目的
- 上気道粘膜の消炎
- 鎮咳および去痰
注意点 留意点
- 薬液は医師の指示による
- 抗生物質を吸入させるときは過敏症に注意する
- 一回の吸入量は0.5~2mlで時間は5~15分くらいで、終わるように調節する
- ネブライザーは鼻腔および口腔に正確に当てる
- ネブライザーは水平に保つようにする
- ゆっくり深い呼吸をするように促す
手順 手技 方法
- 薬液および必要物品を準備し患者のところへ運ぶ
- 患者に目的および方法を説明する
- 痰を十分喀出するように伝え、口内が不潔な場合は含嗽を促す
- 患者の体位は座位、半坐位、側臥位とし、歩行できる場合は処置室で行う
- ネブライザーに指示の薬液を入れる(ビソルボンなど)
- エアコンプレッサーにビニール管を連結し、ネブライザーに接続する
- 電源スイッチを入れ、霧状になった薬液の状態を調べてから患者に持ってもらう
- 静かに呼吸しながら吸入を続ける
- 常に吸入状態を観察して、薬液の液面を水平に保ちながら吸入できるようにする
- ネブライザーの先を口に入れ、口唇を軽く閉じさせる
- 薬液がなくなったらスイッチを止め、ネブライザーを外す
- 吸入後は口内に不快感があれば含嗽をしてもらう
- 患者の位置を元通りにし、環境を整える
- 使用物品は準備室に持ち帰り、後始末する
- ネブライザーは破損しやすいため、煮沸消毒しないで、逆性石鹸液にひたしてから洗って乾かす
観察項目 観察ポイント
喀痰の有無 量 性状 呼吸音 呼吸苦の改善の程度 喘鳴の有無 喘息発作の改善 バイタルサイン