誤嚥性肺炎 ヘンダーソン アセスメント解説!!

患者概要：

年齢：81歳の女性

既往歴：

51歳：本態性高血圧の診断

79歳：脳梗塞

食事に関する特徴：

成人期から食べるスピードが早い

トロミ剤の使用は本人の希望によりなし

食事のペースが時々速くなり、家族からゆっくり食べるよう促されることがあった

食事後に温かいお茶を飲む習慣があった

歯のケア：

夕食後に義歯を外して含嗽し、自歯は自分で磨いていた

義歯は家族がポリデントに浸漬

現病歴：

1週間前から食事中と食後にお茶を飲む際にむせることが多くなった

〇月〇日、39.0℃の発熱と痰が絡む咳が見られ、受診

入院当日の情報：

胸部レントゲン：右中肺野に陰影あり

粗い断続性副雑音が聴取される

抗菌薬：スルタミシリン、1回3g(生食100ml)を1日2回

バイタルサインの変化：

〇月〇日：呼吸回数29回/分、SpO₂91%、体温39.0℃、酸素5Lマスク

〇月〇日：呼吸回数17回/分、SpO₂95%、体温37.0℃

ヘンダーソン14項目 呼吸のアセスメント（簡易版）

脳の特定の部分に問題が生じると、嚥下や咳をする際の反射が弱まり、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうリスクが高まる。

この状態は特に高齢者に見られることが多く、年を取るにつれて喉の動きが鈍くなり、飲み込むのが難しくなるためである。

患者の場合、以前の脳梗塞の影響や加齢により、このような症状が見られると考えられる。

患者は最近、特に食事中にむせることが増えており、これが誤嚥による肺炎の原因となっている可能性がある。

入院時に見られた炎症の兆候と肺の異常からも、肺炎が誤嚥によるものであると推測される。

このため、患者には誤嚥を防ぐためのサポートが必要である。

さらに、患者は以前から食事を早く食べる傾向があり、これも誤嚥のリスクを高める要因となっている。

食べるスピードが速いと、嚥下反射が間に合わず、口の中に食べ物が残りやすくなる。

結果として、食べ物が誤って気管に入り込む可能性が高まる。

したがって、患者がゆっくりと食事をすることを促すことも、誤嚥を防ぐ上で重要である。

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