求められます。

ウェルネス診断は、できていることに気づけているかを見られている課題だと考えるとよいでしょう。

特に母性看護や小児看護では、病気ではなく正常な発達過程にある対象を扱います。

そのため、ウェルネス視点が不可欠です。


ウェルネス診断が立てられない理由

多くの学生が悩む理由は、ほぼ共通しています。

まず、問題がないイコール診断できないと思っている点です。

看護診断は異常が前提だと誤解している学生が多いです。

また、書き方の型が分からず、どう表現すればいいのか迷ってしまいます。

特に多いのが、異常がないから看護問題がない、つまり何も書けないという思考です。

しかし、課題では異常がないこと自体が評価対象になります。

患者が自立している部分、維持できている行動を正しく評価できるかが問われています。


ウェルネス診断の基本的な考え方

ウェルネス診断の考え方はシンプルです。

次の順で整理すると、診断は立てやすくなります。

まず、今できていることは何かを確認します。

次に、それを支えている要因は何かを分析します。

そして、今後も維持・向上できそうかを判断します。

この3点がそろえば、ウェルネス診断の土台は完成します。

例えば、妊婦さんが妊娠について正しく理解し、健康管理を継続できている場合、これはウェルネス診断の対象になります。


データから安定している点を拾う

ウェルネス診断を立てる際は、まずS情報・O情報から問題がない部分、安定している行動を探します。

例えば、食事摂取が自立している、服薬を自己管理できている、疾患について理解し質問できているなどです。

これらは、患者の強みとして評価できる情報です。

妊婦さんであれば、妊婦健診を定期的に受診している、バランスの良い食事を心がけている、両親学級を受講しているなどが該当します。

このような情報を見落とさずに拾うことが重要です。


本人の力・意欲に注目する

ウェルネス診断では、本人の姿勢や考え方が重要になります。

継続しようとしている、工夫している、前向きな発言があるなど、主体性を示す情報に注目します。

S情報として、赤ちゃんに会えるのが楽しみ、夫と協力して出産を乗り越えたい、などの前向きな訴えがあれば、それは強みとして評価できます。

本人の意欲や動機づけは、ウェルネス診断の根拠として使いやすいです。

また、家族のサポートがある、情報収集能力が高い、といった資源も評価します。


促進・維持をキーワードにする

診断名を考えるときは、以下の言葉を意識すると整理しやすくなります。

健康行動促進状態、セルフケア促進状態、療養行動維持状態などです。

改善ではなく、促進、維持、強化という視点が、ウェルネス診断の特徴です。

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例えば、妊娠期の健康管理行動促進状態、母親役割獲得促進状態などが考えられます。

問題志向であれば、何かの不足や障害という表現になりますが、ウェルネスでは促進や維持という前向きな表現を使います。


看護学生がやりがちなNG例

ウェルネス診断を書く際に、よく見られるミスがあります。

まず、問題志向の診断を書いてしまうケースです。

ウェルネスのつもりでも、表現が問題を指摘する形になっていることがあります。

次に、根拠がなく理想論になっているケースです。

患者のデータに基づかず、こうあるべきという理想を書いてしまいます。

また、データと診断がつながっていないことも多いです。

S情報やO情報と、立てた診断の関連性が不明確だと評価が低くなります。

ウェルネス診断でも、必ず事例データに基づいて書くことが重要です。


課題で評価されやすい書き方のコツ

教員が見ているポイントは、いくつかあります。

まず、なぜウェルネスと判断したかが説明できているかです。

根拠を持って、この状態はウェルネスであると論理的に示す必要があります。

次に、本人の力を正しく評価できているかです。

患者の強みや資源を適切に把握し、それを活かした看護を考えられているかが重要です。

そして、看護の視点が前向きで現実的であるかも評価されます。

無理に立派な診断名を書くより、理由が一貫しているかの方が評価されやすいです。

データと診断と看護の方向性が、すべてつながっている必要があります。


ウェルネス診断の具体例

ここでは、母性看護の事例を使った具体例を示します。

妊婦さんが、妊娠について正しく理解し、健康管理を継続できている状態です。

S情報として、バランスの良い食事を心がけている、妊婦健診を定期的に受けているという訴えがあります。

O情報として、妊娠週数に応じた保健指導を受けている、夫とともに両親学級を受講した、などがあります。

これらから、妊娠期の健康管理行動促進状態という診断が立てられます。

看護の方向性として、現在の健康行動を継続できるよう支援し、新たな知識や技術を提供することで、さらなる向上を図ります。

このように、できていることを評価し、それをさらに伸ばす視点が重要です。


ゴードンとヘンダーソンでの違い

ウェルネス診断は、ゴードンでもヘンダーソンでも立てられます。

ゴードンの場合、11の機能的健康パターンのうち、安定している項目を評価します。

例えば、栄養・代謝パターンが良好であれば、栄養状態促進状態などの診断が考えられます。

ヘンダーソンの場合、14の基本的欲求のうち、充足している項目を評価します。

充足している項目について、さらに維持・向上できるという視点でウェルネス診断を立てます。

いずれの場合も、患者の強みや資源を活かした看護を考えることが重要です。


困ったときの対処法

ウェルネス診断が書けないとき、まずはデータを見直します。

問題ばかり探していないか、できていることを見落としていないかを確認します。

患者の前向きな発言、自立している行動、家族のサポートなどに注目します。

それでも難しい場合は、参考資料を見ることも有効です。

他の学生の例や、看護診断の参考書を参照することで、書き方のイメージが掴めます。

ただし、コピペは絶対にNGです。

必ず自分の言葉で、患者の個別性を加えて書き直してください。

どうしても困ったときは、プロのサポートを受けることも選択肢の一つです。


まとめ

ウェルネス診断は、何も問題がないから書けない診断ではありません。

むしろ、できていることに気づく、本人の力を評価する、今後を見据えた関わりを考えるための診断です。

看護課題で迷ったときは、この人は何ができていて、何を続けられそうかという視点に立ち戻ると答えが見えてきます。

問題志向だけでなく、ウェルネス視点を持つことで、看護の幅が広がります。

患者の強みや資源を活かした看護を考えられるようになれば、実習でも役立ちます。

困ったときは、一人で悩まずプロのサポートを活用しましょう。

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