手指消毒
手指に付着する皮膚通過菌だけでなく、皮膚常在菌も減少させることが目的。
一般にフェールブリンゲルが確立した手指消毒法をもとにブラシとクロルヘキシジン、ポビドンヨード液などの消毒液を用いる。
手術時手洗い、ブラッシングの手順
- 手洗いの前に爪を短く切り、汚れを取る。マニキュアは使用しない。指輪ははずす。
- 両手指および前腕を滅菌水で流す。滅菌水は指先から肘のほうに流れるようにかける。
- クロルヘキシジンやポビドンヨード液で両手指から肘関節上3横指ぐらいまでこすりながら素洗いする。
- 滅菌水で洗い流す
- 滅菌ブラシにクロルヘキシジンやポビドンヨード液をとり、抹消から中枢に向かって、両指先から肘関節上3横指までブラシ洗いをする
- 滅菌水で、指先から中枢に向けて洗い流す
- ブラシ洗いと同様の手順でブラシを使用しないで3分間揉み洗いを行う。
- 滅菌のペーパータオルやガーゼで手先の水分をふき取る。次にペーパータオルやガーゼを三角に折り、輪を上部にし、手関節にかけ、両端を指先で持ち、うでを回しながらふきあげて水分を取る。
ガウンテクニック
- 周囲に触れないように広い場所で行う
- ガウンを出来るだけ自分の体から離して開き、襟元を持って下に垂らしながら広げる
- 右手で右側の肩紐を持ち介助者に渡し、右手を袖に通し、順に左手も通す
- 介助者は紐以外に触れないように注意しながら肩紐を結ぶ、紐だけが不潔となる
- 次に手術衣の表面に触れないように内紐を結ぶ
- 腰紐をベルトガイドから引き抜き、手洗い者が結ぶ。