基本情報
患者:A氏(女性・52歳)
職業:ネイリスト
職業に関する背景
接客業であり、神経を使い、ストレスがたまりやすい
仕事に誇りを持ち、新技術の研究に励んでいる
家族
夫:54歳、サラリーマン
子供:長男25歳(大学院生)、長女20歳(大学生)
母は近所で一人暮らし、父は数年前に病気で亡くなる
食生活
不規則な食事時間
朝食以外は、ファーストフードやコンビニ食が中心
嗜好品・習慣
喫煙:平均15本/日(25歳~52歳)
飲酒:缶ビール350ml/日
排尿:8回/日、排便:1回/日
休息:1時就寝、7時起床、良好な睡眠状態
休日は専門の勉強会やセミナーに参加、自由時間は少ない
趣味・嗜好
趣味:ミニガーデニング、旅行
服装や見た目に気を使う、毎日のコーディネートに時間をかける
日常生活
毎晩の入浴と毎朝のシャンプー
通勤:自転車で約15分
猫の散歩をしながら近所を歩く
性格・人柄
明るく、誠実、影響を受けやすい
夫のコメント:「話が上手く、周りを楽しませる。繊細で他人を思いやる性格。手術のための仕事の休みを気にしている」
信仰
特になし
病歴
2022年4月:連日の胃痛と不調
近医での胃透視検査で異常を指摘
2022年5月に総合病院を受診、胃内視鏡検査で胃がんの診断
2022年5月中旬に入院、5月末に手術予定
急性期看護過程のポイント
周手術期の特徴
侵襲:身体のホメオスタシスを乱す外的要因。
例:麻酔の方法、手術の時間と内容、出血量、臓器の損傷度など。
生体反応:侵襲に対する身体の調整反応。
神経内分泌反応(例:ムーアの術後回復反応)
代謝反応
サイトカイン誘発反応
術後合併症
呼吸器系の問題
循環器系の問題
消化器系の問題
急性の術後疼痛
創の感染
縫合の問題
術後せん妄
目標:術後のスムーズな回復を促進
重点:侵襲を受けた身体の復元に集中した観察とケア
予防策
早期の活動再開は合併症のリスク低減につながる。
アセスメントと方針
14項目の基準に基づき、実際に生じている状態を評価。
それが通常の範囲から逸脱している(看護の課題)か、そうでないかを確認。
評価結果から、適切な看護の方向性を決定。
呼吸アセスメント:ヘンダーソン14項目に基づく
手術は全身麻酔下であり、一時的に呼吸機能の低下が考えられる。
さらに術後は創部痛によって肺活量が減少する。
また、臥床時間が長くなると横隔膜の機能低下により気道内分泌物が貯留し、呼吸器合併症を起こしやすくなる。
A氏も術後、吸入麻酔と気管内挿管による気道への科学的・機械的刺激によって、気道内分泌物が増加している状況にあると考えられる。
また、喫煙歴により分泌物も多い可能性があり、術後肺炎のリスクも高いと考える。
さらに術後は「傷が痛い・・・・」と言っており、ベッド上で過ごす時間が長いことや、疼痛から同一体位を保っていることも痰の喀出を困難にさせる要因となっている。
今後、疼痛コントロールを行うことによって呼吸や排痰行動を促し、ネブライザーや含嗽によって軌道内を加湿して排痰しやすくし、手術前に引き続き呼吸訓練を実施する必要がある。
>>排泄のアセスメント(インアウトバランス)以降はこちらから・・・・
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