看護目標
呼吸困難がなく、安楽に過ごすことができる
看護問題 #1.ガス交換障害
看護目標
有効な呼吸ができ、肺における換気が改善できる
看護計画
OP
- バイタルサイン、SpO2
- 呼吸状態の観察
- 呼吸回数やリズム・深さ・型(努力呼吸・起座呼吸・下顎呼吸・無呼吸)・胸郭の動き
- 安静時、労作時の呼吸困難の程度(息切れ、鼻翼呼吸、チアノーゼ、爪・粘膜の色の変化、ボルグスケール)
- 喀痰の量・性状、咳嗽、喘鳴の有無
- 意識状態、神経症状(意識レベル、瞳孔径、対光反射)
- CO2ナルコーシス症状(頭痛、傾眠、顔面紅潮、発汗、血圧上昇、意識レベルの低下)の有無
- 低酸素血症症状(不穏、混乱、低血圧、チアノーゼ、頻脈)
- 血液循環状態の観察
- in-outバランス(水分摂取量、補液量、尿量)
- 浮腫の有無、部位、程度
- 脈拍数、血圧
- 心電図モニターの波形
- 検査データー(ph、PCO2、PO2、血液データー・胸部x―p)
- 日常生活行動の状況(食事、排泄、清潔、移動動作コミュニケーションなどが、呼吸困難、心拍数の増強なくどの程度できるのか)
TP
- 安楽な体位の援助(セミファーラー位あるいはまっすぐに座らせ、軽い前傾姿勢をとらせる)
- 酸素吸入(SPO2低下時は、医師の指示の範囲内で酸素量の調節)
- 気道確保、肩枕の使用、必要時挿管の介助
- 心電図、SPO2モニターの装着
- 喀痰の喀出(医師の指示による吸入、体位ドレナージ、必要時吸引)
- 医師の指示による薬物の確実投与、点滴管理
- 安静(酸素需要量を少なくするために、興奮を沈め、感情を平穏に保つ。体動を少なくし、不安を緩和できるように、静かに暖かく接する)
- 呼吸困難の増強や心負荷がかからないよう、必要に応じて日常生活行動の援助(食事介助、バルーン挿入など考慮していく)
EP
- 処置の必要性を説明する
- 効果的な呼吸法の説明(そばに付き添い、看護師も一緒に行い指導する)
- ナースコールの説明
看護問題 #2.呼吸困難による不安
看護目標
有効な呼吸で換気が改善でき不安が軽減する
看護計画
OP
- 言動、動作、表情の観察、
- 睡眠状態、睡眠剤・安定剤使用の有無、種類
- 睡眠剤、安定剤を使用している場合、副作用の有無、不穏状態の有無
TP
- 患者が訴えやすい環境を作る
- 声かけを頻回に行う
- 患者の訴えを傾聴する
- 患者が不安になるような言動は避ける
- 挿管中は筆談など、患者にあった方法でコミュニケーションをはかる
- 医師の指示により睡眠剤や精神安定剤を使用する場合、その後の観察を密に行う。また、転倒や自己抜管、自己抜針などの事故防止
- 安楽な体位の援助(セミファーラー位あるいはまっすぐに座らせ、軽い前傾姿勢をとらせる)
EP
- 不安なことあれば、看護師に伝えてもらうようにする